知ろうとすること。 (新潮文庫)

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  • Amazon.co.jp ・本 (192ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101183183

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  • コラム「叫ぶ人は信用できない」を読んで。
    http://www.ki-dousen.net/docs/content/2996

  • 3.11の後、いち早く事実分析をし、Twitterで科学的真実を発信し続けた人、物理学者 早野さんと、糸井重里さんのインタビュー本。

    早野さんは、学校給食の陰膳調査や、被曝量の定期的調査、子供達の内部被曝測定装置開発などを自分で始めた方。

    怖い、不安、怒り。それらの感情は、多くの場合、自分で捉えた「事実と思われるもの」によって、引き起こされる。
    闇雲に恐れるよりも、有利になろうが、不利になろうが、「事実」を知ってから考えることが大事。
    また、その「事実」は、科学的に出されたものが重要であること。

    福島での活動にも興味が注がれたが、「おお!」と思ったのは、人間が宇宙の一部だと言われた話。
    宇宙の歴史(ビックバン)の中で、お星様のかけらが地球に受け継がれ、人間にも受け継がれていること。
    大きくいったら、道端に咲いている花とも、転がっている石とも親戚同士(笑)
    なんか、すげー!って感動しました(笑)

  • 糸井さんと物理学者である早野龍五さんとの福島第一原発事故後の放射線に関する対談。
    放射線に対する数値やデータで表される"まったく問題ない"という科学的な事実と「そうは言っても」という非科学的な身体的反応。どっちも自分の中にある。どっちもわかる。

    "だから、そういう、風評被害とか、差別につながりそうなことを、自分もやらかしそうだという自覚をしっかり持ったうえで、できれば大切な判断のときには「汚れてないなら一番上の本を買う」という行動を取りたい"

    そのためには「知るということ。」が大事。

  • 知ろうとすることが大切。知識がないと考えることもできない。福島原発の事故後、ひたすら事実を分析し発信し続けた物理学者・早野龍五さんと、糸井さんの対談。人間の体を構成している水素は、宇宙が始まった時にできた水素、という話が好き。お星様のかけら。

  • 早野氏の誠実なツイッターから端を発した糸井氏との対談.福島の原発事故の被曝の実態がよく分かる.さらに科学とはというところまで話は膨らんで,青少年たちの学びということなどにも触れていて,興味深かった.

  • 何が分かっていて、何が分かっていないのか。正しく報じるための示唆に富んでいる。311を越えて。

  • 早野さんがされていたことで、Twitterで読み流していたことの全体像が見えた。
    糸井さんの表現力って今さらだけどやはりすごいなと思った。

  • 福島第一原発事故後からさまざまなデータを冷静にツイッターで発信したり、内部被曝の調査を自ら行ったりした早野龍五氏と、糸井重里氏がさまざまな情報が錯綜する中で科学的に正しい情報をいかにして見つけるかを対談形式で語る。
    科学的に正しい情報を伝える重要性と共に、怖がっている人を安心させる重要性にも触れているところが、大切だと思う。

  • 科学というのは信用ならんと僕は常に思っていた。
    なぜなら定説がくつがえるということが過去に何度もあったから。福島の放射能汚染も専門家がいくら大丈夫だと言ってもやっぱり大丈夫ではなかったですということは全然ある話だろう。
    とは言え、その大丈夫である根拠を知ろうとすることは必要かもしれない。その根拠を知った上で判断をすべきだろう。と思わされる一冊。

  • 気になっていた、福島のこと。放射線のこと。
    やっと、読めました。

    事実をもとに、専門的な知識と、専門家としての姿勢をもって、冷静に分析し、伝えてくれる人の存在は大きいな、と思いました。
    そして、伝え方、そこにいる人の気持ちを大切にした伝え方のできる人は素敵だなと思いました。

    138億年の水素のお話と、
    高校生による研究と発表のお話が印象に残りました。
    遠い過去から、近い未来へのつながりが見えてくる本でした。

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