アンダーリポート/ブルー (小学館文庫 さ 4-7)

著者 :
  • 小学館
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感想 : 25
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  • Amazon.co.jp ・本 (413ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784094062090

感想・レビュー・書評

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  • 久々にミステリーっぽいような本読んだ。徐々に事件が明らかにされていく。展開好き。最後まで、この後もまだ何かあるんか?って思わせられる。

  • 長編アンダーリポートと短編ブルーが収録。アンダーリポートを読み終えて、アンダーリポートを読み直したくなり、ブルーを読んだらまたアンダーリポートを読み直したくなる。以下続く。

  • 構成がよくできていて、最後まで読んでから1章目を読み返すと、重要な言葉がいくつも散らばっていることに気づかされる。自分や大切な人のためにとことん強かになれる女たちと、危険だと知りながら好奇心をおさえこめない主人公がなんとも対比的。

  • 日記と記憶を頼りに15年前のある日へと戻っていく。
    まだ若かった日々を辿り、隣人が殺されたあの日へと。
    そして物語るべき現実へと。
    報告され得なかった完全犯罪が目の前で構築されていく緊張感。
    それは一つの語りの結末としては、あまりに冷徹なブルーまでの道程。

  • 自宅マンションの隣人が何者かに殺害されて15年。突然、主人公の前に現れた当時四歳の娘との再会により、封印された未解決事件の真相が紐解かれる。
    記憶だけを頼りに状況証拠だけで真犯人を追う。疑うべきは全て女性陣、そして交換殺人という荒唐無稽な仮説だけが成立する。推理小説ではないのでスッキリ感はないが、このモヤモヤ感がこの作家の真骨頂でもある。

  • 人の想いは言葉にしても足りないくらい大きい。しかし、一方で言葉にすると、その大きさに驚いたりもする。人は自分の想いの量を想像したりはしないのか。

  • やっぱりこれもつまらなかった。なのに最後まで読み通し、読み終わった後、1章をもう一度読み返した。さすがのテクニック、力量です。だけど、暗く、しつこく、色彩のない、この雰囲気が嫌い。しかも登場人物がことごとく魅力なし。二度とこの人の本を読むことはないでしょう。

  • 解説で伊坂幸太郎が書いた通り、ストーリーはもうわかってるという上で、緊張感とか心情の微妙な変化をうまく書いてて、そして、やっぱり読み返しちゃうっていうのが、小説ってこういうことができるんだなーと思えるところ。
    私は好きです。

  • 内容(「BOOK」データベースより)

    自宅マンションの隣人が何者かに撲殺されてから十五年。検察事務官・古堀徹のもとに、当時四歳だった隣室の娘が訪ねてきた。思わぬ再会によってめくれはじめた古い記憶のページ。そこに記された、かつての交際相手や被害者の妻、そしてもうひとりの女の存在。彼女たちが秘めていた過去が、未解決事件の真相をひも解く。記憶を頼りに組み立てた荒唐無稽な仮説―交換殺人という絵空事が、疑いのない現実となる!サスペンスフルな語りと展開の長編小説『アンダーリポート』に、衝撃的な後日譚が描かれた短編小説『ブルー』を併録した完全版。

  • (チラ見!/文庫)

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著者プロフィール

1955年長崎県佐世保市生まれ。『永遠の1/2』ですばる文学賞、『鳩の撃退法』で山田風太郎賞受賞。おもな著作に『リボルバー』『Y』『ジャンプ』など。

「2016年 『まるまる、フルーツ おいしい文藝』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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