- Amazon.co.jp ・本 (496ページ)
- / ISBN・EAN: 9784101152318
感想・レビュー・書評
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秦の始皇帝の死後、陳勝・呉広の一揆から再び大乱の時代に入り
楚の項羽が秦の章邯将軍を降すまで。
猛将・項羽と、ごろつき上がりの劉邦の対比
一癖も二癖もある参謀たちの思惑など、おもしろい。
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とても面白く読みました。
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レビューというより方針。
自分はまだ歴史好きとは言えない。全く知識が足りないから。とはいっても、歴史の教科書のような本を読み続けるほどの好奇心も忍耐もない。
だから、小説で主要人物への興味と軽い知識、アウトラインを得てから史記などを読んでいこうと思う。 -
生活が大きくがらっと変わるこの節目の時期に、また読み直してみた。
秦帝国はそれなりに魅力のあるものだと思うが、老いた始皇帝とともに、滅びるべくしてほろんでいく様子が、やはり滑稽でさびしい。
革命によって滅びる側も滅ぼす側も、その後の中国史の見本・典型となるのだけれど、それぞれ初々しく(?)慣れていない有様なのが、これまた滑稽かつさびしい。
しかし、出てくる人物がどれもみな魅力的で、こういう事跡を遺してくれた司馬遷ほか中国の史家・史書に感謝せねば。 -
https://yasu-san.hatenadiary.org/entry/20100920/1284973587
嬉しいことに、上の息子が「読みたい」と言ってくれました。 -
主人公達が動き出す前の時代背景が描かれる。後半で項羽がちょっと暴れる。
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秦始皇帝の死去を契機に、陳勝・呉広の隆起により一気に乱世に突入する。日本とは違う中国独特の形式主義や立身出世が興味深い。
本書は参謀たちの立ち回りが面白い。項羽と范増、劉邦と蕭何、胡亥と趙高、章邯と欣。将に優るとも劣らない個性で、各々の謀略を展開していく。項羽は、武に長け魅力も兼ね備えた、いわゆる完璧なリーダー像。対して劉邦は、不思議なカリスマ性を持ちながらも、盗賊崩れで武にも智にも弱い。しかし人には寛大。普通に考えれば名実ともに項羽が天下を治めるべきであろう。しかし実際には劉邦が天下を治めた。終盤の、新安での秦兵二十万の阬(あなうめ)から変化の潮目を感じる。
蕭何が劉邦の中に見出し、漢の高祖にまでなった、項羽に無かったものは何だったのか。中下巻を楽しみである。 -
初めて読んだ司馬作品。これからのめり込むことに・・・
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上巻だからか、説明が多くて登場人物も多くて、結構頭を使ってなかなか進まなかったけれど、中巻にかけてとてもおもしろくなっていった。
秦とか漢とか、昔歴史で習ったな~というくらいの薄い知識だったけど、
秦がどのように滅んだのかとかが書いてあって、添付の地図をみながら読み進めた。
もともと項羽と劉邦は、教科書に一部乗っていたような気がして、読んでみようと思ったけど、人物描写が面白くて先が気になる。