震える牛

著者 :
  • 小学館
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本棚登録 : 1662
感想 : 350
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  • Amazon.co.jp ・本 (352ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784093863193

感想・レビュー・書評

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  • 5段階4かな。終わりがもったいない。

  • 「震える牛」の意味は? あの病気❗
    多分イオンをモデルにした巨大流通企業の恥部を描いており、過去の未解決事件を今暴く「警察」小説としては結構面白かった❗

  • 20160528

  • 警視庁捜査一課継続捜査班に勤務する田川信一は、発生から二年が経ち未解決となっている「中野駅前 居酒屋強盗殺人事件」の捜査を命じられる。
    初動捜査では、その手口から犯人を「金目当ての不良外国人」に絞り込んでいた。
    田川は事件現場周辺の目撃証言を徹底的に洗い直し、犯人が逃走する際ベンツに乗車したことを掴む。
    ベンツに乗れるような人間が、金ほしさにチェーンの居酒屋を襲うだろうか。
    居酒屋で偶然同時に殺害されたかに見える二人の被害者、仙台在住の獣医師と東京・大久保在住の産廃業者。
    田川は二人の繋がりを探るうち大手ショッピングセンターの地方進出、それに伴う地元商店街の苦境など、日本の構造変化と食の安全が事件に大きく関連していることに気付く。
    (アマゾンより引用)

    食肉加工の業界の話にも触れてて、あながちウソじゃないだろな、と思い実際加工肉食べるのを躊躇してしまう
    謎がすべて解けた最後、ちょっとやるせない終わり方…
    こういうことが実際にあるんだとしたら、警察組織ってヤツは怖いです(゜Д゜;)

  • 40年長く生きた人生の大先輩が貸してくださった一冊。
    好きなタイプの本ではなかったが、だから読んだ価値があったのかも。
    最後の結末は予想外。
    地道な仕事が結果を生むのですね。
    どこまでも誠実でありたい。

  • 妙にリアルで実際にあった話なんじゃ無いかと思ってしまうほど…。
    最後は残念なオチだなと思ったけど、警察とか社会とか…実はこんな結果はたくさんあったりして…

  • 数年前に話題になった作品を今更読む。タイトルの震える牛ってそういう意味だったのかぁ……こんな現実を目の当たりにしてしまったら加工された肉が食べられなくなりそうである。

  • 久々に読み応えのあるサスペンスに出会った。
    最初は男性作家特有の重い語り口が苦手で、なかなかページが進まなかったが、真相の糸口が少しずつ見えてくると一気に最後まで読んでしまった。読み終わった途端に「この本を誰かに勧めなければ」と言う勝手な使命感がわいてくる。当分はこの小説のが頭から離れないと思う。

  • 大手ハンバーガーチェーンの異物混入事件が巷を騒がせる中、食品偽装を扱った小説として出会った作品。

    作中、農水省職員が言う「我々の仕事は性善説に立っています」と。我々は、普段食べる食品が安全なものだと信じている。でも、ひょっとしたらそれは幻想かもしれない。

    食品業界の裏側だけでなく、大規模小売企業の内状と問題点も描かれていたり、示唆に富む作品だった。

  • 怖くてもうチェーン店や安いお店の牛肉は食べられないと思ったほど…ファーストフードしかり…。ある店での殺人事件を調べ直す田川。追いかけるうちに巨大SCの裏側に潜む謎があぶり出されていくのですが…。鶴田さんの執念は若干逆恨みのような気もするけど、田川さんの事件を追いかけていく様は丁寧で読みごたえがありました。震える牛の意味はBSE。昨今、もう性善説は無理なのかもしれません。最後の落とし所は全く納得がいかず、国民はこうやって騙されていくのでしょうか…。

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著者プロフィール

1967年、新潟県生まれ。専門学校卒業後、時事通信社へ。経済部記者を務める。2005年『デフォルト 債務不履行』で第2回ダイヤモンド経済小説大賞を受賞しデビュー。『震える牛』がベストセラーに。『血の轍』『ガラパゴス(上・下)』『不発弾』『トップリーグ』他、映像化作品多数。主な著書に『ファンクション7』『偽金 フェイクマネー』『復讐の血』『共震』『アンダークラス』『Exit イグジット』『レッドネック』『マンモスの抜け殻』『覇王の轍』がある。

「2023年 『心眼』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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