星に願いを、月に祈りを

著者 : 中村航

• 小学館 (2012年3月28日発売)

感想・レビュー・書評

[westtribeさんの感想 · 2012年9月29日]

最初は、あぁまた少年時代のノスタルジック系かな、と思ってたのですが、この物語の神髄は第３話以降にあったのですね。そしてそのためのタネは、第１話から周到にまかれていたのでした。
これはパラレルワールド？というような描写もあって、SFとしてもいろんな解釈をしながら読めます。
いずれにせよ、2回読みたくなる本です。2回目はまた、違う景色が見えると思います。特に、第１話のホタルが。

[sorairokujiraさんの感想 · 2012年9月21日]

途中に出てくるメビウスの輪、それが大きな意味を持っているんだなって最後に気がついた。
不思議で優しいおはなし。
アキオが好きだった。

[nagaさんの感想 · 2012年9月8日]

幻想的です。
メビウスの輪。

ほんわかしてます。

[bakakojiさんの感想 · 2012年9月6日]

中村航さんならではの優しい小説です。
ファンタジー？喪失と再生の物語。

[shino224さんの感想 · 2012年9月6日]

『星空放送局』はもっと童話的な感じだったが、こちらは小説。第２章の約束を探して、のアキオ君が好きだな…肩肘張らない純粋さが深く胸に残る。最終章ですべて繋がるのは、ありきたりかもしれないが安心出来たし、心があったかくなった。
こういう世界があってもいいじゃない？という１冊。
宮尾和孝さんのイラストが今回も絶妙。

[たまもひさんの感想 · 2012年9月4日]

「泣いた」という声をあちこちで聞くけれど、私には苦手なタイプのお話でした。何故かというと…（これから読もうという人は以下はパスしてください）。






死んでしまった人が何を考えていたのかはわからないのだ。それがどんなに大切なかけがえのない人であろうと、どんなに別れが辛かろうと、死者は思いを語らない。それを受け入れるしかない。そう思うから、「死んだ人がメッセージを伝える」というお話が好きではない。反則でしょ！と思ってしまう。もちろん、こういうお話に込められた切ない願いはわかる（ような気がする）けれど、どういうわけか「それはやらないで」という気持ちになるのだ。

単にひねくれ者っていうことかも。

[shushuさんの感想 · 2012年8月23日]

三人の小学生の夏休みのキャンプから始まり、時を越えて少しずつ物語がつながっていく、連作短編集
通して流れるのは星空放送局からの不思議なラジオ放送。

すごくピュアな気持ちにさせてくれる
優しい小説

途中途中に挟まれる「ハローハロー」の放送が
面倒になったりもするけれど
ラストは綺麗におさまって、ふんわか幸せになれます

[nacchan1713さんの感想 · 2012年8月19日]

装画がきれいで気になっていたところ、図書館で見つけたので読んでみました。


不思議なラジオ番組と、少年の日の思い出の物語。


物語は四章＋挿話からなります。


最初は全部がバラバラなように思えたのですが、読み進めていくにつれて、不思議なラジオ番組と少年の日の思い出が、大切なものをつないでくれる。


この人の書く小説は言葉選びが優しいなって思います。

独特の言い回しがわからなくてもやっとすることもあるけど。

[xxciiiiiexxさんの感想 · 2012年8月16日]

中村さんの小説のラストがすき◎
文章のリズムがすき◎
こんなにまっすぐな恋ができるのはいいなとおもう*

[べあべあべあさんの感想 · 2012年8月13日]

大人になるって純粋な心をどんどん無くしていくってことなんだな。
こんな風に、ただまっすぐな恋を、もう一度できたら、なぁ。

著者プロフィール

建築家。博士（建築学）。株式会社MOSAIC DESIGN代表。
1978年東京都生まれ。2002年日本大学理工学部建築学科（高宮眞介研究室）卒業、2005年早稲田大学大学院修士課程（古谷誠章研究室）修了。2008年同大学博士後期課程単位取得退学、助手・嘱託研究員を経て、2010年〜16年東京大学大学院隈研吾研究室助教。2011年東南アジアのストリートの屋台に関する研究で博士（建築学）取得。同年建築設計事務所MOSAIC DESIGN設立。明治大学I-AUD、早稲田大学、日本大学などで非常勤講師を務める。店舗・住宅・ホテル・商業施設・マーケットなど、屋台からアーバンデザインまで、何か楽しいことやりましょう！をキーワードに大小さまざまなプロジェクトに取り組んでいる。

「2023年 『POP URBANISM』 で使われていた紹介文から引用しています。」