1Q84 BOOK1〈4月‐6月〉前編 (新潮文庫)

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  • Amazon.co.jp ・本 (357ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101001593

感想・レビュー・書評

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  • 二年程前に、一度読んでいる。一年程前に、ジョージ・オーウェルの「一九八四」を読んで、その時、
    村上春樹氏が、「一九八四」が、近未来小説ならば、私は「1Q84」で、近過去小説を書いた。というインタビュー記事を見つけた。そうだったかしら?と、どこかでそれを確認したかったので、再読。
    〈4-6〉前編1は、ここから始まる物語の主要登場人物達の輪郭。青豆と天吾を交互にに語部として。

    ○青豆 女性 表はスポーツインストラクター 影では、必殺仕事人風
    ○天吾 男性 予備校数学講師 小説家を目指してコツコツ書いている

    ○老婦人 青豆の顧客であり、雇い主
    ○タマル 老婦人の執事
    ○小松 天吾を認める編集者

    ○ふかえり 小説の新人賞に応募してきた女子高生
    美人、ナイスバディ 
    ○戒野 信仰宗教組織から逃げてきたふかえりの養育者 ふかえりの父の友人

    青豆は、1984年の4月、ある仕事の後から今まで生活してきた社会との違和感を感じる。自分の記憶の過去との相違を確認して、1Q84 と(Question )としておく。

    天吾は、ふかえりの投稿作「空気さなぎ」を小説としてリライトするよう小松に依頼される。その違法行為に悩みながらも、その作品感に圧倒され作品を仕上げる。

    子供の頃の回想から、青豆と天吾は、小学生の時のクラスメイトであること、二人に惹き合うものがあったらしいことがわかる。

    さて、次行こうか。
           

  • 人生2作目の村上春樹。
    「ノルウェーの森」は、高校時代に1回、社会人になってからもう1回読んだのだけど…

    (2回も読んでおきながら)世間で評価されてるほど面白いとは感じなかった(ファンの方ゴメンなさい)。
    淡々と過ぎゆく日常を描かれるだけという世界観は全体的に暗く、エンタテイメントとしての盛り上がりも無いなぁ…と感じつつ、でも、不思議と読むのをやめられずに最後まで読み進めた、というのが初読時の印象。

    数年後に読み返した時も印象はそうは変わらず。

    ただ、「エロいなぁ」という印象は強まったかな(苦笑)。


    そして、今、「1Q84」を手にとってみた。
    独特すぎる世界観は、6分冊中の1冊目ではいまだ、プロローグの域を出ていないかのように思われるが……

    一つの大きな謎が提示された分だけ、「ノルウェーの森」よりは物語に引き込まれているかな。

    青豆が迷いこんだ「1Q84年の世界」は、この先どのように展開してゆくのか?
    何故そうなったのか?
    最後にはそこから脱出できるのか否か?

    天吾と青豆とはどう絡んでくるのか?
    リトルピープルとは?
    ふかえりは何者?

    謎はまだまだもりだくさん。

    続きが楽しみ♪

    ★3つ、7ポイント半。
    2020.03.12.古。

  • 遅ればせながら、村上春樹のこの名作を読んでます。
    物語は、主人公の女性「青豆」と男性「天吾」の視点から交互に進行します。彼らはそれぞれの偶然の出会いから、その後の人生に大きな影響を与える出来事に身を投じていきます。
    相変わらず、描写は独特であり、物語の雰囲気を繊細に表現してます。また、登場人物たちの心の揺れ動きや内面の葛藤も丁寧に描かれていて、共感できる部分も多いです。リアリティとファンタジーの融合していて、非常に引き込まれる作品です。まだ、物語の全容がわからないので、これからの展開が楽しみです。

  • 若い時好きでよく読んでいた村上春樹作品、今読んだらどう感じるのか…
    1ではまだまだわからないことばかり、伏線があちこちに散りばめられているのだろう。青豆と天吾どう繋がっていくのか。

  • ☆3.5
    面白い

  • Amazonのオーディブルで視聴した。

    ストーリーは面白くとてもよい。

    ただ、オーディブルでの天吾パートのナレーションは聴き取りづらくストレスが溜まる。

    紙の本か、電子版で読むことをお勧めしたい。

  • ジョージ•オーウェルの『1984』を直近で読んだので、村上春樹作品はこれまであまり読んだことがないのだが、手を伸ばしてみた。
    今のところ、『1984』との内容的な繋がりは、歴史に少し変化が生じている(理由がまだわからないので、『1984』と関連があるのかはわからず)、作中で1回作品名に触れられるのみ。

    これから物語がどのように進展するか気になる。今感想として書けるのはそれだけ。

  • 2010年(第7回)。10位。
    この作者の本を読むのは2冊目。やはり、何もしなくてもモテる男と性に積極的な女。天吾と青豆。1984年のこの二人の日常が語られる。天吾は出版関係でエリに出会う。60年代安保過激派ストーリー出た。青豆はジムのイントラで、麻布の貴婦人に雇われた殺し屋。すかした文章やアンポに鼻白みながら、続きが気になるのであった。

  • 小説家ではないが、小説を書き続ける天吾と空気さなぎをめぐった物語、
    恐らく平行世界に迷い混んだ、暗殺(?)者の青豆
    二人の視点が交互に繰り広げられ、二つの物語から少しずつ連想が膨らんでいく。まだ全貌がなんとも言えないが、このズレがどこにつながっていくのかが見ものです。

  • 強烈な村上春樹ワールド。世界観がなんともいえないが、それを確実なものにしているのは、一人ひとりの人物の匂い立つようなリアルな描写である(といって、現実にこういうひとがいる、という意味では決してない)。
    わけのわからないところから、物語の指針が示されていくので、否応なくテンションが上がっていく。

著者プロフィール

1949年京都府生まれ。早稲田大学第一文学部卒業。79年『風の歌を聴け』で「群像新人文学賞」を受賞し、デビュー。82年『羊をめぐる冒険』で、「野間文芸新人賞」受賞する。87年に刊行した『ノルウェイの森』が、累計1000万部超えのベストセラーとなる。海外でも高く評価され、06年「フランツ・カフカ賞」、09年「エルサレム賞」、11年「カタルーニャ国際賞」等を受賞する。その他長編作に、『ねじまき鳥クロニクル』『海辺のカフカ』『1Q84』『騎士団長殺し』『街とその不確かな壁』、短編小説集に、『神の子どもたちはみな踊る』『東京奇譚集』『一人称単数』、訳書に、『キャッチャー・イン・ザ・ライ』『フラニーとズーイ』『ティファニーで朝食を』『バット・ビューティフル』等がある。

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