村上朝日堂 (新潮文庫)

  • 新潮社
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感想 : 225
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  • Amazon.co.jp ・本 (336ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101001326

感想・レビュー・書評

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  • 特にどうのこうの言う必要は無いが、最近、村上春樹のエッセイは私にとっての精神安定剤の役割を果たしている。

  • 村上春樹さん初のエッセイ集。

    安西水丸さんの挿絵とともにクスっと笑ったり、ふふふと笑いながらサクッと読みきりました。

    なんだか今の時代との差を感じたのが、村上さんが好き嫌いをはっきり言って、嫌いなことをはっきり貶すところ。
    そんな事言ったら(書いたら)「〇〇を好きな人が可哀そう」とか言ってくる人が出てきちゃうよ、と思ったりした。
    昔読んだ時はそんなこと思わなかった気がする。

    そう言ってくる人って〇〇が好きでも嫌いでもない訳だからほっといて欲しいなぁと思う。
    〇〇が好きな人と嫌いな人が直接揉めてるのは、それはそれで面白いと思えるのに。

    当時の村上さんより年上になり、こんなにしっかり自分の意見を持ててないなぁ、提示出来ないなぁと思ったりしました…

    でも一人討論会をしたり、正月を懐疑的に思ってるのにお節は好きとか、変な人だなぁーとも思いましたw

  • きょうちゃんのお気に入りの本らしく、貸してくれた。村上春樹のエッセイを読むのは『走ることについて〜〜』から2冊目。
    読み始めたのは、たぶん福岡に遊びに行ったときの飛行機で、お盆くらい。見開き1ネタの軽妙エッセイに安西水丸さんの楽しい挿絵付きなので気軽に読んで、気軽にやめて、を繰り返したら読み終わった。村上春樹の似顔絵がわりかし似ててかわいい。笑 水丸さんが描いてくるイラストが楽しみで、連載も楽しかったらしい。わかる〜。

    そのときのことを飾らない言葉で書いているのでとても読みやすかった。一気に読む感じではない、こういう本が手元にあると眠れないとき(あまりないけど)とかに良さそう。

    千倉のお話が面白かったので、付録の安西水丸さん(千倉出身)との対談を先に読んじゃった。千倉行ってみたいなぁ。早く結婚することについての対談も楽しかった!

    一人討論会をたまにやるというのが興味深かった。人間の意見や思想がどれだけその場しのぎであやふやかがわかるらしい。偏りを減らせそうだから、いいかもと思った。

  • ゆるいし、くだらないし、軽いし。
    小説だと結構気取ってる気がするけど、このエッセイの中ではフツーの人。
    奥さんに頭が上がらないのかなあ笑

    安西水丸さんの絵は、すごく下手そうなのに実は上手だからすごい。
    水丸さんとか和田誠さんみたいな絵が描きたい!

  • 最近のエッセイと読み比べると、春樹さんとても若い。浮気や奇行の願望をあっけらかんと語るパートが痛快。虫や拷問など悪趣味なトピックも多い。いかにもマガジンハウス的なサブカル感が味わえる。

  • 村上春樹のはじめてのエッセイ。
    1984年出版ってことはもう30年以上も前なのか…相変わらず時代を感じさせないですね。彼自身の感性も、今と昔ほとんど変わっていないような気がする。
    簡易でユーモアの効いた文章が読みやすくて、内容もライトで身近なのであっという間に読み終わりました。
    バレンタインデーに切り干し大根を黙々と食べているとか、正月に対して疑心暗鬼なところとか、なんだかんだ奥様に頭が上がらないところとか、もはや愛おしい。笑
    安西水丸さんとのとても親しげな対談も良かったです。

  • やっぱりこういうの好き

  • 「村上さんのところ」を読んで、やはり村上主義者としてはエッセイや短編も読んでおかねばと手に取った一冊。
    寝付きのお供にちょうどいいユルさでした。

  • 53/350

  • 実家に帰省したおり、本棚にこの本を見つける。「昔読んだよなぁ」と思いながら、本を手に取り、パラパラめくると、書いたときの村上春樹氏より年上になっている事に気付く。これを読んだ時は20歳過ぎだったから、だいぶ月日が経ったな、再度読めば何か違いを感じるかな?と思い、再読。

    この頃の村上氏は勢いが有るなと思った。村上氏の小説は20代の頃それこそ繰り返し何度も読んだが、「カフカ」から違うなと思うようになり、読まなくなってしまった。また、不思議とエッセイも大人意見が強すぎて、読んでいておもしろいと思えなくなってしまった。昔の物は今読んでも、小説、エッセイ共に面白いのに。小説とエッセイの関係も不思議だなと思った。

    このエッセイは読んでいて、時折クスッとさせられて、ふと気づく。ああこれが、批評とエッセイの違いなのかな。これがユーモアかと思う。

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著者プロフィール

1949年京都府生まれ。早稲田大学第一文学部卒業。79年『風の歌を聴け』で「群像新人文学賞」を受賞し、デビュー。82年『羊をめぐる冒険』で、「野間文芸新人賞」受賞する。87年に刊行した『ノルウェイの森』が、累計1000万部超えのベストセラーとなる。海外でも高く評価され、06年「フランツ・カフカ賞」、09年「エルサレム賞」、11年「カタルーニャ国際賞」等を受賞する。その他長編作に、『ねじまき鳥クロニクル』『海辺のカフカ』『1Q84』『騎士団長殺し』『街とその不確かな壁』、短編小説集に、『神の子どもたちはみな踊る』『東京奇譚集』『一人称単数』、訳書に、『キャッチャー・イン・ザ・ライ』『フラニーとズーイ』『ティファニーで朝食を』『バット・ビューティフル』等がある。

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