- Amazon.co.jp ・本 (240ページ)
- / ISBN・EAN: 9784101131030
感想・レビュー・書評
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紀行文、なのか、ジョークなのか。
よく分からん。
ジョークもそんなに面白くないと思ってしまった。-
そうですよね、紀行文でありほら話であり。面白くないジョークも北杜夫さんらしいと言えば言えるでしょうか。
とはいえわたしには経験することのでき...そうですよね、紀行文でありほら話であり。面白くないジョークも北杜夫さんらしいと言えば言えるでしょうか。
とはいえわたしには経験することのできない船医という立場からのエピソードは楽しめました。2022/04/28
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軽快なタッチで描かれる、世界各地の港に降り立つ著者の旅。
サトリを開く下りは、現代人でも思わず笑ってしまう。
著者の降り立つ国や河川はどの辺りなのか、グーグルマップで調べながら読みすすめてみたが、思わず地理の勉強にもなった。
全く真面目さを感じさせない著者が、船の中では医者として働く、そのミスマッチまでもが面白くなってきた。
著者のような筆致で物書きをしてみたいものだ。羨ましい。-
わたしも地図と見比べながら読みました。
もともと地理には弱く国の位置関係も分からなかったので、この作品で少しは目を向ける事ができました。わたしも地図と見比べながら読みました。
もともと地理には弱く国の位置関係も分からなかったので、この作品で少しは目を向ける事ができました。2022/04/28
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楡家の人々を読む前に、と思いました。
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中学生の時に初めて読みました。
1ページ目から笑えました。
独特の文体も好きです。-
私も初めて読んだのは中学生の時でした。
今回読み直して、あの頃の自分のこともよみがえりました。
そして北杜夫さんが面白い作家だという点のみ強...私も初めて読んだのは中学生の時でした。
今回読み直して、あの頃の自分のこともよみがえりました。
そして北杜夫さんが面白い作家だという点のみ強調されて記憶に残っていましたが今回の再読で、かなり私の心情に届く美しい文章があちこちに見られて素敵だなと思うところ多かったです。2022/04/28 -
コメントありがとうございます。本当にそうですね。
楡家の人びとなど、美しい文章/表現が多く良いなと思いました。コメントありがとうございます。本当にそうですね。
楡家の人びとなど、美しい文章/表現が多く良いなと思いました。2022/05/04
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高校生の頃、国語の教科書で、筆者のナマケモノ論を読んだことを覚えている。この本は、どことなく、その雰囲気が漂っている。
自分の経験したことを文章にする、それは思った以上に難しい。毎日ブログを書いている人なら痛いほど分かるはずだ。この航海は実に5か月間に及ぶ長旅である。この本を読む限り、当初から文章にまとめようという意図はなかったようだ。それが本当だとすれば、これほど詳細に、しかも面白おかしくまとめられたことに、まず驚きを覚える。
日記でもつけていたのだろうか。医師なので診察の記録はつけているだろうが、それでもにわかには信じられない。
5か月の長旅をまとめたといっても、決して堅苦しいものではない。何しろ、ナマケモノ論の作者のことである。いい加減というか、ちょうどいい加減に、面白そうな内容ばかりピックアップされている。本人は、「私はこの本の中で、大切なこと、カンジンなことはすべて省略し、くだらぬこと、取るに足らぬこと、書いても書かなくても変りはないが書かない方がいくるかマシなことだけを書くことにした。」とあとがきに宣言している。
この辺のさじ加減というか、筆者特有の照れ隠しの具合は、解説の村松氏によれば「少々誇張していうならばそのダンディスムがある。」ということになる。
そんなわけで、私の文章も要領を得ないが、間違いなく言えることは、読んで損はないということだ。いささか古い文章ではあるがいまだその新鮮さを失っていないと思われる。
残念ながら私は海外に行ったことがほとんどない。友人とビートルズゆかりの地を訪ねた1週間ほどのイギリス旅行が唯一だ。こういう本を読むと、チャンスがあればまた行ってみたいと思うのだが…さていつになることやら。-
2022/04/28
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タイトルを見ると小説かと思ったが、読んでみると随筆で少々驚き。
ユーモアもあってなかなか面白いと思った。 -
今の時代も色褪せないユーモアがある。楡家の人々の後に読んだので、一層楽しめた。
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楡家の人々の後だとギャップが大きいですね。
でも今回の読書でかなり抒情的な表現があって、ギャップだけでなく、同じ著者なのだから当たり前かもし...楡家の人々の後だとギャップが大きいですね。
でも今回の読書でかなり抒情的な表現があって、ギャップだけでなく、同じ著者なのだから当たり前かもしれませんが共通項もあるなと思いました。2022/04/28
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北杜生さんの訃報に接し、少し前に買っていたのを読みだした。
この「どくとるマンボウ」シリーズは、親の書棚にあったのを小学生の頃に読んでいた。当時、教室の後ろの掲示板に読書記録を貼りだしており、そこに何冊か感想を書いて貼ったのを覚えている。まったく小学生らしくない。この航海記を読んだかどうか記憶は定かでないが、少々アダルトと言えなくもない内容も含まれていることから察するに、もしかしてこれは読んでいなかったのではないかと思う(青春記や昆虫記は読んだはず)。こうした韜晦に満ちた書き振りのエッセイが小学生の人格形成に影響を与えたか否かは不明である。 -
東京オリンピックの翌年が初版
半世紀以上前の作品です。
私が出会ったのは、大学生の時、新潮文庫の夏の100冊の中で見つけたのが始まりでした。
題名に惹かれ、手に取り読み始めると北ワールドに引き込まれる自分がいました。
1950年代、水産庁の海洋調査船に医師として乗り込んだ著者の日常や、船の中での出来事、外国での寄港地での出来事などを、いろいろな視点から綴っています。
ちょっとそこに自分がいるような想像できる1冊-
「ちょっとそこに自分がいるような想像ができる」って、ホントそうですね。
著者が出港したのは私が5、6歳の時ということになり、初めて読んだのは...「ちょっとそこに自分がいるような想像ができる」って、ホントそうですね。
著者が出港したのは私が5、6歳の時ということになり、初めて読んだのはそれから10年近くたってから。そして今回50年ぶりの再読でした。
それぞれの時代背景が思い起こされ、あなたの仰る「ちょっとそこに自分がいるような想像ができる」というのがピッタリハマりました。2022/04/28
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