最後に咲く花

著者 :
  • 小学館
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本棚登録 : 248
感想 : 38
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  • Amazon.co.jp ・本 (303ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784093861489

感想・レビュー・書評

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  • 題材は、人の生死、金融の虚無感、自殺との闘い、遺伝子操作/胚選択、先天性の難病患者、安楽死、と多岐にわたるしかなりヘビーなものも多いのだが、まったく重い感じはせずにさらっと読み進められる感じです。
    ドラマ性もそこまである感じはしないかな。だから涙腺刺激とかもない。
    最後も、生死を真っ向から扱ったわけではなくて、生死なんて関係ない、死を真の意味で意識してからの出会いと愛の感覚が重要なのだ、として、死が仄めかされただけで終わった感じでした。(それがテーマでもあるから別にそれはいいのだけど。)
    なので、ドラマクライマックスは、難病で死期を迎えている彼女のために、仕事をすべてやめて籍を入れる決断をすること、という感じで、そこを切り取ったのは、なかなか面白いかな。
    あとは、なんか、山ってそうかー、死に場所にしやすいわねー、て思ったり(笑)。

    全体的に、考え方はあまり新しい物はなく、いつも思っていることをあぁこの作者も考えているのね、という感じだったけど、その考えを説明しようと思うとこういう言い方もあるのねー、と、妙に感心する感じでした(笑)。


    てか、今ほかのレビュー読んで知った、セカチューの作者だったんか!! へぇ(笑)。

  • 片山作品でこのタイトル…涙なくして読めないかと思っていたら、かなり哲学的な本で、意外でした。
    前半の株に関するくだりなどは、難しかったが、その後、友人の失踪あたりからぐいぐい引き込まれていったような☆
    善悪がわからず金のためだけに働くことの虚しさ…痛烈な社会批判は受け止められました。
    ちょっと以外な本でした。

  • 男は、ある女性から自殺幇助を頼まれた。「世界の中心で、愛をさけぶ」作者が新たな地平を拓く恋愛長編。 (amazonより抜粋)

  • ファンドマネージャー。
    人生の空しさ。

  • 最初の100頁はすっ飛ばし読み。後半は説教臭いが悪くはない。

  • 男はある女性から自殺幇助を頼まれた・・・

  • 読もうとするも、こまぎれに読んでいるうちにわけがわからなくなり途中で断念・・・;今度はいっきに読もう。

  • 2005/12/10

  • たぶん、小説としては、かたくるしい、のだろう。伝えたいことが、「ものがたり」として昇華していない感じ。ただ、とても個人的なことだが、この本を読んだころ(投稿日時のころ)、私にとって切実だった、大事な人を支える、という問題について、いろいろ考えることが出来た、という思い入れがある本。

著者プロフィール

昭和34年(1959年)愛媛県宇和島市に生まれる。愛媛県立宇和島東高等学校卒業。1977年九州大学農学部に入学。専攻は農業経済学。1981年同大学卒業、大学院に進む。1986年「気配」にて『文学界』新人賞受賞。1995年、『きみの知らないところで世界は動く』を刊行。はじめての単行本にあたる。2001年『世界の中心で、愛をさけぶ』を刊行。その後、ベストセラーとなる。近著に『世界の中心でAIをさけぶ』(新潮新書)、『世界が僕らを嫌っても』(河出書房新社)などがある。福岡市在住。

「2024年 『含羞の画家オチ・オサム—美術集団「九州派」の先駆者—』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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