- Amazon.co.jp ・本 (208ページ)
- / ISBN・EAN: 9784101181714
感想・レビュー・書評
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紀元69年の「三皇帝時代」を扱う21巻。血の権威を失った皇帝人事の混乱に乗じて、三人の人物が勢いだけで皇帝となり、争いあう一年を描きます。失敗から学ぶと言いますか、私欲を貪るリーダーと保身に徹し抑止力のない元老院、呆れ果てて無関心になった庶民、という最悪の構図は現代にも通じるものがあります。
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ユリウス・クラウディウス朝と五賢帝時代の間にあたる時代
100年近く平和だったローマでの内乱がどの様に進んだのかを語っている。
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ぶっちゃけ、あんまり面白い巻ではない。
カエサルやアウグストゥスの様な傑物がいるわけではないし、ハンニバルの様なローマを滅ぼそうとしている敵対者がいるわけでもないので、すっごいグダクダに思える。
ここで感じた事はアウグストゥスの構築した帝政というシステムがいかに優れているのかを示している事で、内乱で上層部が変わっても庶民に大きな影響は出ていない事が示されているとおもう。 -
ネロの後の皇帝の座をめぐって発生した内戦の巻。短い期間にころころと皇帝が変わったわけですが、彼らを簡単にこき下ろせるのは後知恵だから、という側面が強いよなぁ、と思ってしまいます。今みたいに情報だって正確につかめたわけじゃないでしょうし、届くまでの日数がかかる。単純に日数から計算して、だからだめだった、というのはさすがにきりすぎな気がしました。
多分、自分もだめな側に入るからかもしれないですが。 -
危機と克服という副題から、この日本の状況にもヒントがあるのかと期待して読んだ。
筆者の栄光のカエサルへの思い入れが強すぎるのか、そもそも歴史資料が少ないためか、皇帝の誰にも思い入れが出来なかった。 -
フラウィウス朝について書いてあるからここだけ買った。塩野さんの文章は悪文だと思う。
個人的にはリンゼイ・デイヴィスの密偵ファルコシリーズの副読本でしかありません。ビジネスに生かそうとして歴史の本を読む風潮が廃れますように。