- Amazon.co.jp ・本 (103ページ)
- / ISBN・EAN: 9784093861113
作品紹介・あらすじ
しみじみシュールで、ほのぼのポップ。時空が静かにゆがみ、ヘンなモノたちが息づく日々。川上弘美と山口マオがいざなう、ドライで可憐で不気味で切ない「椰子椰子な世界」へようこそ。
感想・レビュー・書評
-
2002年8月12日読了。以下、過去の日記から抜粋。
「やしやし」とは・・・
川上女史のお子様が「おやすみなさい」と言えない時期に、
代わりに使用していた言葉のことらしい。ほっほぉ。
小さい子の発想は素晴らしい。なかなか思いつかないぞ。
一人の女性が春夏秋冬を通して様々な不可思議体験をする物語。
傷口から砂が出てきたり、しゃべる鳥がベランダに居座ったり、
町内の変わった役割(「一日幼児」とかね)をこなしたり。
少し列挙しただけでも、とても現実とは思えない出来事を
主人公は淡々とやり過ごしながら、静かに生きている。
とてもキレイな文章があったので、抜粋。
片思いのひとから牡丹の花をもらう。薄紙に包まれている。
茎も葉もない、薄紙に包まれた花だけを、甘い菓子のように、渡される。
開いて舐めてみると、ほんとうに甘い。
電話の隣にそっと飾っておく。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
動物などが擬人化して出てくる短編集。
-
「神様」を、思い出した。
現実とファンタジーの狭間。 -
資料番号:010405546
請求記号:Fカワカ -
楽しくて懐かしくて、覚めるのがちょっと切ないような、そんな夢がたまにある。
なんかちょっと、ふわん、とした気分で目覚めるやつ。
一日を過ごすうちに消えてしまうと嫌だから、起きたら忘れないように、メモしておく。
これは、川上さんの夢日記がもとになっている本だそうです。
「夜遊び」という話が一番すきだった。
不思議な夜の渋谷を走りぬけて、カレーを食べたい。 -
川上弘美さんの本で1番好き。
不思議な世界のお話。 -
2000年2月読了。
-
徒然日記の様な。読んでいると語り手は人なのか何なのか、と考えてしまって、後書きで「ああ」と思ったご本。冬眠関係が好きです。
-
これはうそワールドだった
川上弘美ワールドだった!