つぎはぎプラネット (新潮文庫)

著者 :
  • 新潮社
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  • Amazon.co.jp ・本 (448ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101098531

感想・レビュー・書評

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  • 昔の人が想像する未来は半分あたっていて、半分全然違うからおもしろい。

  • 内容(「BOOK」データベースより)

    同人誌、PR誌に書かれて以来、書籍に収録されないままとなっていた知られざる名ショートショート。日本人火星へ行けば火星人…「笑兎」の雅号で作られた、奇想天外でシニカルなSF川柳・都々逸。子供のために書かれた、理系出身ならではのセンスが光る短編。入手困難な作品や書籍、文庫未収録の作品を集めた、ショートショートの神様のすべてが分かる、幻の作品集。

  • かつて、星新一の作品を読みあさっていた頃のことを思い出しながら読みました。
    今でも一番好きな作家さんです。

  •  “ショートショートの神様”と呼ばれた星新一の、文庫に載せられなかった数々の名作がこの一冊にまとめられたようです。帯には「幻の作品集」と紹介されていて、思わず手に取ってしまいました。星新一は学生の頃を最後に、読むのは本当に久しぶりで、ずいぶん昔に読んだのにそれでも記憶に残っているお話が多い作家さんでしたので、わくわくして読みました。
     結果的に言うと、一番面白かったのは最後の解説でした。
     解説というタイトルではなく、本当の解説です。勿論、星新一さんのお話自体はその時代に書かれたお話だと考えると、その想像力・独創力は素晴らしいものがあるし、全て楽しく読ませていただきました。まあ、その中で面白かったお話は「魔法のランプ」というお話で、とっても短かったですが、簡潔で何ともシュールなブラックユーモアが効いていました。
     で、解説が一番面白いと思ったのは、この本を作ろうとした人たちの想いが書かれていたからです。こんなに素敵な解説は初めて読みました。とにかく皆、星新一のファンで、未収録作品を集めるべく四苦八苦する様が懇々切々と書かれているわけです。上から目線ではなく、何だか微笑ましくて感動してしまったわけです。
     みなさん、この本を含めた文庫本を全て読めば星新一の作品をコンプリートできるそうですので、ぜひご一読を! [ペンンーム・ringo]

  • 子供向け雑誌,或いは特定企業のPR誌に書かれたものは秀逸.当時の子供達にとって,この世界はどのように琴線に触れたのだろう.羨ましい.

  • 書籍未収録の短編集。
    子供向け、企業PR小説など、
    ほかの作品集とは毛色が違うSSが多い。
    同様のものを期待するとアテが外れるかも。

    星新一のすべてを読みたい!人には欠かせないが、
    そうでもない人にはそうでもない一冊。

  • 完成度という点ではやはり既刊に劣る印象。新刊がきっかけで星さんに興味を持たれた方は、「ボッコちゃん」などの王道から入られた方がいいでしょう。星ファンにとっては、編者の方々の苦労をつづったあとがきまで含めて、好奇心も感慨も満たされる作品集だと思います。また引用元が載っているので、執筆意図がわかるのも既刊にはない楽しさです。個人的には「宝の地図」が好き。次は「進化した猿たち」シリーズの復刊をお願いします!

  • 言わずもがな、ショートショートの神様、星新一の単行本未収録作品。
    読みはじめすぐにタイトルの意味がわかった。
    統一性がないところがつぎはぎなのか。。
    星新一っぽいのもあればなんだかマニアックなのもあって、個人的には「犯人はだれ?」がおもしろいな。
    てかこの作品いろんな雑誌に掲載されてたみたいだけど、雑誌の種類の振り幅がすごい!
    児童雑誌、朝日新聞、週刊誌はわかるけど、メンズクラブって!!
    「夢みたい」という短編なのだが、なんかメンズクラブに掲載されたのがわかる気がする。
    なんかオシャレ感は感じる。メンズクラブ恐るべし、いや星新一恐るべし?!

  • 星新一氏の単行本未収録作品を集めた本。
    最初、星氏が単行本に入れなかった物を読んでもいいのかと戸惑いましたが、誘惑に負けて購入。だって、星さん好きですもの(笑)ですが、読み始めのころはイマイチ。文体も知っている星さんのものとは違う気がしたし、作品の統一感もなかったしで、なんとなくがっかりしましたが、良く考えたら、あちこちのPR誌等で書いたものを集めた、「つぎはぎ」なので仕方ないかと。
    しかも、中盤に差し掛かってくると、違和感の中にも星さんらしい表現がたくさん。もう何もいいますまい(笑)やはり読んで良かったです、

  • 星新一の『単行本未収録作品集」(「星新一ショートショート全作品読破認定証」付きw)。
    ショートショートだけではなく、日本SF大会のプログラムや企業の広報誌に掲載されたもの、子ども向け読み物、川柳なども収められている。中・高生のころ読んでいた作風とは違ったものも多かった。
    形態はやや違うけど、現在実現している技術(インターネット、スマホ・タブレット、顔認証、VODなどのようなもの)も多数あって改めてオドロク。

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著者プロフィール

1926 - 1997。SF作家。生涯にわたり膨大な量の質の高い掌編小説を書き続けたことから「ショートショートの神様」とも称された。日本SFの草創期から執筆活動を行っており、日本SF作家クラブの初代会長を務めた。1968年に『妄想銀行』で日本推理作家協会賞を受賞。また、1998年には日本SF大賞特別賞を受賞している。

「2023年 『不思議の国の猫たち』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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