つぎはぎプラネット (新潮文庫)

著者 :
  • 新潮社
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本棚登録 : 1083
感想 : 83
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  • Amazon.co.jp ・本 (448ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101098531

感想・レビュー・書評

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  • 最近面白い星新一に出会えていない。。

  • 全集発刊後に発掘された作品集。PR誌等に掲載された1960年~1980年くらいの作品が多い。どこかで読んだことがあるような既視感のあるものもあった。テープという形状からディスクへ,カードへのイメージはつなかったのだろうな。これから50年後,記録媒体はカードではなく人体へのチップ埋め込みで触れるだけでいいとかになるのかも。これくらいなら今でもできそうだけど。

  • 星新一氏の本は中学生くらいの頃夢中になっていた。大人になってから読んでみてもやっぱり好き。「つぎはぎプラネット」は入手困難な作品や未収録の作品を集めたもの。私が生まれる前に描かれた未来の人々の日常には今も心がときめきます。

  • 書籍未収録だった作品を集めた単行本。
    1960年代などに書かれた未来の生活についての物語が
    興味深いなあ。
    この頃の「未来」に今生きているんだなあ的な。
    作品の中にさまざまな「未来の機械」が登場するけれど、
    現代でも実現していないものは今読んでもわくわくするし、
    形は違うけれど実現に近い状況になっているものを
    見つけると何だか感動したり。
    面白かった(^^*)

  • いろいろあるから、好きなのも苦手なのも仕方ない。

  •  星さんの文庫未収録作品を集めた幻の作品集。逆にいえば、星さんが文庫に「載せなかった」作品の数々が収録された文庫。
     企業広告のPR文章やイベントのコピーなど、ショート・ショートの中でもごく短い作品が多い。そのため、尻切れトンボな話や万人受けしない話もあるが、それがむしろコアなファンにとっては垂涎もので、星作品コレクター向けの作品集のように思う。そんな私も一コレクター。ひさびさに星さんの世界を楽しめた。
     個人的には、ショート・ショートは広告にも使えるんだなと気づかされ感心した。

  • 星さんの違う一面を見せていただきました。
    未収録作はもちろん、都々逸や、小学生向けの推理コーナーなど、バラエティに富んでいました。

  • 「文庫未収録作品を集めた幻の短編集」と銘打ってはいるものの、結局のところ、本書は星ファンにとってのコレクション的な位置付けなのだろう。

    "星新一の作品"としてならばかろうじて読めるが、企業PR誌に書かれたものはあくまでもCM的な内容を出ないものだし、児童雑誌に向けて書かれたものは―著者の初期作品にあったような鋭い切れ味の風刺や毒が好きだった自分には―子供向けの内容でしかない。

    とはいえ、ただ、50年前に作家が考えていた未来の生活様式で、既に現代において実現しているものがあるのは、なかなか興味深い。彼や、その時代の人々が理想と共に思い描いていた50年後の姿と現代とでは、相当に食い違っているのだろうが。

    詳しくはこちらに。
    http://rene-tennis.blog.so-net.ne.jp/2013-10-31

  • 星新一の未収録作品、入手困難作品などが収められ、デパートの広告や、企業の広報誌に載った作品も含まれます。子ども向けのお話も多数ありますが、子ども向けと言っても、切れ味の良さは変わりません。個人的には、「知恵の実」と「魅力的な噴霧器」が面白かったです。収集にあたっての苦労話も解説に書かれており、読み応えのある作品集だと思います。

  • 数十年前に書かれた話が現実になる、というのがSFの醍醐味だが、星新一の的確な未来の描写にはやはり唸らされる。
    加えてソニーや九電などの企業PR誌に寄稿した話は時代背景も含めて彼のアンテナ感度の良さも感じられてなお興味深い。
    未収録作品ばかりを集めた作品集であり、粗削りな話、オチの弱い話なども散見されるがファンなら楽しめる作品かと思う。

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著者プロフィール

1926 - 1997。SF作家。生涯にわたり膨大な量の質の高い掌編小説を書き続けたことから「ショートショートの神様」とも称された。日本SFの草創期から執筆活動を行っており、日本SF作家クラブの初代会長を務めた。1968年に『妄想銀行』で日本推理作家協会賞を受賞。また、1998年には日本SF大賞特別賞を受賞している。

「2023年 『不思議の国の猫たち』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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