さがしもの (新潮文庫)

著者 :
  • 新潮社
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感想 : 847
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  • Amazon.co.jp ・本 (240ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101058245

感想・レビュー・書評

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  • 人それぞれに、別々の本との付き合い方があって面白い。
    自分自身の物語の中に、自分だけの本とのエピソードがあるって
    とても素敵なことだと思う。

    私にもいつかそんな出会いがあるかな。
    誰かに語りたくなる、蜜月を過ごせるような本との出会い。

  • 本にまつわる9編からなる短編集。

    大好きな1冊。
    本好きな作者らしく、本に対しての愛情があちこちから感じられます。
    決しておしつけがましいわけではないのに、読んだ後、ますます本好きになっている、そんな小説です。
    あとがきエッセイの本へ向けての言葉も素敵です。

  • 読書っていいなぁ。ページをめくれば、すぐに別の世界へ連れて行ってくれる。そんな角田光代さんの思いに共感し、さらに本を読みたくなった。本を読んでいる間、私は自由だなぁ。とても幸せな時間をありがとうございました。

  • 学生時代はよく本読んでいましたが、生活が変わり1年間なかなか読めない日が続きました。転職し、時間がうまれたことで本屋に行き、そこで上白石萌音さんの帯で気になり買いました。
    本に関する短編集で、本への「好き」だけでない感情、思い出、成長などを見せてもらいました。
    自分が読書を再開するにあたる良いきっかけとなりました。

  • 2024年19冊目
    角田光代さん/さがしもの
    9作からなる短編集。
    読書好きにとっては、「わかる!」と頷ける文章がたくさん。
    タイトルの「さがしもの」「ミツザワ書店」
    「彼と私の本棚」が個人的にはお気に入りです。
    #読了

  • 短編小説

  • 新潮文庫の100冊と帯の「読書の魅力」読んで
    即決で手に取った1冊。

    本好きとしては頷けたり共感できることばかりで
    読みながら改めて本の魅力を再確認しました。

    読書をしなくても別に困らない。

    読書をしないからって人生が終わるわけじゃない。

    でも
    読書をするから得られることは沢山ある。

    小6の春に転校して様々な現実に
    この世の終わりのように感じていた私に
    いくつもの贈り物をくれた。

    話せる友達がいなくて孤独で朝が来ることが怖かった。
    でも学校を休むと二度と行けなくなるような気がして、
    学校を休むという選択はできなかった。

    そんな時に読書に出合った。

    読書をしている間は現実から離れて
    本の中の世界を自由に旅することができた。

    絶望していた私に読書という逃げ場所ができた。

    そして
    世界は広くて知らないことで溢れてるよ、
    辛かった逃げてもいいからとにかく生きなさい、
    もっと視野を広げて世界を見なさい、
    と沢山のことを教えてくれた。

    それから月日が流れた今の私はとても幸せです。

    あの辛かった日々があったから
    絶望や孤独を知ることができたし
    人の痛みを理解し手を差し伸べられるぐらい強くなれた。
    どんな辛いことがあって永遠には続かないと
    あらしが去るまで耐えられるようになった。

    私には本があったから
    読書に出合うことができたから
    今生きていられると思います。

    それくらい本は
    私にとって無くてはならない存在です。

    もちろん本以外にも
    私を救ってくれた存在はあるけど
    本は最初に救ってくれた大切な存在です。

  • 単行本の原題「この本が、世界に存在することに」というタイトルがとてもぴったりで深く頷いた。最後のあとがきエッセイや解説まで含めて、余すところなく本との思い出がひしひしと伝わってくる。この世界の人の数と本の数を掛け算すれば、たくさんの物語があるのだろう。読み終わった後、自分の本棚から1冊抜き出してみたいと思った。そこにはどんな物語があるのだろうと思うとわくわくせずにはいられなくなった。

  • とある山小屋で読書をしていた素敵な女性が読んでいた本(何を読んでいるのか聞きました)
    あまりにも佇まいが素敵すぎて。
    その女性の世界観を知りたくて近くの書店に走りその日のうちに読み終わってしまいました。
    わ〜好き!!またあの女性に会えますように!!

  • あとがきエッセイの一文。
    「そう、本はひとを呼ぶのだ。」

    これにやられました!
    本文を読んだ感想忘れちゃった。
    私が選んで読んでいると思っていたんだけど、実は呼ばれて、手に取っていたってことでしょ⁇

    この先の本との出会いが楽しみ!

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著者プロフィール

1967年神奈川県生まれ。早稲田大学第一文学部文芸科卒業。90年『幸福な遊戯』で「海燕新人文学賞」を受賞し、デビュー。96年『まどろむ夜のUFO』で、「野間文芸新人賞」、2003年『空中庭園』で「婦人公論文芸賞」、05年『対岸の彼女』で「直木賞」、07年『八日目の蝉』で「中央公論文芸賞」、11年『ツリーハウス』で「伊藤整文学賞」、12年『かなたの子』で「泉鏡花文学賞」、『紙の月』で「柴田錬三郎賞」、14年『私のなかの彼女』で「河合隼雄物語賞」、21年『源氏物語』の完全新訳で「読売文学賞」を受賞する。他の著書に、『月と雷』『坂の途中の家』『銀の夜』『タラント』、エッセイ集『世界は終わりそうにない』『月夜の散歩』等がある。

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