聖女か悪女

著者 :
  • 小学館
3.13
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本棚登録 : 834
感想 : 89
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  • Amazon.co.jp ・本 (287ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784093865944

感想・レビュー・書評

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    結婚パーティーの最中、カリスマブロガーの月村珠里亜が倒れ、昏睡状態に。カウンセラーの麻乃紀和は、死んだ息子を陥れた珠里亜に復讐を果たすべく、彼女の身辺を調べ始める。そんな折、四谷の超高級マンションで発見された8体の惨殺死体。紀和が辿り着いたのは、六本木のマンションで8人の子供たちが監禁された“モンキャット事件”だった―
    +++

    相変わらず厭な話だが、これまでよりも生々しい厭らしさが前面に出ている印象である。直接的な悪意、とでもいうのだろうか。とはいえ、最後の最後で、いままで見ていたものが覆されるのはいつものことで、その後味の悪さも期待通り(?)である。現実にもありそうな話で、思わず眉間にしわが寄ってしまう一冊だった。

  • 超高級マンションで発見された八体の惨殺死体。かつて八人の子供が監禁された事件。そしてカリスマブロガーが昏睡状態に陥った事件。徐々に繋がってくるそれらの影に隠された、とんでもない人間関係。そしてどうしようもなく悪辣な人たち。いつもながらのイヤミス全開です。
    とりあえず、登場する女性は誰も彼も「悪女」といった風なのだけれど(真梨さんの作品に「聖女」なんて存在しないんじゃないかと思う)。誰が一番レベルの高い悪女なのか、というあたりが読みどころかな。見方を変えればイヤっぷりがとことん突き抜けていて爽快ですらあるのですけど。どこをとっても毒っ気があまりに強すぎて、本当にこれがフィクションで良かったと心底思います。フィクションだからこそ楽しめる毒ですね。

  • これはダメダメな分野でした。

    悪女モノ苦手なわけじゃないけどこれはない。

  • 読むの楽しみにしてたのだけど、狂いすぎて読んでて疲れた。また人物が多くて相関図書いてたがそれもぐしゃぐしゃ。真梨さんの作品っていつも一気に読んじゃうけど、今回はわけのわからないうちに終わっちゃった感じ。一般庶民の現実から離れた内容だったのも置いてけぼり感なのか?縄紋よりは読みやすかったけど。

  • 実際に起きた座間市の事件を彷彿させる描写が胸糞悪かったなぁ。。。心理描写がイマイチで、設定とかはグロいのに、なんかイマイチ盛り上がらない。惜しい気もする。厭な感じにしようと必死な感じが見え隠れしてちょっと読者は置いてけぼりになりました

  • 初読み作家さん。
    超絶イヤミスと分かってて怖いものみたさで読んでみました。
    始めから8割くらいはそこまで怖いシーンはなく時系列が行ったら来たりしながら進んでいくんですが、残りは…(;´∀`)。
    続きが気になって気になってどんどん読んでしまいます。
    聖女か悪女か…。聖人か悪人かともいえる?だって最後までのうのうとまさかのあの人は…。あぁ、ネタバレしそう。

  • 安定の面白さ、そして、最後はきっちり魅せてくれます。

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著者プロフィール

1964年宮崎県生まれ。1987年多摩芸術学園映画科卒業。2005年『孤中症』で第32回メフィスト賞を受賞し、デビュー。2011年に文庫化された『殺人鬼フジコの衝動』がベストセラーとなり、”イヤミス”の急先鋒として話題に。2015年『人生相談。』が山本周五郎賞の候補となる。そのほかの著書に、『5人のジュンコ』『私が失敗した理由は』『カウントダウン』『一九六一東京ハウス』『シェア』など多数。

「2023年 『まりも日記』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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