- Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
- / ISBN・EAN: 9784093797528
感想・レビュー・書評
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亡くなった人との思い出。
最後には前向きに明るい方向へ進む展開になってほしいと思ったのですが‥‥。 -
始まりが怖かったです。
私も死ぬ前こういうことを思うのかなぁとか
こんな感じになるのかなぁとか…。 -
松恵・大ばあちゃんの大往生と藤崎家のゆるやかな秋の物語。陽光が熟した柿の実を、燃え上がる焔に変える様に、珠を持つ者一人ひとりが生き生きと描かれる。優しい時間と秋を織り成す色・音・香りが絶え間なく、柿の木、食と花屋、旧家としての苦労などの各章で化身の様な松恵の存在感。そして最後に娘・奈緒子に伝えるものと、金色の野辺送りの風景には胸がしめつけられる。
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2011 3/25
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大学の図書館で借りた。
景色がキレイですごく好き。
また読みたい。 -
90歳を超える曾祖母が死んだ。 看とるのはひ孫の東真、孫に嫁いだ美代子、類い稀な美貌の娘の奈緒子
彼らと曾祖母の関わりを葬儀までの日に回想していく短編集
何だか暖かい気持ちにもなり、少し焦る気持ちもあり…複雑。
長生きしたいと思わないけど、私が死んだら誰かに泣いてもらいたいなぁ
終章、序章の曾祖母のゆったりと穏やかな語りが秀逸
ネタバレかもしれませんが
ほんとうに、何も……気づかぬままでしたねぇ。
百年近くを生きれば、全て枯れ、悟り、遺す思いもなくなり、身軽に旅立てるとばかり信じておりましたが、どうして、どうして、人間ってそう簡単に軽くはならないようです。
でも、まぁ、それもしかたないでしょう。
私は人間。神でも仏でもありませんからね。ずるずるといろんなものを引きずったまま、別れを告げるしかないのでしょう
諦めだけど、穏やかなな負を感じないこの文にぐっときた
足掻いて生きてみようか
2011/09/11 -
入院生活の退屈しのぎに母がチョイスしてくれた本。人が死ぬ話を選ぶなんて不吉な!と読み始めは思ったけど、終わりまで読んでみるとなかなか暖かいいい話だった。死って、不幸なばかりじゃないんだな、と。松枝さんが大往生したからこそ思えることなんだろうけど。こんな風に最期を迎えたいものです。70年くらい先に。
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一世紀近く生きた旧家の老女が、今わの際にいる……
老女から玄孫、その義母へと思いはめぐり、連環の物語となる。
正直、読み始めてからしばらくの間が退屈で……
なんか、作者は気負っているのかな(私の偏見?)
それでも、途中から引き込んでいくところが
当世の名ストーリィ・テーラーならばこそか。
ちゃんと、感動させてくれる。
私は不器用な青年。花屋の小波渡君の物語が一番好き。
この人は、こういうのがとってもうまい。
逆に情念を抱えた中年女の物語は、どこかで読んだような気がするし
私は共感できなかった。
作者の故郷・岡山の風習なのだろうか。
金色の稲穂の中の野辺送りのイメージが美しい。
季節の移ろいをしっかり感じ取れる一冊。
kuroayameさんの読まれている本、私も読んでみたいと思う本がたくさんあります。
素敵な本棚をあり...
kuroayameさんの読まれている本、私も読んでみたいと思う本がたくさんあります。
素敵な本棚をありがとうございます。
お邪魔しては追いかけて本を読ませていただきますね。