- Amazon.co.jp ・本 (345ページ)
- / ISBN・EAN: 9784093863223
感想・レビュー・書評
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ちょっとファンタジーも入ってて、そうくるとは思わなかったので、あれ?という感じ。
装画 / 宮尾 和孝
装幀 / 山田 満明
初出 / 『きらら』2009年5月号〜2011年2月号連載に大幅加筆改稿。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
ロマンチックな本。誰が主人公かというよりその世界の人たちの話。
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ラジオ放送を挟んでたりするところはすごく”らしい”と思った。
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やさしいやさしいお話でした。
※このお話は、最後まで読み進められるかどうかが鍵。
現実と夢のはざまを、漂うような物語。
物語の視点が、ポツポツと変わっていく中
不思議なラジオが挟まる。
思わず読み返してしまいました。
正直、途中でリタイアしそうになっちゃいましたけども。
最後まで読んで、涙が出ました。
それでも諦めずに読めたのは、
やさしい語り口の「星空・レディオ・ショー」と、ミニーと掌さんのおかげ。
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(両手を広げると、両手の幅が1mほどになり)
(1mの10の28乗=だいたい宇宙の大きさ)
(1mの10のマイナス27乗=素粒子の大きさ)
つまり、こういうことだ。
ボクラが両手で抱きしめられるものは、ちょうど極大と極小の、
真ん中のサイズなんだぜ。 -
中村航さんの本の中で一番好きです。
ミステリーっぽい要素もあって読み進めるのが楽しかった(^_^) -
すごく優しく、ほっこりする短編小説。
挿話と第3章だけ少し異質な感じがする。最後まで読むと、第3章の意味が分かる。挿話はまだよく分からないが…(T-T)
この本のキーワードがメビウスの環であることは間違いない。パラレルワールドとは即ち裏側の世界なのかもしれない。 -
どうか君の夜空に、優しい星が流れますように。
優しい本でした。
メビウスの輪、人の繋がり、過去、未来、その狭間で揺れる現在。
ちりばめられた断片が形をなす、もう一度読みなおしてみよう(^-^)v。 -
第3章から、この本は面白くなると思います。でも、第1章、第2章にも大切なポイントがあって。何度かページを戻って、進んでを繰り返しました。切なさと温かさが心を占める話。
目玉焼きを作りたくなり、スピロデザイン定規が欲しくなりました。あと、天体観測をしたいなあ。
話が逸れました(笑)。次は、この本の原点となる「星空放送局」を読みたいと思います。 -
すごく優しくて、ロマンチックな物語。
第一章から第四章まで、別々の人の物語が少しずつ繋がっていく。
語りの息継ぎの間に、謎のラジオ『星空・レディオ・ショー』が聞こえる。
優しい『星空・レディオ・ショー』の語りに導かれるように物語は進んでいく。
最初は物語と関係ないように思えた『星空・レディオ・ショー』が、だんだん物語に近付いてきて、時々物語の中の迷える人達も『星空・レディオ・ショー』から前に進むきっかけをもらう。
そして最後にくるりときれいな輪っかになった時には、とても幸福な気持ちになった。
「遠くを見るってことは、過去を見るってことだ。」
この言葉が1番印象に残った。
でも読み終えた今は、過去とか未来とかそんなのあんまり大した違いはないなという気持ちだ。
物語のラストで幸せいっぱいの未来を確信している2人の未来には、現在も過去も含まれているのだから。