ドンナ・アンナ (新潮文庫 し 29-2)

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  • 新潮社
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  • Amazon.co.jp ・本 (204ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101187020

感想・レビュー・書評

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  • 作者が自由に筆を走らせた4篇の短編集。ユーモアや発想が当時の作家としての充実を感じさせ、面白かった。
    一見大衆文学の軽さだが、作品の主題は意外な程輪郭がしっかりあり純文の雰囲気を兼ねた両義性が魅力の作家かもしれない。

  • 今まで読んで来た作家とは異なる、新しいタイプ。

  • 以前著者のことをテレビで観て芥川賞を受賞していないが、芥川賞の選考委員という著者の経歴を知って、著者の作品を読んでみたいと思って読んだ小説。掲載されていた短編の中で色んな人の話から解剖学者のことを描いている「ある解剖学者の話」が1番好き。「聖アカヒト伝」は怖い話だと思った。表題作の「ドンナ・アンナ」は大人な話だと思った。釈然としないオチの話が多かったが、読むと自分には無い視点が得られるような小説だと思った。また機会があったら、著者の別の著作を読みたいと思った。

  • 面白い。文章が非常に良いね。ただ、短編小説なので面白い話と微妙な話があるため★4で。

  • 短編集。「聖アカヒト伝」がとっても、グルグルする。「ドンナ・アンナ」は、こんなに女の(性、とかそういう)事を理解している人がいるのか、と驚嘆。さすが 島田雅彦。

  • 島田雅彦氏の作品に今まで関心をもっていない人こそ、これを読んでみては。

  • この人面白いんだけど、実験しすぎな気がする。まあまずは長編読めよって自分に言いたいけど。でも、思うにたぶん島田雅彦は自分の物語(ベース)がないんだと思う。そしてそういう作家は実験と作為で物語を作るしかない。僕は書かずにいられない何かが読みたいと思う。この差について考えるきっかけにはなった(たとえば阿部和重も書かなきゃいけない自分の物語がないように思う)。

著者プロフィール

作家

「2018年 『現代作家アーカイヴ3』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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