- Amazon.co.jp ・本 (362ページ)
- / ISBN・EAN: 9784101160443
感想・レビュー・書評
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機上の危機、一気読み。
著者があとがきで述べられているように、たしかに機上を舞台にした物語は数少ないかも。
それだけにサスペンスとしてはもちろん、お仕事小説としても興味深く読める作品だった。
エンジン炎上、機長は意識不明とトラブルに次ぐトラブル。
臨場感溢れる数々の危機はこちらまで息苦しさと恐怖に捕らえられるほど。
機上のプロとしての瞬時の判断と対応には頭が下がる思いはもちろんのこと、時にはこちらまで安堵感に包まれた。
心拍数が上がりっぱなしの時間はまさに一気読み。面白かった。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
読み終わってからデビュー作?!となるほど文章が上手い。そのまま映画化出来そう。
濫読するタイプですが、しばらくたっても話のスジがすんなり思い出せるほど面白い。 -
ハラハラドキドキできる飛行機小説。JALの事故があり読み返した。ちょっと飛行機乗るの怖くなるな〜
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今でもこのくらいプロ意識の高いCAさんがたくさんいますように。
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内田幹樹の処女作。
教官として降り立った下地島で時間つぶしに読む本がなくなったことから書き下ろしたのが本書。
航空小説とパニックノベルが相性いいことは、さておき、文庫本350ページがあっという間に過ぎていく筆力は見事であり、処女作というのが驚きである。
兎に角、操縦を熟知したパイロットならではの視点と書き込まれたディテイルによる臨場感で読み手をぐいぐい引き付ける。
仕掛けやこまやかに書き込まれた脇役もストーリー盛り上げる。
すばらしきエンターテイメント。 -
コクピット内だけでなく、CAの姿や航空会社の体質もわかる。機体トラブルを抱えながらの着陸操縦の描写は緊迫感もあり、さすが元機長と思わせる。機長、CAが協力して困難を乗り越えようとするシーンで、ちょっとウルウルきた。
でも、1回のフライトにいろんなことをてんこ盛りしすぎでは?! -
パイロットとかCAとかよく知らない世界の、
組織の体質や上下関係、確執が面白い。
大きなトラブルに見まわれたときの各々の覚悟と、
大きな目的を共有することで、同じ目的を目指す思いが、
組織の体質や人間性でぎくしゃくしていた関係を超え、
生きるためにメンバーが役割を全うしていく様が感動。
何よりストーリーの展開が生々しく、汗をかいている自分に気づく。
物語の最後の人事決定に、彼らの命を預かっているという仕事の重みと
組織の体質を感じ、逆にほっこりしてしまった。 -
物語の導入部分にひきつけられた。
話もはらはらどきどきしながら読めて面白かった。
旅行に持っていくのにいいかも。 -
最後までいっき読み!!
ハラハラする感じに引き込まれました!