- Amazon.co.jp ・マンガ (484ページ)
- / ISBN・EAN: 9784091885098
感想・レビュー・書評
-
何度もは読めない
つらすぎるから
自分からは遠く離れた人物像なのに
心情が心に流れ込んでくるというよりは 武力を持って突入する勢いで
いたい心が自分に迫って来てつらい詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
連載が始まったときに、最初数ページだけ読んで心臓がバクバクしたのを今でも覚えています。とんでもない漫画だ!と思った第一印象、コミックスになるとより印象が鮮明でおそろしい。
すごいよねえ。はじめからずっと一貫して救いも希望も無いし、誰一人として満たされてないのに、そんな中でも人間て刻一刻と変化して小さなことに一喜一憂できるんだから。この血の通いっぷりは逃げられない。
また装丁がとてもよいお仕事だと思います。手に取った瞬間最終警告をされているようで。 -
最初の連載誌『モーニング・ツー』での打ち切りに至る経緯を本人が赤裸々にブログに綴ったことで、ずいぶん話題になった作品。
私もその騒動で初めてこの作品を知り、興味を抱いた。そういう読者はほかにもたくさんいるだろうから、結果的にはトラブルが宣伝になったわけだ。人間万事塞翁が馬ですな。
『モーニング・ツー』での打ち切り後、単行本化も宙に浮いていたこの作品を『IKKI』が拾い上げ、コミックスも小学館から出た。この上巻は正味460ページのボリューム。上・中・下の三巻構成になるそうだ。
カバー画からして、尋常ならざる迫力がみなぎっている。そして、帯には作家・本谷有希子の「魂と引き換えに描いてるとしか思えない。」という強烈な推薦の辞。思わず手が伸びる。
カバー裏の紹介文を引用する。
《日常的に続く夫の暴力。そんな日々に耐えかねた女は、友人のレズビアンに夫を殺すように持ちかける。
想い人からの頼みを断りきれず、レズビアンは彼女の夫を殺し、そして――。》
2人の絶望的な逃避行が、過去をフラッシュバックさせつつ描かれていく。
いわば、舞台を日本に置き換えた“暗色の『テルマ&ルイーズ』”、もしくは、『モンスター』をもっと耽美的にした物語……そんな印象がある。
『モンスター』は、私のお気に入り映画の一つ。実在の殺人者アイリーン・ウォーノスと、そのレズビアンの恋人の逃避行を描いたデスペレートなラブストーリーである。
この『羣青』も、デスペレートなラブストーリーとして胸に迫る。
絵は私の好みではないし、ストーリーもわりと強引だ。しかし、そんなことはどうでもいいと思わせるパワーが、この作品にはある。この物語を書かずにはいられないという強い意志と、「伝えたいことさえ読者に伝われば、細かいことなどどうでもいい」とでも言いたげな荒々しいエネルギーが、全編にみなぎっているのだ。
連載開始時、作者が22歳の若さだったということが信じられないほど、心の深みにまで届く異形のラブストーリーである。 -
衝撃的。レズビアンだとか殺人だとかは単なる小道具とか状況なのでその点ではなくて、主人公ふたりの心の通わせかた、通ったと思ったら拒絶したり、惚れていたはずなのに心底見損なったり、という心の動きをここまで書き上げられる人がいるんだ…ということに。
肉筆、ということばがぴったりな作者の画力やタッチもすごい。
ここまで絵に惹かれたのは、立松和平の絵本『海のいのち』以来。 -
ブッコフで表カバーの濃い顔を何度かお見かけしておりましたが、その「重たそうな感じ」と「入魂の作品」みたいな雰囲気に怯んでなかなか手に取るのを躊躇ってました。
まぁ、そう感じた通りだったんですがね。
重たいです。
とにかく重い。
最初っから重い。
ギリっと張り詰めた力強い筆圧を読みながら感じる程、魂が込もっています。だから、感覚としては460ページの分厚い純文学を読んでいるような感じ。
内容がレズビアンの話ですから、性差別も絡んできて重たい上になかなか難しい話でもあります。私は読む上で差別という問題を考える下準備が多少は必要だとも思いました。でなければ単なる「共感出来ない上に重たいだけ」の作品になるかと思います。
私自身は差別の問題に関しては、性的な被差別体験もあったと言えばあったし、差別関係でお勧めの書籍を紹介出来る程度には読んでいるので、多少共感出来るところはありました。
レズビアンの話なら間違いなく断トツでオススメです。
まぁ、身体に血が残っていたらコートで隠したって歩きながら血の匂いバンバン振りまいてるだろとか、ニュースにまでなっておきながらよくもまぁすぐに捕まらないもんだなぁとか、話の展開に突っ込みどころはありますがね。 -
帯の推薦状「魂と引き換えに描いてるとしか思えない」
「男の出る幕のない恋愛格闘漫画」
さすがプロのつける帯はドンピシャです。その通り。 -
殺した女と殺させた女のどろぬまむきだしランデブー。
ぐうっと、濃くて胸に刺さります。
単行本が無事出てほんと良かった。
「魂と引き換えに描いているとしか思えない」
帯の本谷有希子さんの言葉にひたすら共感です。 -
手に取りづらいだろうけど面白いから読んどけって感じ。
-
あらすじを読んで即買いしました。…凄かった…とにかく凄いの一言です。読み終わった後はしばし放心状態でした。続きが気になります。
-
なんかすごいよ!主従関係の入れ替わりのスピードがハンパじゃない!何なんだろ?すごい!