まんげつの夜、どかんねこのあしがいっぽん

著者 :
  • 小学館
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本棚登録 : 123
感想 : 10
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  • Amazon.co.jp ・本 (32ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784097266228

作品紹介・あらすじ

さみしいノネコのたのしいお話

山に暮らしていたひとりぼっちのノネコ。ノネコは、さみしくなって山をおりることにしました。けれども、でっかい犬に追いかけられて、ノネコはびっくりして、土管の中に逃げ込みました。ところが、なんと、土管から体が抜けません。
なぜかというと、ノネコは、山で、毎日毎日お料理を用意して、お客を待っていたのですが、だ~れもやってきません。しかたないので、ひとりで食べてしまっていたので、いつの間にか狸みたいに大きくなってしまったのでした。
土管にはまったノネコが、じたばたもがいているところに、猫たちが集まってきました。その日は、まんげつの夜。それから、なにが起きたかというと・・・・・・。

児童文学の数々の賞を受賞している朽木祥の最新作、子どもから大人まで、ほろっとする絵物語です。

猫好き画家の片岡まみこさんが、すてきな版画で、物語を描いてくださいました。

【編集担当からのおすすめ情報】
ひとりぼっちでさみしかったノネコは、食いしん坊。食べても食べてもお腹がいっぱいにならないような気がしてました。そして、いつの間にか狸みたいに大きくなってしまったのですが、それは、なんとも人間のようです。
読み終わったときに、心が満たされる、そんな物語です。

感想・レビュー・書評

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  • 版画家・コルク人形作家 片岡まみこ
    http://www.corkdoll.com/

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    さみしいノネコのたのしいお話
    山に暮らしていたひとりぼっちのノネコ。ノネコは、さみしくなって山をおりることにしました。けれども、でっかい犬に追いかけられて、ノネコはびっくりして、土管の中に逃げ込みました。ところが、なんと、土管から体が抜けません。
    なぜかというと、ノネコは、山で、毎日毎日お料理を用意して、お客を待っていたのですが、だ~れもやってきません。しかたないので、ひとりで食べてしまっていたので、いつの間にか狸みたいに大きくなってしまったのでした。
    土管にはまったノネコが、じたばたもがいているところに、猫たちが集まってきました。その日は、まんげつの夜。それから、なにが起きたかというと・・・・・・。
    児童文学の数々の賞を受賞している朽木祥の最新作、子どもから大人まで、ほろっとする絵物語です。
    猫好き画家の片岡まみこさんが、すてきな版画で、物語を描いてくださいました。

    〈 編集者からのおすすめ情報 〉
    ひとりぼっちでさみしかったノネコは、食いしん坊。食べても食べてもお腹がいっぱいにならないような気がしてました。そして、いつの間にか狸みたいに大きくなってしまったのですが、それは、なんとも人間のようです。
    読み終わったときに、心が満たされる、そんな物語です。
    https://www.shogakukan.co.jp/books/09726622

  • 図書館に行った時、次男が借りてきた一冊。
    私が猫が好きだと知っていて借りた様子。
    「面白かったから、母も読みなよ」
    なんてかっこつけて勧めてくれました。

    山のなかのノネコは、毎晩ご馳走を作ってはお客さんがくるのを待っています。
    でも誰もやってこないので、そのご馳走は一匹で平らげることに。そのためにどんどん大きくなるノネコ。
    ついに“お客を待ってるだけじゃだめだ”と外にでたのですが、懐っこい子犬に追いかけられ、土管に隠れます。
    それがいけなかった。
    大きくなり過ぎたノネコは尻尾と、前足を一本出すことしかできない状態に。
    そこへ何匹か猫がやってきますが、痩せたらいいとか、楽しそうとか言われ、むっとしたノネコはだんまりを決め込みます。
    そのまま夜になり、その日は満月。
    猫の集会がはじまります。
    それもノネコのはまった土管のまわりで、、、
    果たしてノネコは出られるのか。

    ほのぼの。絵の通り可愛い猫が沢山出てきます。
    ちょっとコミュニケーションが慣れていないノネコが成長していくところも、可愛いです。
    今アニメをしている『できる猫はいつも憂鬱』のように、猫がでっかくなるなんて、かなり夢がある。夢に見たい!土管に嵌るくらいの猫って、かなりですよね。
    そのお腹に埋もれたいな、、、とこの暑い真夏にも思った絵本でした。

  • 食べてばかりで狸みたいに太ってしまったひとりぼっちのノネコ

    友だちをさがしに山をおりると
    子犬においかけられてとびこんだ土管にはまってしまう

    おりしもまんげつの夜
    たくさんの猫がやってきてノネコの土管でうたいだすおどりだす

    版画の猫も愛らしく
    読後ほっこりの物語絵本、子どもからおとなまで

  • >ひとりぼっちのノネコは、食べてばかり。
    さみしいと、心のかわりにおなかをみたしてしまう。
    とうとう、ノネコは、ともだちをさがしにでかけた。
    まんげつの夜は、猫たちの特別な夜。
    たん、たん、たん!
    「まんげつのよ~~~~~~~る」
    たん、たたん!
    さてさて、なにがおきるのでしょうか?

    なんとも不思議なタイトル。
    どんな話なのか楽しみにしながら読み始めました。

    ずっと一人ぼっちで寂しい暮らしをしていたノネコ。
    食べても食べてもおなかがいっぱいにならない・・・
    分かるような気がしました。
    でも、待つことをやめて自分から友達を探しに出かけたノネコの勇気は素晴らしい。
    土管にはまってしまうアクシデントはあったけれど、たくさん友達ができてよかったよかった。
    心が満たされた時、狸のようだった体も元に戻ったというのもなるほどでした。
    片岡まみこさんの版画もとても雰囲気があって素敵でした。

  • まずタイトルが目を惹く。そして表紙にはこちらを見返す猫一匹。どんなお話だろうかとワクワクする。
    山の上でひとりで暮らしているけど、ごちそう作っても誰も来ない。そんなノネコが
    町に降りてみたら犬に追われて土管の中へ。
    そう言えば子どもの頃、空き地の土管に入って遊んだなあと懐かしく思い出す。猫も子どもも潜れるところは潜るし、穴から出るものがあれば気になるよね。
    ひとりとひとりぼっちは違う。どかんねこのノネコは、ひとりで山の上に住んでいてももうひとりぼっちじゃない。
    使われる言葉も絵もユーモラスで楽しい。
    ”まんげつのよーる!”
    ”ほろほろ、どかんねこのあしがいっぽん!”
    月の光に照らされて猫たちが歌い踊る姿を見ちゃったら、もう楽しくてたまらないよね!

  • 食卓のシーンがいい。キツネ色にこんがり焼けたフィッシュケーキ(どんな味なんだろう)とか、ネコのラベルの赤ワインとか。猫好きだという版画家・片岡まみこさんが描くネコたちが可愛い。

  • ねこがかわいい。

    たてがきで総ふりがなつき。
    読みやすい文章だと思うので、絵本読み聞かせから一人読みへの移行期にピッタリだと思います。

  • まあ、おもしろいかな。
    絵も文もなかなか。

  • 絵が可愛かった(ご近所の太めの猫に似ている!)ので読み始めたが、ストーリーもありきたりではなくて、おもしろかった。
    猫たちの緩い連帯がよく表れていると思う。

  • どかんねこのあしがいっぽん~~♪

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著者プロフィール

広島出身。被爆2世。
デビュー作『かはたれ』(福音館書店)で児童文芸新人賞、日本児童文学者協会新人賞、産経児童出版文化賞受賞。その後『彼岸花はきつねのかんざし』(学習研究社)で日本児童文芸家協会賞受賞。『風の靴』(講談社)で産経児童出版文化賞大賞受賞。『光のうつしえ』(講談社)で小学館児童出版文化賞、福田清人賞受賞。『あひるの手紙』(佼成出版社)で日本児童文学者協会賞受賞。ほかの著書に『引き出しの中の家』(ポプラ社)、『月白青船山』(岩波書店)、『八月の光 失われた声に耳をすませて』(小学館)などがある。
近年では、『光のうつしえ』が英訳刊行され、アメリカでベストブックス2021に選定されるなど、海外での評価も高まっている。

「2023年 『かげふみ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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