ローマ人の物語 (27) すべての道はローマに通ず(上) (新潮文庫)

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  • Amazon.co.jp ・本 (240ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101181776

感想・レビュー・書評

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  • 著者は、今回の巻の内容は当初から書きたかったことであったようです。しかし、勉強していくうちにそのこと、つまり古代ローマのインフラストラクチャーを論ずることの不可能さを思い知ったとあります。しかし、著者は困難が伴うと認識しながらも、インフラを重視した民族の根底にある「人間が人間らしい生活をおくるためには必要な大事業」という考えを是が非でも現代人に分かってもらおうと書き始めたようです。そう言うわけでこの巻と次の巻では、図や表、写真が多用されています。広大な世界地図と2000年という年月も読者は頭に入れて読む必要があるとことわってあります。(実際それは難しく、写真を見て楽しむくらいでも…)
    人間なら動脈にあたるローマ街道を張り巡らせ、メンテナンスも常に忘れないようにして、国家をネットワーク化することの意味は、ハードな分野に限らず、ソフトな分野、精神分野まで影響を及ぼしただろうと著者は考えを巡らせています。現代の地図と帝国時代の街道の地図が載っていますが、2000年後の今も何ら変わることなく、赤い血管のように走っていることに驚くばかりです。

  • 番外編のインフラ編。
    今までもしばしば出てきていたローマ街道や水道の細かな情報が纏まってより詳細になっている感じ。
    ローマ人の富裕層にとって公共物に私財を投じるのはステータスというか当然のこととなっていた旨は繰り返し出てきていて、それで成り立ってたことも結果から分かる訳だが、社会の格差とかそもそも富が全体としてどれくらいあったのかとか、気になるところだなぁ。

  • 「ローマ人の物語」の中で唯一、読まなくても良いでしょう。

  • 00253
    B010
    他-9999999-001

  • ここに来て「物語」では完全になくなった。ローマのインフラに関してまとめた一冊。
    これはこれで面白いんだけど正直求めていたものじゃないんだよな。巻頭のカラー写真集を見ているときが一番引き込まれたってのが、それを如実に物語ってるが。まあローマ帝国を知る上でインフラは外せないものだし、このシリーズの予復習って意味では良かったんじゃないかな。現地に飛んでみたいって思いも強まったわ。

  • 2006年9月頃読了

  • 081214

  • 2008/11/20

  • 12/28読了

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