震える牛

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  • 小学館
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  • Amazon.co.jp ・本 (352ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784093863193

感想・レビュー・書評

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  • ある殺人事件の背後にBSE問題があると気づいた刑事と、それを隠蔽しようとするスーパー業界や警察上部。そして政治的圧力。「震える牛」とはBSEに罹患した牛のこと。
    設定は社会派小説的であり、犯人に迫る刑事の人間像を描く筆致も力強い。でもどうにもストーリーがB級なんですねぇ。残念ながらとにかく何かが足りない。その足りない物を補って一級の作家となって欲しい。二級じゃダメなんです。一級じゃないと。

  • 自分が勝手に勘違いしただけなんだけど感想としては
    思ったのとは違った

  • 宣伝では『食品偽装』が前面に出ていたので、てっきり経済小説な感じだとばっかり思ってましたが…刑事さんがコツコツ証拠を集めるミステリー小説でした。

    ベテラン窓際刑事さんが主導の『未解決事件の再捜査』と、ある大手企業に恨みある女性記者が主導の『大手ショッピングセンターの戦略批判』

    この2つの話が同時進行。その分、仕上がりが浅いのかな?

  • 強盗殺人事件の二人の被害者をつなぐキーワードが明かす事件の真相。食肉偽装、大型店舗の郊外出店、逆手ナイフそして題名でのネタバレ狂牛病。読み手は物語の半分ぐらいで事件の大枠は解っているのに、主人公の刑事が気づかないもどかしさ。最後の取調室でのやり取りも「うーん」ととなってしまう。ほんの題材よりも出版社の帯の宣伝文句「平成の砂の器」という文句の誇大広告が気になってしまう一冊でした。

  • 食品業界、流通業界の裏側をミステリー仕立てにした作品。
    正直、何がテーマなのか良く分からなかった。狂牛病?食品添加物?地方経済の疲弊?もうちょっと的を絞っても良かったかと思うが。大手スーパーが舞台でなく食品加工メーカーなどを舞台にすればもっとリアルだったかな・・・。うーん。

  • 誇大広告の感否めず。それほどでも。

  • メインテーマは、傘下の企業の綻び隠しが大手スーパーの歯車を狂わせて行く顛末、ということでよいのだろうか。なんだか食品業界の裏側とでもいいたげに肉の嵩増しや材料云々が語られているが、ちょっとでもこの分野に興味をいだき、多少なりとも文献を読んだことのある人間からすれば、何を今さら、である。特にメインキャラの元大手に所属していた女性記者がその辺の事情をまったく知らずに大げさに怖がってるのはもうなんなんだか。
    構成云々や文章力の問題より、その辺のことを書いてみただけで、何が砂の器かと。
    100円のバーガーを喜んで食べる人たちがこれを読んでも、あら怖いわねー、で終わりだろう。

  • ちょっと期待はずれ。

  • また帯に騙された。
    なんてことはない。普通の警察小説でした。
    テンションが上がることもなく終わった。

  • う~ん。なんか物語が薄っぺらいような…、登場人物がいかにもっていうか…。前半で怪しい人物がそのまま、犯人…。え、終わり? って感じ。 土曜ワイド劇場向け。ただ、味方と思っていた上司が実は…には、ちょっとびっくり。

著者プロフィール

1967年、新潟県生まれ。専門学校卒業後、時事通信社へ。経済部記者を務める。2005年『デフォルト 債務不履行』で第2回ダイヤモンド経済小説大賞を受賞しデビュー。『震える牛』がベストセラーに。『血の轍』『ガラパゴス(上・下)』『不発弾』『トップリーグ』他、映像化作品多数。主な著書に『ファンクション7』『偽金 フェイクマネー』『復讐の血』『共震』『アンダークラス』『Exit イグジット』『レッドネック』『マンモスの抜け殻』『覇王の轍』がある。

「2023年 『心眼』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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