どくとるマンボウ航海記 (新潮文庫)

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  • 新潮社
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  • Amazon.co.jp ・本 (240ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101131030

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  • 我々の知らない海の世界。
    独特の哀愁漂うユーモアが旅の雰囲気にマッチして、なんともいえず心地好い。
    どんどん支離滅裂になっていくのが可笑しかった。

  • 「大体女というものは男よりいくぶん小さい点が唯一の取柄なのだ」
    もうこの一語に尽きる。声を出して笑ってしまった一遍である。

  • 小学校のときからのお気に入り
    この人が亡くなったのはショックだったなあ

  • 北杜夫さんの訃報をニュースで知り、初めて本書を読みました。
    まだまだ海外旅行が高嶺の花だった時代、青年北杜夫さんが漁業調査船に船医として乗り込み、世界を巡ったときの航海記。
    思わず世界地図を片手に、北杜夫さんがたどった航路・旅路を探しながら読みました。

  • 少しずつ読み進められる。
    一気に読んだり、好きな章やエピソードをかいつまんで読んだり、これからも折々に本棚から取り出して読むんだろうな。そんな本。

  • 昔家にあった本なのだけど、初めて読んだ。
    「航海記」というのでもっと真面目な作品を想像してたけど真逆だった。
    今みたいにインターネットや携帯電話が繋がって海外旅行が当たり前な時代と違って、冒険のような雰囲気のエッセイが面白い。
    いい加減で能天気でお酒好き女好きの船医ドクトルマンボウが書く船旅には、そこはかとなく哀愁が漂っていてクスリと笑える話ばかりだった。
    それにしても変な人!

  • 漁業調査船の船医として世界を回ることになった著者北杜夫の航海記。
    好奇心とユーモアに溢れる著者の目線で語られる海や世界の国々での出来事は,読んでいてわくわくした。
    もっと地理的知識があったらもっと楽しかったかも‥

  • ある人が8歳の折にこの本を読んで「世界」ということを意識したというようなことを書いていたので、8歳の少年にプレゼントするために購入した。
    北杜夫の作品は『楡家の人々』や『白きたおやかな峰』を昔に読んだだけでマンボウシリーズは初めて。
    そこで、せっかくだからと贈る前に一読した。
    う~ん…これは8歳の子供には難解そうだな。深い知識がなければ自分だって理解できない部分が多すぎる。
    おまけに世界地理が頭に入っていないと主人公の現位置もわからない。
    そこで立派な「世界地図帳」も買って(こっちの方が高価)一緒に送った。

    世界を回ることがどんなことなのかを少しでも知ってくれたらいいなと思う。せめて各国の国旗だけでも興味を持ってくれれば。
    ついでに自分用の地図をも買った。
    この地図を片手にもう一度読み返さなければならない本である。
    斜め視点からユーモアを絡まさせた本書は教養書の一種かもしれない。

  • できればドキュメンタリーで見てみたい作品。
    ところどころ著者の秀逸なブラックユーモアには笑える。

  • マンボウが好きになった。

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著者プロフィール

北杜夫
一九二七(昭和二)年、東京生まれ。父は歌人・斎藤茂吉。五二年、東北大学医学部卒業。神経科専攻。医学博士。六〇年、『どくとるマンボウ航海記』が大ベストセラーとなりシリーズ化。同年『夜と霧の隅で』で第四三回芥川賞受賞。その他の著書に『幽霊』『楡家の人びと』『輝ける碧き空の下で』『さびしい王様』『青年茂吉』など多数。『北杜夫全集』全一五巻がある。二〇一一(平成二三)年没。

「2023年 『どくとるマンボウ航海記 増補新版』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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