世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド(下)新装版 (新潮文庫)
- 新潮社 (2010年4月8日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (416ページ)
- / ISBN・EAN: 9784101001586
感想・レビュー・書評
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やきにくさん感想、考察が深いですよね。整然とした解説に思わず納得しちゃいました。感想、考察が深いですよね。整然とした解説に思わず納得しちゃいました。2021/01/26
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Big Bさんありがとうございます!そんなふうに読んでもらえるとは嬉しい限りですありがとうございます!そんなふうに読んでもらえるとは嬉しい限りです2021/01/27
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例えば他の小説だったら、”やみくろ”の意味することとか、やみくろの本当の意味とか、何の比喩なのかとか考えてしまうんだろうけど、村上春樹の小説だと”やみくろ”を”やみくろ”として認識してしまう自分がいる。やっぱりそれって村上春樹の文章がそうさせてるんだろうか。これが俗に言う村上ワールドなのか…?(沼に足を踏み入れてしまったかも)
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上巻は読み進めるのに時間がかかったが、下巻は気持ちがこの世界に入り込んでいたので、ぐいぐい読むことができた。
とは言え、やはり難解。
本当に大切なものって、何だろう。
生きていくのに必要なものって?
生きるって大変だ。
楽しいこともあるし、幸せに感じることもある。
しかし、辛いことも悲しいこともある。
そして自分から逃げ出すことは出来ない。
このラストは予想していなかった。 -
「街とその不確かな壁」を読む前に、関連のある本作を再読。
現実世界である「ハードボイルド・ワンダーランド」と、精神世界である「世界の終り」の2つの世界を交互に描いた作品。
2つの世界の繋がりは、物語を読み進めていくうちに明らかになっていく。
最後の最後まで、主人公がどのような選択をするのか、この物語がどのように終わりを迎えるのか、予想がつかなくてとても面白い。
取っつきにくい物語が多い村上春樹の作品の中で、村上春樹の描く世界の魅力や面白さが派手な展開の中に散りばめられている本作は、多くの人に勧めたくなる作品。
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人間の深層心理、心、そして表層意識をテーマにしたSF超大作でした。読み終わった今も興奮が収まりません。
下巻にある以下の言葉が印象的でした。失敗をしすぎるのは良くないものの、一度の失敗は必要なことだと感じました。
「良い樵(きこり)というのは体にひとつだけ傷を持っているもんさ。それ以上でもなく、それ以下でもない。ひとつだけさ。」 -
シャフリングとか古い夢とかネーミングが好きやった
あと2つの世界がオーバーラップする(光に目が眩むとか)する瞬間が気持ちよかった 純愛やし
世界ってなかなか終わらないなと思った -
新作を買い、読もうかというところで、新作はこの本のいわば続編だ、と書かれた日経新聞の記事をたまたま目にした。それは、ということで、先にこの本を読んだ。面白い。村上春樹の頭の中はどのようにこの物語を紡ぎ出したのだろうか。物語の終わり方は、なるほど、確かに、これでは終わってないのかもと感じさせるところがあった。よし、新作である「街とその不確かな壁」を読み始めよう。