教場0 刑事指導官・風間公親 (小学館文庫 な 17-4)

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  • Amazon.co.jp ・本 (336ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784094067101

感想・レビュー・書評

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  • 風間公親。
    彼が警察学校の指導官になる以前、県警捜査一課強行犯係「風間道場」と呼ばれる、経験3か月の刑事を三カ月間指導する頃の話。
    ドラマ前に文庫新作Xまで読み進めねば!と焦っていたが、どうやら、本作が原作??
    彼の風貌白髪と義眼。最終章でその義眼になった事件が!
    交番勤務に逆戻りさせる「転属願」をちらつかせながら(聞いたことある笑)、しかし、ちょっとしたアドバイス(こつ?)を教え真相にたどり着かせるすべは、やはり見事だ。それはまず彼が真相を見抜いてるという事だから。
    道場の彼らの今後に期待!?

    (2020/11/08)
    シリーズ3作目は0という通り、時系列が1の前に戻る。すなわち、教場の教官になる以前の物語。
    就任3か月の新人が贈られる風間道場。
    転任届をちらつかせる、半引導はこの時代から!(笑)
    そして義眼の事件も描かれる。
    ただ、個人的感想を言えば、この番外編は、そこらにある警察小説となんら変わりがないかなぁ(^^;未知の警察学校という現場でこし、厳しさが光る!的な。。。

  • 刑事指導官・風間公親。
    県警本部の風間道場と呼ばれる、刑事育成システム。新米刑事を風間のもとで、3ヶ月みっちりと鍛え上げていく。
    『交番勤務に戻るか?』

    6つの事件。
    風間の教えを受けた6人の刑事。

    言葉少なに、確実に犯人に近付いていくように、6人の刑事を導いていく、風間。

    教場での指導教官として、真実を見抜く洞察力。
    刑事として、やはり凄まじい。
    ここに指導教官・風間の原点がある。

    自らが負傷しながらも、証拠物件の保存が第一…
    もはや常人とは思えない。

    もっと長編で、刑事指導官として、新人刑事とともに事件を解決していく、風間をみてみたい。
    それは贅沢か…

    何かものたりない…

    『ブロンズの墓穴』 母親・佐柄美幸が、息子に対して、クラスでいじめがあったことを認めようとしない、担任・諸田を殺害する。
    殺害しなくても…
    息子はどうなる…

    殺人を犯しても、何も解決しない。
    どころか、息子はいじめどころではない…
    何かやるせない…

  • 読みやすくて主人公も魅力的だったのですが、短編であるがゆえに、設定とか殺人の動機みたいなのが若干荒いというかリアリティが感じにくかったです。

  • 6話の短編集だが、1話読んで終わり。

  • 教場シリーズのエピソード0。ドラマを観た後だからずっと風間刑事が木村くんだった。刑事着任三ヶ月の新米が送り込まれる風間道場。多くを語らず部下に考えさせて、時には追い込みながら事件解決と刑事としての成長を導く。部下からみた風間だけじゃなくて周りの刑事から見た風間も知りたかった。最終盤、風間の眼はこうして義眼になったのか。

  • 第一線の現場で若手刑事を指導していた、教場の教官拝命以前の風間のエピソード0的物語。
    ここ(風間道場)での若手は退校届ではなく、交番勤務に戻るか?という半引導を突き付けられつつも、自分自身の力で事件解決の道筋を見つけていくというスタイルで、冷たいようだが愛のこもった教育をしていく・・・
    このような指導者に教えを授かれば優秀な刑事になるだろうな・・・と思いつつ、自分なら落第かなと思ったりもしました。

  • 風間教官が刑事だった時のストーリー。若手刑事をさりげなく誘導し真相を導き出していく手法はお見事。若手刑事とのやりとりが興味深く楽しめた作品であった。
    小説でありながら連続ドラマを観たような気になった。

  • T県警が誇る「風間教場」は、キャリアの浅い刑事が突然送り込まれる育成システム。捜査一課強行犯係の現役刑事・風間公親と事件現場をともにする、マンツーマンのスパルタ指導が待っている。三か月間みっちり学んだ卒業生は例外なくエース級の刑事として活躍しているが、落第すれば交番勤務に逆戻り。風間からのプレッシャーに耐えながら捜査にあたる新米刑事と、完全犯罪を目論む狡猾な犯罪者たちとのスリリングな攻防戦の行方は!?

  • 教場1,2よりもストーリーに素直に入っていけた分、楽しく読めた。

  • 現役刑事時代の風間公親がマンツーマンで新米刑事を指導する。うーっ 怖い、緊張する 皆さんきっと。
    現場と関係者を観察し、あらゆる可能性を考察する。本当に万能の刑事っているのかなぁ

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著者プロフィール

1969年山形県生まれ。筑波大学第一学群社会学類卒業。2003年「真夏の車」で小説推理新人賞を受賞し、05年『陽だまりの偽り』でデビュー。08年「傍聞き」で第61回日本推理作家協会賞短編部門を受賞。13年刊行の『教場』は「週刊文春ミステリーベスト10」の1位、「本屋大賞」6位などベストセラーとなった。他の著書に『線の波紋』『波形の声』『群青のタンデム』がある。

「2022年 『殺人者の白い檻』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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