教場X 刑事指導官・風間公親

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  • 小学館
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  • Amazon.co.jp ・本 (288ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784093866156

感想・レビュー・書評

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  • 風間公親が警察学校の教官になる前、刑事課指導官時代のエピソードを綴る短編集。

    対象者には何事も見逃さず、疑い、自分の頭で考えることを厳しく要求する風間が完璧すぎて現実味に欠ける。

  • 倒叙型ミステリの王道を行く本書。犯行に及ぶ迄の心状や行動が深く掘り下げられ、犯人に感情移入した。簡潔で明快な筆致。多分な知識も伏線回収も秀逸。部下の育成手腕も風間公親らしく愛を感じた。

  • 是非、連続ドラマ化してほしいですね。
    短編5篇、あっという間に読破しちゃいましたね。

    今回も、キレキレの風間公親にドキドキ、わくわくしちゃいました(笑)短編なのに、読後の満足感は充分♪

    場面は、義眼になり、現場の第一線から退き、風間道場なる若手育成のOJT時代、警察学校へ異動する前になります。
    風間をアイスピックのような錐で刺した犯人、十崎が常に見え隠れしており、次の話で出てくるのか出てくるのかと期待して読み進めていましたが……。

    陶芸家のトリックは、秀逸でしたp(^^)q

    勧善懲悪は読んでいて、スッキリしますね♪

  • 風間道場シリーズ。キレッキレの風間公親ワールド。鮮やかに事件が解決していくけど、すぐ解決しちゃうー!十崎との決着はどうなるんやろう。

  • ドラマを見てから木村拓哉さんのお顔で話が脳内再生される。
    シリーズの安定感。
    警察学校へ行く前の連作短編集。
    動機も辛かったり切羽詰まってたりと納得感あり、謎解きも良かったです。
    キャラがそれぞれ立っていて面白かった。

  • アイスピックの男が野放し過ぎる。

  • 風間指導官の霊的な直観と尋常でない観察眼も段々人間離れしてきた。
    路線橋上での殺人。貧乏な被害者はパチンコでたまたま大当たりしたため病院に行き、飲み込むタイプの内視鏡を飲んでいてナイフがそこに刺さり、たまたま下を列車が通り、被害者の小さなカバンがたまたま下に落ち、その列車の上に乗っかったうえ、たまたま終点地まで落ちずに屋根にとどまり、カバンに入っていた機器には決定的な刺殺の証拠が録画されていた。
    著名な大学教授の娘は開業眼科医だが、診察に来た前科の有るチンピラ詐欺師と結婚。まぁ世の中にはそうゆう人もいるのかもしれないが…
    模造拳銃でモデルガンマニアの男を自殺に見せかけた犯人の娘は、たまたま火薬アレルギーだった。
    大学教授を事故死に見せかけた生徒は、現場にボタンを落としてきたことに気付き、再度現場に赴くが、たまたま自分のバイクが故障し、タクシーに乗り運転手の記憶に残る。しかも第一発見者を装うも、肝心のボタンは現場に放置して鑑識に発見される。
    これらの事象を風間は初見から見通していたようだ。
    色々と偶然が重なり過ぎて、もう私にはリアリティが感じられないのですが…
    そして次巻、いよいよ風間を碧眼にした犯人との対決か。是非長編にして完結してほしいが、設定が学校となると粒粒の話になるのか。

  • 風間公親が、様々な新米刑事の指導をしながら、事件解決する連作短編集。読者からは真犯人はすぐに分かるので、証拠や自白をどうやってとるかがメイン。

    ネタそれぞれなかなか面白かった。銃を撃った証拠の話とか、通り魔殺人に見せかけて殺す話など。

  • シリーズ最新作!
    警察学校で教える前の話。
    まだまだ続く予感。
    次作が楽しみ!

  • 風間教場シリーズの最新作は、風間が千枚通で片目を突かれてから、警察学校の教官につくまでの間の事件の短編6編でしたが、さすがの風間の慧眼により、それぞれの事件を解決するのが最高に面白かったです!
    まだ千枚通の犯人と風間の決着がついていないので、その決着がどういう展開をみせるのか今後の続編で描かれると思うので、そこが楽しみですね!

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著者プロフィール

1969年山形県生まれ。筑波大学第一学群社会学類卒業。2003年「真夏の車」で小説推理新人賞を受賞し、05年『陽だまりの偽り』でデビュー。08年「傍聞き」で第61回日本推理作家協会賞短編部門を受賞。13年刊行の『教場』は「週刊文春ミステリーベスト10」の1位、「本屋大賞」6位などベストセラーとなった。他の著書に『線の波紋』『波形の声』『群青のタンデム』がある。

「2022年 『殺人者の白い檻』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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