- Amazon.co.jp ・本 (288ページ)
- / ISBN・EAN: 9784094084672
感想・レビュー・書評
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確か、映画でやってたな〜と思い、バカバカしいのを覚悟して読んだら、あら、面白い。昔の言葉使いや、考え方、安兵衛さんの佇まいなど、嬉しくなりながら読み進めた。興味深かった。
続編も出てたみたいだから読んでみようかな。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
木島安兵衛が文政九年の江戸から平成十八年の東京にタイムスリップする。江戸から見た東京と東京からみた江戸。便利になったがゆえに失ったものが見えてくる。
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かるい、読み物。
タイトルの大勝利。 -
旗本の木島安兵衛が、現代にタイムスリップ。
シングルマザーの遊座ひろ子、友也親子の厄介になる。
三人は家族のようになっていき…という話。
SEとして働きながら子育てするひろ子の日常がリアルだなあ、と感じる。
映画化されたとかで、安兵衛が何となくイケメンのようなイメージでいたけれど、本文ではむしろ江戸時代的な、えらがはった武ばった顔なのね...。その辺り、好感を持った。
女性の生き方、男女の役割で、安兵衛とひろ子は対立する。
そういう「異文化衝突」は描かれているんだけど、安兵衛さんが現代の食生活にすぐになじんでしまうのが不思議。
江戸の人には肉や乳製品は臭くて受け入れがたかったんじゃないかと思う。
そのあたりは、まあ、エンタメ小説なんだから、あまり気にしないでいくべきなんだろうけどね。 -
江戸時代から現代日本に飛ばされ、お菓子作りに目覚め、天才パティシエとして有名になっていく一人の侍。
そんな彼にひょんなことから巻き込まれて行くシングルマザーとその息子。
3人の不思議な絆に癒されます。 -
軽いタッチで読みやすく、それでいて、江戸時代の武士から学んだり我が身を省みたりする点も多く、おもしろかった。
タイムスリップもの、というとそれだけで非現実的でSF感かコメディ感が強すぎるんじゃないかと倦厭しそうになるが、読みやすくコメディ過ぎずとても良いテイストだったし、ラストも良い終わりだったと思う。
安兵衛の言葉の多くは、子どもができたときに心に留めておきたい、と思った。この世はエネルギーを多く必要とする。安兵衛のように、腰が軽く自らの信念に則ってきちんと行動が起こせたらどれだけいいだろうか。彼ほどにはいかなくても、少しでも見習いたい。 -
物語は淡々と進む。育児、仕事、主婦(夫)、片親家庭など家庭問題をいろいろ盛り込んであるが、もうちょっと安兵衛と遊佐家だけのほのぼのお菓子話が読みたかった。
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江戸時代からタイムスリップしてきたお侍との出会いから、現代生活を過ごす、一挙にフルスピードで読めました。2 巻は江戸時代に、タイムスリップするなら
この一巻でもう少し江戸時代の安兵衛を回顧しながらでも良かったかな、、比較要素が欲しかった。
出会った親子が現代社会の課題そのもの。シングルマザーで多忙、育児子育てとしごとの両立が大変、江戸時代とは全く違う価値観、安兵衛が現れてあらためて江戸時代の良かったところもかいま感じられたが
全部はどちらも受け入れられない生活の違い、男女の考え方、無理だなぁ。ずいぶん日本も時代とともに変わったなというのは感じられる。
軽く楽しく読むには一気に読めておもしろかった。 -
江戸時代の侍が、現代にタイムスリップしてしまい、とある母子家庭の家でお世話になる話。
話自体はありがちで、最後も予想通りだったんけど、やたらと分をわきまえろ的な話が出てきて、へーって感じだった。