ひとにぎりの未来 (新潮文庫)

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  • 新潮社
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感想 : 78
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  • Amazon.co.jp ・本 (352ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101098210

感想・レビュー・書評

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  • 有り得ないと切り捨ててもいられない近未来。からりとしたタッチで描かれた短編集。ものの4~5ページに詰め込まれている淡々とした出来事が呼び起させる危惧、危機感の広がりがとめどない。各ストーリーの最終ページで必ずなされるオチを信じられるから、だからいまはまだ。

    便利でもなんでもない矛盾。
    果てしない地道な手作業が、大事なんだなぁ。

    それにしても、「地球人」の話とか「宇宙」や「円盤」の世界に浸かってみると人間を客観視したみたいな気分になって、なんだか可笑しくなった。レポートに苦しんでいる自分とかね。手作業手作業!

    この本の出版年が1969年なことに驚き。

  • やっぱり、星新一はすごい。
    そう思った作品でした。
    いま読んでも新しいし、世相とあってるのが怖い。

  • もしもこんな未来がきたら、というショートショート集。星新一さんならではの最後のどんでん返しや、じわりと不気味な読後感も味わえます。「涙の雨」が特に好きです。

  • 久々に読んだ星さん。
    中学の頃にはまったけれど、怖い話もあったりして、しばらく離れてました。
    ショートショート面白いです。展開が読めそうで読めない。
    大人になって読むと眠れないくらいの怖さはなくて、よかったです。

  • わりとブラックな話満載の典型的なショートショート。"技術の進歩が身を滅ぼす"といった、星新一の真骨頂テーマが多く、だいたい先が読める。しかしながら、そこからもうひと展開有るんだよね。ミニブログでの短文コネタに実に参考になる。

  • ショートショート

  • どの本よんでもそうなのだけど、初版の出た年見てびっくりする。いつ読んでも色あせないし古臭くない。

  • 小学生の頃は星新一さんの本がお気に入り。

  • 今の時代で問題になっている事柄を違った視点で(地球の外から地球を俯瞰している感じで)書いていてとても面白かった!

    それにショートショートでいろんな話があって飽きずに楽しめたと思う♪

  • 「成熟」が好きです。

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著者プロフィール

1926 - 1997。SF作家。生涯にわたり膨大な量の質の高い掌編小説を書き続けたことから「ショートショートの神様」とも称された。日本SFの草創期から執筆活動を行っており、日本SF作家クラブの初代会長を務めた。1968年に『妄想銀行』で日本推理作家協会賞を受賞。また、1998年には日本SF大賞特別賞を受賞している。

「2023年 『不思議の国の猫たち』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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