カエルの楽園 (新潮文庫)

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  • Amazon.co.jp ・本 (288ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101201924

感想・レビュー・書評

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  • 痛烈な寓話 と言うのは聞いてたケド……
    確かに!っと思う事も多々ある。
    しかし、この作品を読む層がこの本をバイブルにする様な事があってはやらないし、本質は各々が真剣に捉え 向き合う事【考える事】だと思ぅ。

    手遅れになる前に……

  • 百田尚樹著
    カエルの楽園 文庫版 新潮社 H29/9
    2019/5/4読了


    保守右派ともっぱらの作者
    百田尚樹さんの渾身の寓話。

    まあ結局のところ悠久の時はいろんな思想すら呑み込んで正しい結果だけが残る…ということなんだろうが

    この戦、非戦論争も
    何万年後には物哀しい人間のサガをただ表すだけになるんだろうなぁ。

    思想が強く出過ぎて物語としての面白さにはちと欠けたような印象です。

    櫻井よしこ氏の解説を読むだけで充分なのかも。

  • 現代日本をカエルの社会に風刺して書いた寓話。百田尚樹氏がこれまでの著書「大放言」や「戦争と平和」などで主張していることを、寓話にしてわかりやすくした感じ。
    私はあんまり好きではないな。あまりにも戦後から現在にかけての日本人と日本の政治をバカにしすぎているというか。読んでいて気持ち良くない。・・・と思ってしまうのは、私が保守的だからだろうか?この本を読んで「そうだそうだ!百田尚樹よく言ってくれた!」と思う人もいるのだろうか。いるのだろうな、解説で櫻井よしこ氏がベタ褒めしてるのだから。
    作中に出てくる平和主義のカエルのネーミングも、あまりにも人を馬鹿にしすぎている。「ハンドレッド」が百田氏本人であるとか、わかりやすいのもあったけど、よくわからないものもあったのでネット検索してみたところ、「プランタン」は村上春樹、スーアンコはやくみつるのことらしい。たしかやくみつるのことは他の著書でもかなりこき下ろしていたなぁ。
    確かに百田氏の言う通り、「すべての国が平和主義を唱えれば世界は平和になる」なんて、まったく現実的ではない、というのはわかる。でも、そんな理想について語る人たちを、こんなにも堂々とバカにするのはどうかと思う。
    この本売れてるし、(私はとっとと手放そうと思うけど)、みんなそんなに平和主義をバカにしてるのかな。いろいろ不安になってくるな。

  • 日本の安全保障についての寓話
    寓話と言うか、固有名詞を言い換えているだけでまったく創作要素が見当たらない
    読んだ時間を損した気分

    学校の授業で政治について習った小学生から中学生向けに、日本の安全保障の滑稽さを知らせるための教材としては使えるかも

    ただ、左右のどちらの立場にしても、読んで面白い内容ではない


    前々から言っているけれども
    本当に9条で国が守れると思っているなら、他国も取り入れるように働きかけるべき
    だってそれのおかげで平和なんでしょ?むしろ全ての国で平和憲法を取り入れれば世界平和じゃね?
    自分たちだけ平和ならそれでいいの?
    話し合いで解決するって言うなら自分たちから出向けば?
    但し、ノーガードでね
    あと、捕まって帰ってこられなくなっても助けてくれなくていいですという条件着きでな

    というのが私のスタンスかな

  • 百田好きだけど、流石にこの作品はひどいと思う。メッセージ性が強すぎて、自分は共感できなかった。ただ、いいたいことはわかるがただの、自己満作品だと感じおた

  • あまりにも百田氏の政治的主張の強い寓話で、鼻白む小説。彼の小説家としての評価を一気に下げる作品。
    中国には劣るけどかなりの防衛力を持ちながら、中国を上回る軍事力を持てという事か。持てないから米国に盲従しろという事か。いずれ日本のみならず世界が滅びるんだろうな。
    そういえばJAPANを反対から読んでナパージュか。

  • なんだこれ。捻くれてる。

  • カエルの楽園

    正直に言って、面白くないわけではないが下品だと思った。これは、直前に百田尚樹の新書「戦争と平和」を読んだからということもあるかもしれないが、著者の政治信条が如実に透けて見えてしまい、小説としての、フィクションとしての良さが感じられなかった。作中に出てくる「ハンドレット」というカエルはまさしく百田自身の化身であるのは明らかで、自分の小説に自分を登場させてええかっこしいするのはなかなかサムい演出ではある。しかし、自分自身、百田尚樹の政治信条に関しては完全に反対なわけではないので、小説の様な状況はいずれ日本に起こりうるということは想定できる。結局のところ中止になってしまったが、自分の大学の学園祭に来て、講演することはそれなりに楽しみではあった。それはそれとして、「海賊と呼ばれた男」や「永遠の0」を読んで感動した自分としては、この小説には、小説という範疇としてみれば、少しばかり失望した。自分はジョージ・オーウェルの「動物農場」がオールタイムベストというほど好きではあるが、同時代人にとって動物農場はどのように映ったのかは気になる。時間というフィルターを通さずに読む現代風刺、歴史風刺は、この本で味わったからこそ、それは気になる。

  • 桃田尚樹がどう言う系統の作家なのか知っては居たが櫻井よしこの解説を読んでしまって、自民党の機関誌の如き内容に辟易。即、本を閉じた

  • 風刺がすごかった。百田尚樹の強いメッセージがひしひしと伝わってきた。笑
    よく知らないけど謝っておく・私たちは戦いませんと言っておけば侵攻されないと信じてやまない能天気さ・誰かの犠牲は仕方ないけどその犠牲に自分はなりたくない、だけど自分がそう思ってるとは言いたくない、その感じ…
    戦争はいけないんだ、とブレずに思い続けることは、日本人として忘れちゃいけない大切なことだと思っていた。だけどそう言っていれば日本を守れる訳じゃない、なんだか平和ボケしている私たちにこれでいいのか?と問い詰められた気がする。

著者プロフィール



「2022年 『橋下徹の研究』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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