78(ナナハチ)

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著者 : 吉田篤弘
  • 小学館 (2005年12月発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (314ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784093861557

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78(ナナハチ)の感想・レビュー・書評

  • 時間を超えて、場所を超えて。
    78回転のSPレコードが回ると物語が響き合う。
    ゆるやかに、寄せては返す波のように。

    ストーリーそのものよりも、断片的な情景が写真のように印象に残る物語でした。
    草むした廃線の線路をたどる2人の少年。
    青いギターの色がうつった白いシャツ。
    前に立って階段を登っていく小さな白い靴。
    目の前にバラバラに散らかしたそれらの写真を眺めていると、また物語が立ち上ってくる、そんな感じがするのです。

  • 時間と世界が78回転のレコードのように回るノスタルジックな感覚の作品です。個人的に吉田氏の作品は長編が苦手分野ですが今回は結構いけました。

  • 78回転のレコードを巡る短編…が俯瞰すると長編になる作りです。
    最初は一つの話に登場した人や物が次の話に中心となって
    現れてくる、と云う所がなかなか楽しかった。
    「世界は何らかの結晶でできている」あたりのアーサーとか
    自分としては盛り上がったのですが…
    7人姉妹が出て来る辺りからちょっとグダグダしてしまった気がします。惜しい。

  • 帯背
    世界なんて、まだ終わらないというのに
    帯裏
    アーサーのねじ回し
    ハイザラとバンシャク
    七つの夜の箱
    終点駅の駅長室
    ゆがんだ球体の上の小さな楽団
    クローディアと靴箱の都
    中庭の王様
    ツェツェとチェチェ
    二段ベッドの神様

    本作品は、『きらら』(小学館刊)04年6月号~05年9月号に掲載されたものに加筆改稿しました。

  • 人の生活もレコードのように繰り返され、過去として偲ばれ、思わぬところで存在しているのかもしれないなぁ。
    いくつもの人々の生活を、「個」として収束させていないところが、また連綿とつづいていくのだと感じさせられる。

  • 彼の文章はいつでもモノクロ映画やサイレントなイメージだけれども、この本は今までになくその印象が強かった。

    時間の流れは自由自在、されども人間たちの思いはままならず、といった感。

    女性に夢見てる癖に、その残酷さをもあっさりと書きこなしてしまうものだから、こちらはただ感情のうねりに巻き込まれて振り回される。

  •  ドーナツが作りたくなった。丸い穴のあいたドーナツ。サクッ、ふわっとしていて、粉砂糖がかかっているやつと、生地に重みがあってチョコレートがかかっているの。

  • 「恋に比べれば、友情はほんの少しだけ長持ちすることがある」

  • 78回転するSPレコードをとりまく古今東西の人々。
    読み終えたあと、本を閉じて、目も閉じてじっとしていたくなる。

    夜の塔の末娘の靴の描写や、オリエンタル・ツイストドーナツや、靴職人のもとに訪れる猫・木曜日といった小道具がツボ。

    吉田さんの本を読むと、本当に、小説はディティール、という言葉を実感させられる。
    最近話題の本はディティールではなくストーリーですすんでいくから苦手なのかもしれない。

  • 再読。

    BGMはアナログのジャズのレコード。

    傍らにはファイアーキングのヒスイ色のぽてりしたマグにフレンチローストのコーヒーと揚げたてのシナモンドーナッツ(代々木上原のお店みたいの)があって、その香がする

    ・・みたいな印象が読んでてずーっとする本。

  • 歴史は繰り返す?
    人は人とつながっていく。

    大きな流れの中にぽとんと落とされたような、
    穏やかで、少し切なくて、不思議な感覚でつながっていく短編集。

  • 短編集かと思ったら繋がってました。
    というか少しずつリンクしてた感じかな。
    時と場所を越えて。
    チェロの青年が意外に不器用な弾きっぷりだったというのがおもしろい。
    めっちゃ上手そうな雰囲気醸し出してたのに。

  • 幼なじみのハイザラとバンシャクの子供時代から
    レコード店に足しげく通うようになり
    お隣の看板娘であるカナさんに恋をするまでのストーリーに加え
    同じ人間関係を作っていた伝説のバンド
    「ローリング・シェイキング&ジングル」の話、
    レコード店の店主や古本屋の話など
    78回転レコードをめぐる短編集。

    レビュー前に返却してしまった本その2。
    1つの人間模様とレコードをベースに様々な所へ飛んでいきます。
    いつの時代も勝者は靴屋。夜の塔が素敵でした。
    吉田さんの本はわくわくする小道具が多い。

  • 蓄音機で聴くレコードをめぐる物語。

    主軸になる人たちが数パターンあるんだけど、つながったりつながらなかったりが見失いがちになりました。
    あまりサクサク読み進む気になれない作品でした。

  • 私の知らない回転数の世界。

  • センシティヴで神経質。
    そんな印象の短編集。

  • その昔、世界は78回転で回っていた。(帯より)そう書かれて、「ああ、そうだったよなぁ」と思える人のための(?)1冊。13篇の物語長編。それぞれにタイトルとは別に「78回転」の時代の曲の名が附される。半分ほどの曲をiTunesでダウンロードして、「78」という名前のプレイリストを作っている。(そいつを聴きながら読んだりも、した)。同じ著者に『針がとぶ』という著書があるけれど、針を落とす、とか、針がとぶ、とか、わかってもらえないことが多いのかなあ。あ、でもDJというものがあるから、ターンテーブルや針は絶滅はしないのかな……。とはいえ、単なるアナクロ趣味の懐古主義的なお話ではありません。これ、文庫版、出てます。たぶん近い将来、「出先で何か読むため」に、文庫のほうも手に入れそうな予感がします。

  • アゾットの「世界のオーケストラ」と彷彿とさせる、
    音楽的な物語。
    こういう世界好きだなぁ。
    クラフト・エヴィング商会に関係しているというだけで
    集めたい。

    文庫が出てるのでそのうち買おう

  • またすごい吉田さんを知ってしまったよ!と始めに思い、もったいなくて
    丁寧に丁寧に読みました。

  • SPレコード店の店主とその常連。近くのコーヒー屋とその看板娘。
    時代と人物を変えて、同じシチェイションで語られる似たようで違う話。
    SPレコードをめぐる人々の話。

  • レコードにまつわるいろいろな話(09/07/25)


  • 《当時の録音ってどれもライヴ録音みたいなものでしょう?いまみたいに重ねたり継ぎはぎできなかったわけだから。となると、そのときの空気もそのまま録音されているはずで、よく演奏の背後にサーッと音が入ってるけど、あれはノイズなんかじゃなくて空気の音です。俺なんかむしろそっちの方に聴き惚れてしまったりして。なにしろ四十年も五十年も前の空気の音なんだから。》

    この台詞がずっと頭から離れない。

    (2009.07.31)

  • 国籍のわからない、居心地のよい話を書いてくれる、といつも安心して読んでいる。
    SPレコードとあつらえの靴、あてのない旅、男ふたり女ひとりの不思議な時間。吉田篤弘の本を読むと、スープとサンドイッチを作りたくなったり、北欧に旅したくなったり、レインコートが欲しくなったりする。今回は靴をあつらえてみたくなった。

  • ビートルズ ホワイトレコードにまつわる話たち。

    線路に沿っていろんな街に行く。

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