項羽と劉邦(上) (新潮文庫)

著者 :
  • 新潮社
3.85
  • (383)
  • (459)
  • (548)
  • (16)
  • (5)
本棚登録 : 4269
感想 : 266
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (496ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101152318

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 秦の始皇帝の死後、陳勝・呉広の一揆から再び大乱の時代に入り
    楚の項羽が秦の章邯将軍を降すまで。

    猛将・項羽と、ごろつき上がりの劉邦の対比
    一癖も二癖もある参謀たちの思惑など、おもしろい。

    中巻へ。

  • とても面白く読みました。

  • レビューというより方針。

    自分はまだ歴史好きとは言えない。全く知識が足りないから。とはいっても、歴史の教科書のような本を読み続けるほどの好奇心も忍耐もない。
    だから、小説で主要人物への興味と軽い知識、アウトラインを得てから史記などを読んでいこうと思う。

  • 生活が大きくがらっと変わるこの節目の時期に、また読み直してみた。
    秦帝国はそれなりに魅力のあるものだと思うが、老いた始皇帝とともに、滅びるべくしてほろんでいく様子が、やはり滑稽でさびしい。
    革命によって滅びる側も滅ぼす側も、その後の中国史の見本・典型となるのだけれど、それぞれ初々しく(?)慣れていない有様なのが、これまた滑稽かつさびしい。
    しかし、出てくる人物がどれもみな魅力的で、こういう事跡を遺してくれた司馬遷ほか中国の史家・史書に感謝せねば。

  • ゴンタの達人伝を読んで、春秋戦国時代に興味を持つ→キングダム?でもなぁ→時代ずれるけど項羽気になるし読んでみよう←今ココ

  • https://yasu-san.hatenadiary.org/entry/20100920/1284973587
    嬉しいことに、上の息子が「読みたい」と言ってくれました。

  • 主人公達が動き出す前の時代背景が描かれる。後半で項羽がちょっと暴れる。

  • 秦始皇帝の死去を契機に、陳勝・呉広の隆起により一気に乱世に突入する。日本とは違う中国独特の形式主義や立身出世が興味深い。

    本書は参謀たちの立ち回りが面白い。項羽と范増、劉邦と蕭何、胡亥と趙高、章邯と欣。将に優るとも劣らない個性で、各々の謀略を展開していく。項羽は、武に長け魅力も兼ね備えた、いわゆる完璧なリーダー像。対して劉邦は、不思議なカリスマ性を持ちながらも、盗賊崩れで武にも智にも弱い。しかし人には寛大。普通に考えれば名実ともに項羽が天下を治めるべきであろう。しかし実際には劉邦が天下を治めた。終盤の、新安での秦兵二十万の阬(あなうめ)から変化の潮目を感じる。

    蕭何が劉邦の中に見出し、漢の高祖にまでなった、項羽に無かったものは何だったのか。中下巻を楽しみである。

  • 初めて読んだ司馬作品。これからのめり込むことに・・・

  • 上巻だからか、説明が多くて登場人物も多くて、結構頭を使ってなかなか進まなかったけれど、中巻にかけてとてもおもしろくなっていった。
    秦とか漢とか、昔歴史で習ったな~というくらいの薄い知識だったけど、
    秦がどのように滅んだのかとかが書いてあって、添付の地図をみながら読み進めた。
    もともと項羽と劉邦は、教科書に一部乗っていたような気がして、読んでみようと思ったけど、人物描写が面白くて先が気になる。

全266件中 91 - 100件を表示

著者プロフィール

司馬遼太郎(1923-1996)小説家。作家。評論家。大阪市生れ。大阪外語学校蒙古語科卒。産経新聞文化部に勤めていた1960(昭和35)年、『梟の城』で直木賞受賞。以後、歴史小説を次々に発表。1966年に『竜馬がゆく』『国盗り物語』で菊池寛賞受賞。ほかの受賞作も多数。1993(平成5)年に文化勲章受章。“司馬史観”とよばれ独自の歴史の見方が大きな影響を及ぼした。『街道をゆく』の連載半ばで急逝。享年72。『司馬遼太郎全集』(全68巻)がある。

「2020年 『シベリア記 遙かなる旅の原点』 で使われていた紹介文から引用しています。」

司馬遼太郎の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×