虞美人草 (新潮文庫)

著者 :
  • 新潮社
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感想 : 137
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  • Amazon.co.jp ・本 (496ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101010106

感想・レビュー・書評

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  • もし現代の作家がこの小説書いたら違うオチになっていたのかなと感じた

  • 漱石のぐだぐだ感は好きなんだけど、これは登場人物があまりに類型的な気がした。そして勧善懲悪な終わりもどうなのか。あとがき読むと、そんなもんかなーとも思うが。

  • これはおそらく実家の父から一方的に送りつけられた本。
    読んでみます。

  • きれいなだけではだめなんだと・・・染込みました。

  •  コテコテした文体、型にはまりきったキャラクター、それから論理の矛盾などなど、漱石の中でも一、二を争う失敗作ではないでしょうか。<br>
     藤尾という女性が漱石文学に大きな意義を持っていることは確かだと思いますので、漱石研究に供せられることにおいては永久にこの作品の存在価値が失われることはないでしょう。とはいえ、やはり純粋に小説として楽しみたいというのならば、評価は最低にせざるを得ません。

  • 素晴らしく面白い。今まで読んだ(5つのみですが)漱石の作品の中では一番面白かった。
    さきのレビューでも書いたが、やはりその場にいるかのような風景の描写がすごい。文章も美しく、これは芸術であると言える。
    ただ全体的に長く、難しい表現も多いので読み難さはある。しかし読み進めるうちに、面白さは二次曲線のように大きくなっていくだろう。

    小夜子は良かったと思う。小野を見て私も反省します・・・。

    作中の名言(独断による)を載せておきます。
    ・一人と一人と戦う時、勝つものは必ず女である。男は必ず負ける。
    ・真面目と云うのはね、僕に云わせると、つまり実行の二字に帰着するのだ。
    ・道義の実践は他人にもっとも便宜にして、自己にもっとも不利益である。人々力をここに致すとき、一般の幸福を促がして、社会を真正の文明に導くが故に、悲劇は偉大である。

    是非一読をお勧めします。

  • 一年に一度くらいは真面目にならないと。。。

  • 昼ドラ!!
    明治の文豪もいろいろ悩みがあったんだなぁ。特に女性関係…そんな想像しながら読むと笑える。文体は  さすが文豪。難しいのに内容昼ドラ…面白い。

  • コレが新聞小説だったと言うのに驚く。面白いけど読みにくい一冊。

  • 愛されることをのみ要求して愛することを知らず、我執と虚栄にむしばまれ心おごれる麗人藤尾の、ついに一切を失って自ら滅びゆくという悲劇的な姿を描く

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著者プロフィール

1867(慶応3)年、江戸牛込馬場下(現在の新宿区喜久井町)にて誕生。帝国大学英文科卒。松山中学、五高等で英語を教え、英国に留学。帰国後、一高、東大で教鞭をとる。1905(明治38)年、『吾輩は猫である』を発表。翌年、『坊っちゃん』『草枕』など次々と話題作を発表。1907年、新聞社に入社して創作に専念。『三四郎』『それから』『行人』『こころ』等、日本文学史に輝く数々の傑作を著した。最後の大作『明暗』執筆中に胃潰瘍が悪化し永眠。享年50。

「2021年 『夏目漱石大活字本シリーズ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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