ローマ人の物語 (2) ― ローマは一日にして成らず(下) (新潮文庫)
- 新潮社 (2002年6月1日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (240ページ)
- / ISBN・EAN: 9784101181523
感想・レビュー・書評
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紀元前753年のローマ建国からイタリア半島統一の約500年間が上下巻で描かれる。
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ギリシャが衰退した一方でローマが興隆した理由をシステムに求める考察
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共和政ローマからイタリア半島統一まで。
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塩野七生さんのローマシリーズ2巻目。紀元前3世紀まで。戦争してばっかりだなあと思うのですが、ローマにその都度優れた指導者が出るのは歴史の必然なのだろうか?
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30歳になるくらいまでのローマについて読了。
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この巻で注目すべきは、
「上手くいかなかったら、その部分を矯正する」、
そして「上手く行くまで根気強く試し続ける」ということを、国家システムのレベルで成し遂げた国ががある、ということを知れることです。
事態を改善しようとして、すぐに効果が出ないからといってやめてしまったり、すぐに別の安易な方法論に飛びついてみたりする現代の国家レベル・企業レベルのシステム改変のやり方に、待ったをかけるのには十分な例証となると思います。
たとえば、執政官を2人にしてみたり、2人でうまくいかないときは、独裁官をおいてみたり。
ローマの歴史の中で、5回も独裁官を務めた人がいるということは、それだけ新しいシステムを放棄してしまわずに、
その新しいシステムが、旧システムの悪弊を除去したものであるからこそ、それを信じて、何十年もかけて改変して行く様は、
昨今の短視眼的に物事を運ぼうとして、結果、混迷をもたらす我々において、知っておかなければならないことだと思う。 -
どんなものにも始まりがあり、そしてそれは小さなものから始まる…
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下巻は共和制になってからの歴史とシステム的な解説が多い。
「すべての道はローマに通ず」の辺りの歴史や思想も見える。
この巻をもって、ローマはイタリア半島全域をローマとすることに成功する。 -
ローマ人の物語のシリーズの2冊目。