- Amazon.co.jp ・本 (375ページ)
- / ISBN・EAN: 9784093863926
感想・レビュー・書評
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クレヨンを交換するくだりが
すごくよかった。
先生は、わかってないけど
実は裏ではこんな意図があるって
ことあったよね。
どんな場所にいても必ず別れが来る
今この瞬間はもう戻ってこない
本当に美しくて儚い世界だと思う。
だからこそ今が大切なんだよね。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
歩みたいな人は普通だし、何か大きい事件が起こるというわけでもないのに、とても面白かった。
イラン、カイロ、日本という場所とか、姉や母の人物像とか、背景が独創的だからかな、と思った。 -
面白い!
直木賞だけあって静かに物語は進んでいくけれど、歩くんの家庭環境が自分と似ていて、息子が自分の置かれている環境と成長を分析して文章にしている感覚になる。これがリアルなのかな。勉強になります。 -
今年の直木賞受賞作、及び本屋大賞候補作なので期待を込めて読みすすめたが、期待を裏切らない面白さだった。イランで産まれた歩の高校生時代までの物語。イラン革命、父のエジプト赴任、日本人学校時代、両親の離婚後、帰国するなど、走馬灯の様に過ぎていく出来事に引き込まれ、後半は一気読み。変に目立つことはせず、どんな環境にも適応できる歩が頼もしく感じる。カイロ時代のヤコブとの友情が微笑ましく感じた。父が離婚後も歩を気にかけている所に親子の絆を感じて良かった。家族、歩のこと、親友との関係などが気になり、下巻も楽しみ。
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なんだこれ、面白い!下巻に続く。
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ごくまれに「これは自分のことを書いている!」と感じられる本がある。それによって自分のことや周りのことを、より深く理解できるような。
「あなたが信じるものを誰かに決めさせてはいけない。」
これはもしかしたら、自分がずっと抱えていたものかもしれない。
自分の信じるものを見つけていく友人たちが、羨ましくて仕方なかった!
何かに縛られて、捨てることも選ぶこともできないで、
未だに自分は見つけられないで揺れている。
自分が誰かの幸せを決めることはできないし、逆も同じ。
お前はどうするんだ?ってことを突きつけられた小説でした。 -
こんな作品読みたかった〜。西加奈子さんの作品は当たりハズレがある。勿論自分にとって。今回は直木賞受賞作ということで拍車がかかっている事もあるけれど、文句無しに良いでしょう。人が生きてるって感じられる。読んでいてグイグイ引き込まれる。主人公歩の今後の成長具合が気になる。とやかく言うのは下巻を読んでからだ。
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姉スゴイ…
一気に読みました! -
西加奈子作家生活10周年記作品と謳ってるだけあって、のっけからとんでもないです。
ーー僕はこの世界に、左足から登場した。
この冒頭! 面白くないわけがないじゃないか。するすると読み進めて上巻を一気に読み終え、ゾクゾクが止まらず困ってます。
マイノリティーであろうとする姉、素直すぎる母、存在感の薄い父、そしていい子であろうとする歩。ホモセクシャルとかわけわからない宗教とかを随所で絡め匂わせながらも、舞台はイランテヘラン、エジプトカイロ、そして日本を巡る(西さんと同じ!)
下巻が楽しみ!!