こうふく あかの (小学館文庫 に 17-5)

著者 :
  • 小学館
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本棚登録 : 1508
感想 : 112
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  • Amazon.co.jp ・本 (179ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784094086089

感想・レビュー・書評

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  • 二つのストーリーが交互に進行していって、読者の頭の中で繋がるといった形になっているが、間ざっくりはしょっておるところがイイ。

  • ひとはわかっていながら、つい誤った道を選んでしまうものです。そうして取り返しがつかなくなって、本来自分が目指す道から、どんどん、どんどん遠ざかっていってしまうのです。が、それでもまた、いけないと思いながらも、選んではいけない道を選んでしまう繰り返しです。でも、正しい選択肢なんて、ほんとうにあるのでしょうか?この小説は、高慢で自尊心の強い男の、みじめな、みじめな物語です。主人公は気の毒なくらいみじめな男なのですが、多かれ少なかれ、男はみんな同じような素質を持っているのかもしれません。女性の方がずっと、腹が据わっているような気がしないでもありません。
    本書は〝こうふく みどりの〟に続く、シリーズ第2作目です。著者は前作と同時に、平行して書き進めたようですが、作風も内容もまったく異質のものに仕上がっています。でも、1作目と2作目がぜんぜん違うものかといえば、物語は遠く場所を変え、時間を隔てて繋がっています。この世の出来事は、すべてどこかで繋がっているのかもしれませんネ。

  • 森元さんのお孫さんがでてくるよ。
    巻末のサイバラに泣かされた。くそう。

  • あとがきの、「世界中の物語は『一方その頃』『そのときXXでは』といったフレーズで繋がってるんじゃないか」てところが。
    「みどりの」同様、繋ぎ方が快い。

  • つい最近読んだ「こうふく みどりの」と2ヶ月連続リリースね。
    うーん、西加奈子は大好きなんだけど、これはいまいちでした。
    主人公だいぶ心病んでるね、人目を気にして生きてる人としての描写は最高かな。
    奥さんも病んでるね。
    なぜ夫婦なのに話し合わなかったのだろうと疑問...

    「女は子宮でモノを考える」
    ちょうど最近それをそうだよねーって考えてたとこだから「おっ!?」ってなった。
    けどアレね、子宮じゃないってさ、
    「女は膣でモノを考える」だってさ。
    ちょっと笑っちゃったw

  • 知ることのできない感情。

  • プロレス好きですが、「みどり」の方が良かった。
    男性には共感しにくいことを訴えたかった?

  • 昔読んだ「さくら」が良かったから期待してたけど・・・・
    一言で言うと下品。
    職場でも家庭でも順風満帆な生活を送っていたが、ある日身に覚えもないのに奥さんに子供ができたと告白され、しかも生まれた子供の肌は褐色・・・。ここまで面白い設定を思いついて、なんでこの作品になるかなぁ・・・・。
    この人の作品は二度と読まんな。

  • いい。
    続けて二回読んだ。
    終わり方が好きで、私の終わり方秀逸ランキング二位となる。

  • 生々しい文章。やね。

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著者プロフィール

1977年イラン・テヘラン生まれ。2004年『あおい』で、デビュー。07年『通天閣』で「織田作之助賞」、13年『ふくわらい』で「河合隼雄賞」を、15年『サラバ!』で「直木賞」を受賞した。その他著書に、『さくら』『漁港の肉子ちゃん』『舞台』『まく子』『i』などがある。23年に刊行した初のノンフィクション『くもをさがす』が話題となった。

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