ヘーメラーの千里眼 (下) 小学館文庫 ま 2-16

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  • 小学館
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  • Amazon.co.jp ・本 (435ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784094037968

感想・レビュー・書評

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  • 昔読んだ本

  • 自衛隊機の訓練中に誤射されて命を落としたとされていた篠海悠平でしたが、遺族のもとに脅迫状がとどけられ、じつは彼が何者かによって誘拐されていたという可能性が浮上してきます。美由紀は事件の背後にアルタミラの陰謀があることを知り、精神鑑定を受けている伊吹の身柄を救うために、単身アルタミラ内部に潜入します。

    さらにアルタミラの悪事を暴いたあと、美由紀は伊吹にかつての輝きをとりもどしてほしいと願い、彼とともに戦闘機に乗り込んで、中国機との戦いに出撃します。

    アルタミラとの決戦でひとまず物語のクライマックスを迎えた感があり、それにつづく展開はどこか取って付けたような印象があります。

  • 自ら精神鑑定を求める航空自衛隊のエースパイロット・伊吹直哉。彼の背後へこころの治療を完全にビジネスと捉えた巨大企業の影が忍び寄る。一方で、演習中に起きた過失事故の被害者家族のもとには不可解な脅迫文が届いたが。密輸船の領海侵犯は繰り返され、護衛するは元人民解放軍の傭兵が操る戦闘機。国境を越えた悪の策略を看破した美由紀は、再びF15DJの操縦桿を握り、宿敵ミグ31の待つ日本海の戦地へと飛び立つ。果たして巨大企業と密輸船の恐るべき陰謀とはー。岬美由紀が生涯を賭けて挑む壮絶な空中戦を目撃せよ!

  • 2015.07.03.読了

  • 上巻では、高校時代と防衛大学校時代の話しで、話しが進まず。下巻でもイライラする位話しが進まない。作風と言えば作風なのかな。

  • 面白かった。

    他のように、勝手に戦闘機を奪いさったりといった無茶苦茶な行動がなく、仲間の援護の元に戦うあたりが爽快(それでもかなり無茶苦茶だけど)

    分かりやすい勧善懲悪なところとか、シリーズの中でもかなり好きかもしれない。

    伊吹や上坂などの淡い恋心のくだりとか、鮎香との友情とか、このシリーズ通してどうも中学生か!と突っ込みたくなるのは相変わらずですけど。


    専門用語が多発していて、素人としては映像として思い描きにくいので−1、としても戦闘シーンは非常に面白い。

  •  政府はその事実を必死に隠そうとするが、伊吹直哉が子供を1人撃ち殺してしまったことは間違いないと思われていた中、なんとその子供を誘拐したという脅迫文が家族に届けられる。

     おそらく子供は死んでいないのだろうとは思っていたが、真相は意外だった。てっきりアルタミラが伊吹に何かをしたのだと思っていたのだが・・・。そのアルタミラ精神衛生との対決はわりとあっさり終わり、麝香片を輸入しようとする密輸船VS航空自衛隊(海上自衛隊)との戦いがメインの下巻。美由紀がカウンセラーとしてではなく、一時的ではあれ航空自衛隊にパイロットとして復帰するのが意外だった。かつての恋人・伊吹とのコンビネーションはさすが。他、かつてコンビを組んでいた岸本とのやりとりや、空自・海自の他のメンバーとのやりとりも熱いものがこみあげてくる。カウンセラーとしての見せ場はほとんどなかったので、千里眼シリーズとしては珍しい作品かもしれないが、読み応えは十分。

  • 千里眼シリーズでこのヘーメラーが1番好き。
    ハラハラあり、涙あり、珍しく恋模様までありで文句なし。
    千里眼読んできて良かったと思った。
    電車の中で1番涙しました。

  • 航空自衛隊機が演習中に少年を死に至らしめた。
    事故の当事者は、きわめて優秀なパイロット・伊吹直哉一等空尉。
    彼の精神鑑定を依頼されたのが、臨床心理士・岬美由紀だった。
    航空自衛隊元二等空尉であり、伊吹のかつての恋人だった美由紀。
    (上巻)では、その彼女の自衛官への動機、
    青春時代なども織り交ぜられながらストーリーが展開していき、
    (下巻)では上巻から続く巨大企業の陰謀と密輸船の領海侵略に、
    再び美由紀が操縦桿を握り日本海への戦地へと旅立つことになる。

    美由紀と伊吹の距離感がとっても素敵だ。
    臨床心理士であるゆえ、人の表情や言動から心を読み取れる・先を予測できる能力。
    ストーリーの所々にその千里眼が登場する。
    この『千里眼』シリーズ。
    どうも私は逆から読んでいる気がするのだか・・・。
    それでも毎回とても心が熱くなり、ストーリーに引き込まれ、
    登場人物たちと一緒に涙してしまう;;
    美由紀のように心が強くて、大切な人を守れるようなそんな女性になりたいと思った。

    ヘーメラーの意味。
    下巻の269ページにそれが一行だけ載っています。

  • 自ら精神鑑定を求める航空自衛隊のエースパイロット・伊吹直哉。彼の背後へこころの治療を完全にビジネスと捉えた巨大企業の影が忍び寄る。一方で、演習中に起きた過失事故の被害者家族のもとには不可解な脅迫文が届いたが。密輸船の領海侵犯は繰り返され、護衛するは元人民解放軍の傭兵が操る戦闘機。国境を越えた悪の策略を看破した美由紀は、再びF15DJの操縦桿を握り、宿敵ミグ31の待つ日本海の戦地へと飛び立つ。果たして巨大企業と密輸船の恐るべき陰謀とは―。

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著者プロフィール

1968年、愛知県生まれ。デビュー作『催眠』がミリオンセラーに。大藪春彦賞候補作「千里眼」シリーズは累計628万部超。「万能鑑定士Q」シリーズは2014年に映画化、ブックウォーカー大賞2014文芸賞を受賞。『シャーロック・ホームズ対伊藤博文』は19年に全米翻訳出版。NYヴァーティカル社編集者ヤニ・メンザスは「世界に誇るべき才能」と評する。その他の作品に『ミッキーマウスの憂鬱』、『ジェームズ・ボンドは来ない』、『黄砂の籠城』、『ヒトラーの試写室』、「グアムの探偵」「高校事変」シリーズなど。

「2023年 『高校事変 16』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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