尾根のかなたに 父と息子の日航機墜落事故 (小学館文庫)

著者 :
  • 小学館
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  • Amazon.co.jp ・本 (304ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784094087536

感想・レビュー・書評

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  • 単行本時とはメインタイトルが変わっている。
    事情を知ると、色々意味深…。

  • 1985年の日航ジャンボ機墜落事故で父親を亡くした当時子供だった遺族が大人となり、その当時のことについて語ったノンフィクション。
    愛する家族が突然この世を去るという事故の不条理さ、その後の遺族の苦悩、事故の悲惨さが伝わってくる文章で、著者の取材力・表現力の確かさを感じられた。
    家族について考えさせられた作品。

  • 何年経っても思い出す。というか、また思い出した。
    当時(というか当日)、藤岡までしか開通していなかった関越自動車道を通る深夜バスに乗り帰京した私は初めての長距離バス、渋滞、深夜の新宿駅の人の多さに圧倒され、くたくただった。
    バブルの頃…夏の暑い日のことだった。生まれて初めて深夜のテレビを見た。どのチャンネルも同じことをくりかえしている報道特別番組だったと思う。

    壮絶な事実はことばを越えていった。そして今を生きている人たちの事実に、ことばがない。

  • ドラマも本も泣けました。犠牲になられた方の人生の重みを事故当時以上にかんじました。人生は何が起こるかわからない、一生懸命生きていきたいです。

  • 涙なしには読めない

    日航機事故から随分たつ。父と子の物語を主軸にしたノンフィクション。

    2013/03/17図書館から借用;2013/03/19朝の通勤電車から読み始め;同時通夕方読了

  • 『慎太郎、男はなくもんじゃない。でも、今日だけは••••••一緒に泣こう』本文引用
    最愛の人を突然に失ったとき、人は泣きじゃくるのか?
    それとも、何かに苛立ちをぶつけるのか?
    ぼーぜんとし思考が遮られるのだろうか?
    そこから立ち上がるのにどれだけの時間がかかるのか?
    それともいつまでも引きずりつつ生きるのか?
    最愛の人の思い出と共に前向きに生きるのか?
    本作は最愛の人を失った人々がいかに乗り越えたのかを読み手に伝える。

  • 忘れもしない1985年8月12日。
    単独機による事故としては、最大の犠牲者を出した
    日本航空123便墜落事故の、遺族のその後を描いた本。
    この事故の衝撃は大きく、「日航機墜落事故」と言えば、
    この事故のことを指すほどになってしまいました。
    その中でも特に本書では、数少ない男性遺族(息子)に
    焦点をあてたものになっています。

    本が書かれたのは、事故から丁度25年を経た2010年。
    事故当時の少年は成長し、自分の家族を持ち、
    人によっては、事故で失った父親と同い年になっている
    人物も居ます。

    いやぁ、涙なしには読めないですね。
    外出の最中、電車の中や、カフェとかで読んだんですが、
    うっかりすると泣きそうになるので、危険でした。

    自然災害と事故の違いはあるものの、
    どうしても2011年3月11日の事を思わずには居られませんでした。
    東日本大震災では、このJAL123便の事故と同様、
    一気に家族を失った少年・少女が多数居ます。
    彼ら・彼女らの、将来が明るい物であることを
    祈念してやみません。

著者プロフィール

作家、ジャーナリスト。1958年、高知県生まれ。中央大学法学部卒業後、新潮社入社。『週刊新潮』編集部記者、デスク、次長、副部長を経て2008年独立。『この命、義に捧ぐ─台湾を救った陸軍中将根本博の奇跡』(集英社、後に角川文庫)で第19回山本七平賞受賞。主な著書に『死の淵を見た男─吉田昌郎と福島第一原発』(角川文庫)、『日本、遥かなり─エルトゥールルの「奇跡」と邦人救出の「迷走」』(PHP研究所)、『なぜ君は絶望と闘えたのか─本村洋の3300日』(新潮文庫)、『甲子園への遺言』(講談社文庫)、『汝、ふたつの故国に殉ず』(KADOKAWA)、『疫病2020』『新聞という病』(ともに産経新聞出版)、『新・階級闘争論』(ワック)など。

「2022年 『“安倍後”を襲う日本という病 マスコミと警察の劣化、極まれり!』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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