- Amazon.co.jp ・本 (192ページ)
- / ISBN・EAN: 9784094086720
作品紹介・あらすじ
本の街・神保町で近代文学を扱う古書店「森崎書店」。叔父のサトルが経営するこの店は二年前失意に沈んでいた貴子の心を癒してくれた場所だ。いまでは一時期出奔していた妻の桃子も店を手伝うようになり、貴子も休みの日のたび顔を見せていた。店で知り合った和田との交際も順調に進んでいたが、ある日、貴子は彼が喫茶店で昔の恋人と会っているのを目撃してしまう。一方、病後の桃子を労う様子のない叔父を目にし、貴子は夫婦での温泉旅行を手配するが、戻って来てから叔父の様子はどこかおかしくて…。書店を舞台に、やさしく温かな日々を綴った希望の物語。映画化された「ちよだ文学賞」大賞受賞作品の続編小説。
感想・レビュー・書評
-
本のある生活って素敵だなと思える作品です。
「本」を中心に神保町で物語が展開してきます。
貴子やサトル、桃子、和田、トモちゃんたちの織り成す物語はたのしいの一言につきます。
トモちゃんにまつわる「黄金色の夢」にまつわる話。自分もそんな素敵な本との出会いがあったらいいなと思えるエピソードでした。とある老人の自分の考えを一変させ身近にある大切なものに気づかせてくれる、読書の醍醐味ここにありっ、って感じでした。
また、桃子さんのエピソードも忘れられません。桃子さんの物語を通して自分の大切な人たちの顔が浮かびました。大切な人について考えられずにはいられませんでした。
秋から冬へ、そのまた次の冬へと折々に描かれる季節の描写も鮮やかです。東京の空気感が胸によみがえってきます。
とても温かく爽やかな読後感。
とてもよかったです、
この本をレビューくださったyumiさん、ありがとうございました。
詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
辛4さんのレビューを読んで。辛4さん、ありがとうございます。
あ〜いいお話だったなぁ。
ずっと物語が終わらなければいいのに、ずっと貴子や貴子の大切な人たちのそばにいたいなぁ、と思いながら読みました。
貴子の言葉の選び方、センスがまぁ面白くてなんだかこの感覚味わったことがある‥‥なんだっけ‥‥あ!そうだ!ちびまるこちゃんだ!と一人納得してしまいました(笑)
自分探しの旅をしていた若い頃の叔父さんの写真を見て、「大丈夫、あなたはこれからたくさん温かい人に出会って、もうそんな悲しい瞳をしなくても済むようになるんだよ。腰痛と痔ろうに苦しめられながらも」とか(笑)
友だちの高野君が片想いの相手を前にトンチンカンなことをしているのを見て、イライラしてきてピークに達すると「この年中薄着男め」と力を込めて言い放つとか(笑)(高野君は謎に年中薄着なのである)
前作ではボロボロの心で辿り着いた森崎書店で、今はこうやって「行きたい場所があって、会いたい人たちがいる。自然な自分を迎えてくれる場所がある。それはなにより素敵なことだと思う」と貴子が思えるようになったことが読んでいて本当にほっこりできていつまでもこの人たちといたい、とこちらにも思わせてくれます。
でも後半はちょっと悲しいお話になってくるんですよね‥‥人は、人生は移ろいゆくもの、ということなんだろうなぁと思います。
温かい余韻が残る、そんなお話でした。
-
なんと。
こっとんさん、こちらこそありがとうございます。
桃子さん、いい人でした。思い出しました。ありがとうございます。
こっとん...なんと。
こっとんさん、こちらこそありがとうございます。
桃子さん、いい人でした。思い出しました。ありがとうございます。
こっとんさんのレビューにいいねしてくれるお友達、動物のアイコンが多いな~、ほのぼのしてるな~、と思ってみていました。
これからもよろしくお願いしますね。2021/07/12
-
-
貴子が成長している!!
本の力だけではないかもしれないけれど、
神保町で過ごしたひとときが
貴子が立ち直るきっかけになって、
こうして素敵な女性になった。
それだけで、なぜか嬉しい気持ちになった。
ささやかな日常とか人との繋がりとか…
最近そんな本ばかり読んでいる気がする。
私はきっと、そういう温かい空気に包まれる生活を無意識のうちに目指しているんだろうなぁ。
いつか、そんな日々を送れますように。-
yumiさん
私も森崎書店の日々に
ハマってしまいました。続編があるとのこと、早速購入しました。貴子の成長が楽しみです。わくわくするレビュー...yumiさん
私も森崎書店の日々に
ハマってしまいました。続編があるとのこと、早速購入しました。貴子の成長が楽しみです。わくわくするレビューありがとうございました。2022/07/18 -
ちゃたさん
コメントありがとうございます。森崎書店の日々、いいですよね!続編のちゃたさんのレビューも楽しみにしています♩ちゃたさん
コメントありがとうございます。森崎書店の日々、いいですよね!続編のちゃたさんのレビューも楽しみにしています♩2022/07/18
-
-
続編がある事を知りませんでした。
やっぱりとても好きです。
静かで温かな世界観が読んでいて気持ちをほぐしてくれます。
とはいえ、皆がそれぞれ持つ悩みにきちんと現実感もありそんな中でも温かな気持ちにさせてくれる素敵な本です。
さらなる続編読みたいです。 -
続編です。
みなさん言われるように、一緒に読んだ方がいいですね。
桃子さんの感謝しつつ生きるさま、素敵です。
ありがとう。
じーんときます。
うまいなあ。
残される人のことをきちんと考え、そしてそのひとにあったひとことを残すあたり、桃子さんです。2冊の本から、その人がちゃんと見えてくるって、ほんとにいい本だな、と。
+++
「癒し屋キリコの約束」読んでない方、ぜひ読んでくださいね。
その本のキーワードも、ありがとうでした。
日本人でよかった。-
辛4さん、こんにちは。
辛4さんのレビューを読んで、私も『癒し屋キリコの約束』と共に読みました。
「ありがとう」がキーワード、本当にそうです...辛4さん、こんにちは。
辛4さんのレビューを読んで、私も『癒し屋キリコの約束』と共に読みました。
「ありがとう」がキーワード、本当にそうですね。
温かい気持ちで読み終えてステキな読書時間でした。
レビューいつも楽しみにしています。
これからもよろしくお願いします。2021/07/04 -
こっとんさん、こんにちは。
「ありがとう」からじんわりきます。
これからも意識して言っていこうと思いました。
私もコットンさんのレビュ...こっとんさん、こんにちは。
「ありがとう」からじんわりきます。
これからも意識して言っていこうと思いました。
私もコットンさんのレビュー、楽しみにしています~
これからもどうぞよろしくお願いいたします。2021/07/12
-
-
『続・森崎書店の日々』読了。
まさかの終わり方で終わったけど、心があたたかくなる内容でした。登場人物たちがみんないい人すぎる。すごく憧れる。
素直に気持ちを表に出すことができない人たち。本や文字、古本屋を介して、寄り添ったり、奮い立たせたり。なんかいいな〜、本って本当にいいよね。
そんな登場人物だけど、主人公の叔母、桃子さんが気丈に振る舞う姿はかっこよかったな。
なんとなくだけど、「棺を蓋いて事定まる」とはこういうことなんだろうか。
2021.4.29(1回目) -
前回に引き続き、森崎書店に関わる人たちのお話
今回もとても感動したし、悲しくもなったけど、強く前を向いて生きていく!!
というメッセージをもらえました。
小説なのに、神保町にきっと実在していてほしい
すぼうるにも行ってみたいと思いました -
「森崎書店の日々」続編。
主人公・貴子は普通に恋して、普通に悩んで、普通に個性のない人間になっている。最初から最後まで結構有りがちな話の流れだったなぁ。悪くはなかったけれど。
小説でも映画でも、私はあまり病気ネタが好きじゃない。折角の神保町古書店の話なんだから、もっと古書に纏わる話やアクの強い人々が出てくると良かったのに。この話じゃ、古書店が喫茶店でも雑貨屋でも古着屋でも変わりなく進めれそうな内容…。