教場0 刑事指導官・風間公親 (小学館文庫 な 17-4)

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  • 小学館
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  • Amazon.co.jp ・本 (336ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784094067101

感想・レビュー・書評

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  • 着任先の学校図書室で初めて借りた本になった。
    「教場」がドラマ化され久々に読んでしまったので手に取った。
    テレビ番組になるというのはやはり大した効果があるなと思う。
    あと、木村拓哉は別に好きではないし演技がうまいとも思わないが
    「格好良いことのプロ」としてやはりものすごい実力者だなと感じる。

    閑話休題。
    一話一話が妙にさっぱりしている印象。
    教場にもやや無理のある内容があったように感じていたが、
    こちらはそれより不自然さが強い。
    第1話のタクシー運転手が容疑者を「女性」と呼ぶ理由とか、
    第2話で風間が言い出す画家の名前とエピソードとか……
    とは言え、ラストの千枚通しなど、
    「風間公親を楽しむ小説」として見れば十分に面白かった。

  • 『教場』『教場2』の前日譚。現役の捜査一課強行犯係刑事である風間が新米刑事たちをマンツーマンでスパルタ指導する。風間の“生徒”たちの視点で発生する事件やそれに関わる生徒たちの心情、そして彼らに寄り添う風間の姿を描く『教場』シリーズのフォーマットはそのままに、章の始めはほぼ毎回犯人側の視点から始まり、彼らの心情に寄るのも面白い。最終章では風間が義眼になった理由も明らかになる。
    風間の厳しいながらも生徒たちの力を信じ導く姿は現職刑事だった頃から変わらぬものでした。
    荒城に施した本心がわかる心理テストの本当の答えが次章で明らかになった時思わず唸りました。

  • 風間道場の門下生たちは、警察官としても、人しても全員極めて優秀だ。そして、そんな彼らに対しても、あくまで風間流で指導を行い、成長させていく県警No. 1の風間公親。本作はそんな風間伝説の短編を収録したものだが、どれも面白さが光る内容だ。また、シリーズを既読の方には既にお馴染みとなった、常に【書類の提出】を求める場面についてはここでも健在である。

  • 風間が隻眼になった理由が明らかに!

  • 年始の番組で2夜連続でこの前に出ていた本のドラマがあったそうです。
    そのドラマに至る前のお話の様です。
    一つ一つ事件を解決し、一人ひとり新米刑事を育てていく様は自分たちにとっても観察眼は生きていくうえであったほうがいいなー
    なんて個人的にはしみじみ感じるようなお話です。
    6つくらい事件のお話がそれぞれあるのですが、短いながらもストーリーがあってとても読んでて参考になりましたね。

  • 刑事課配属後3か月間、風間の下につき指導を受ける。
    見込みがないと判断されれば交番勤務戻りという条件つきで。

    教場シリーズ。
    風間のずば抜けた観察力、洞察力を堪能。
    そして最後には義眼になったエピソードも。
    これも映像化してほしいなぁ。
    どこまでかっこいいんだ風間教官!


    お気に入りすぎて何度も読み返してる。
    二度目以降はさり気ない伏線に気付く。
    教場シリーズ、、、面白い。

  • 木村拓哉のドラマの2年前に教場を、ドラマ後に教場2と本作を読了。

    風間が刑事の頃の話。指輪の話が印象に残った。

  • 指輪の話が重い。心にずーんと来て、しばらく考え込んだ。

    風間教官の怖さはこの後の「教場」「教場2」の方が出ている。

  • 教場0ということで、てっきり、風間教官の隠された過去が明かされるかと思っていたのですが、最後の方で義眼になった過去が明かされるくらいでした。個人的には、壮絶な過去かなと期待していました。

    物語の構成としては、「古畑任三郎」のような形式でした。最初に犯人がどのような経緯で犯行に及ぶのかが描かれ、その後、様々な新人刑事が登場し、捜査していきます。この流れが、6通りですので、なんとなく後半になるにつれて、間延びしたような感じにもなりました。
    風間教官が、警察学校に入る前は、刑事であり、新人刑事を
    指導していました。期間は3ヶ月間。風間自身は影から支えながら、刑事が事件解決にむけ、奔走していきます。

    風間の雰囲気は、刑事時代も変わらず、独特で他人を寄せ付けない雰囲気でした。ただ、その裏側には見えない優しさが醸し出されていました。風間本人は、もう事件の全貌が見えていて、どう新人刑事にヒントを出していくのか、面白かったです。
    もう少し過去の話も見たいなと思いました。教場0の0が気になりました。

  • 2019.12.09

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著者プロフィール

1969年山形県生まれ。筑波大学第一学群社会学類卒業。2003年「真夏の車」で小説推理新人賞を受賞し、05年『陽だまりの偽り』でデビュー。08年「傍聞き」で第61回日本推理作家協会賞短編部門を受賞。13年刊行の『教場』は「週刊文春ミステリーベスト10」の1位、「本屋大賞」6位などベストセラーとなった。他の著書に『線の波紋』『波形の声』『群青のタンデム』がある。

「2022年 『殺人者の白い檻』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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