- Amazon.co.jp ・本 (496ページ)
- / ISBN・EAN: 9784101109169
感想・レビュー・書評
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不朽の名作。
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面白かった
当時の生活様式も今は逆に新鮮
松本清張の文章はとても読みやすいので他にも挑戦したい
この頃の26歳前後の女性はこんなにも知性的だったのか?という違和感はあったが、謎解きについては筋が通っていた
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名作だよな
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戦後の悲劇がもとになっている松本清張の代表作。
古い作品だから覚悟していたが、タバコの吸い方や女性軽視、個人情報だだ漏れに電話のやりとりなど、現代とあまりにも違う時代背景。
でも、時代が変わっても、変わらない面白さ。
これぞミステリー小説という一冊。 -
松本清張の小説はいろいろ読んでいるが、このゼロの焦点は戦後の悲劇みたいといわれていたので読んでなかった。今回読んでみて、主人公禎子の夫鵜原憲一の新婚旅行帰ってから金沢に行って失踪してからのストーリーは、禎子の気持ちを通して 失踪した夫の過去の捜査から 次第に連続殺人に巻き込まれていく。犯人かなと思っていた人が死んでしまったり トリックも動機も最後に明らかにされるところはさすが清張です。何より何故殺さねばならなかったかという動機がしっかりしている。
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「松本清張」の代表作で長篇推理小説の『ゼロの焦点』を読みました。
『共犯者―松本清張短編全集〈11〉 』に続いて「松本清張」作品です。
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前任地での仕事の引継ぎに行って来るといったまま新婚一週間で失踪した夫「鵜原憲一」のゆくえを求めて北陸の灰色の空の下を尋ね歩く「禎子」。
ようやく手がかりを掴んだ時、“自殺”として処理されていた夫の姓は「曾根益三郎」であった!
夫の陰の生活がわかるにつれ関係者がつぎつぎに殺されてゆく。
戦争直後の混乱が尾を引いて生じた悲劇を描いて、名作『点と線』と並び称される著者の代表作。
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1958年から1960年にかけて雑誌に連載された作品で、二度映画化されるとともに、何度もテレビドラマ化されている、「松本清張」を代表する作品です。
本籍不明で死亡届けの処理をする等、戦後の混乱期ならではの設定もありますが、、、
突然失踪した「鵜原憲一」の二重生活が徐々に明らかになり、他の登場人物の過去が明らかになるにつれて、少しずつ真相が明らかになる展開で、どんどん先を読みたくなり、愉しく読めました。
物語の舞台となる北陸って、現在、住んでいる山陰とイメージが重なるんですよねぇ…
○暗い空と海
○日本海に突き出した半島
○積雪
○城下町 等々
それだけに、リアリティも感じられましたね。
探偵や刑事が事件の謎を解くのではなく、素人(新妻の「鵜原禎子」や同僚の「本多良雄」)が悩みながら真相を探る展開も、良かったですね。
(実際には難しいかもしれませんが)
他の「松本清張」作品にも通じるモノがありますが、、、
戦後の混乱期を生きるための辛くて厳しい現実… それが悲劇的な事件の背景になっているんですよね。
悲しいなぁ。
余韻が残り… 少しの間、この作品のことを考えていました。
余韻が残る作品って、イイですね。
映画も観たくなりましたね。(旧いほうがイイかな… )
備忘用に登場人物を。(Wikipediaより)
鵜原禎子
本作品の主人公(旧姓板根)。
新婚後間もなく夫が失踪し、行方を追う。
鵜原憲一
禎子の夫。
広告代理店「A広告社」の北陸地方の出張所元主任。
引継ぎのために出張し、そのまま失踪。
本多良雄
憲一の同僚。
「A広告社」出張所主任(憲一の後任者)。
禎子に協力し、憲一の行方を追う。
鵜原宗太郎
憲一の兄。
鵜原の失踪後、京都出張のついでといって、金沢に立ち寄り、謎の毒死を遂げる。
室田儀作
地元名士で「室田耐火煉瓦株式会社」代表。
室田佐知子
室田儀作の後妻。
田沼久子
室田儀作の部下で元従業員の未亡人。
本社ビルの受付嬢をしており、ひどくくだけたアメリカ英語を話す。
曽根益三郎
田沼久子の内縁の夫。
謎の自殺を遂げる。 -
松本清張初めて読んだけど、古き良き推理小説といった感じで、とても良かった。
現代の洗練されたミステリーももちろん好きだけど、断崖絶壁の似合う、昔の2時間ドラマのような推理小説。とても好きだ。
そこまでこねくりまわされてる感じもしないのに、トリックや犯人がわからないのも素敵だ。 -
読みやすいです。
次の展開と興味をそそられ、ページが進みます。 -
記憶を抹消してもう一度読みたい。
謎を追う感覚の没入感が素晴らしい。中盤から一気に読んでしまいます。