ギリシア神話を知っていますか (新潮文庫)

著者 : 阿刀田高

• 新潮社

感想・レビュー・書評

[あんみつ/胡桃院さんの感想 · 2018年1月8日]

昭和59年に文庫化（単行本刊行は昭和56年）されてから、いまだに版を重ね続ける、絶版知らずのロングセラー。

[tutakitiさんの感想 · 2017年12月22日]

最後の章から読んだ方が神々の繋がりが全体的に把握しやすいかもしれない。やはり、このシリーズは導入としてとても良い！

[愛と幻想さんの感想 · 2017年12月18日]

古い伝説や神話を紐解くとき、こういう本があるととても助かる。いきなり原書を手にすると大体、わかりにくく、要領を得ず、退屈してしまうことが多いからだ。その点、これはいい感じで全体の雰囲気や要点をわかりやすく愉しく書いてくれているので読んでいて親しみがわく。この親しみを携えていれば、おそらく原書もちがって見えてくると思う。ギリシャ神話へのブリッジとして良書。

[fujisaworldさんの感想 · 2017年10月23日]

ギリシア神話について、初心者向けで読みやすかった。軽妙洒脱な文章のため、非常に楽しかった。

[Bodaddyさんの感想 · 2017年10月7日]

知ってますかシリーズ終わりました。
トロイアの話とか、パンドラの話とか、色々知れて良かったけど(そして、これは筆者のせいではないけどギリシャ神話の登場人物の名前は覚えづらすぎる！)、覚えられんわ、頭に残らん。

[ゆきこさんの感想 · 2017年9月15日]

幾多あるギリシア神話の中から、興味を持ちやすいエピソードをピックアップして解説してくれている入門書

ツッコミどころ（著者の感想）を示してくれているので、ギリシア神話の面白さがよく分かる
ギリシア神話についてもっと知りたくなった

[nanahoshi73さんの感想 · 2017年9月13日]

阿刀田さんの作品は、短編集なら何冊か読んでいますが「知っていますか」シリーズは初めて読みました。
神話関係が好きなのでとても楽しみながら読了。ギリシア神話のマニアックな部分に触れられ、さらに現代の演劇や映画など関連するさまざまな要素についても言及されているのでちょっと得した気分になれます。まったく知らなかった『黒いオルフェ』も見てみたい。
ほかの教養ものも読破したいと思います。

[saga-refさんの感想 · 2017年8月23日]

先日読了した『コーラン』がきっかけで再読。知っているようで知らないとは正にこのことで、幼い頃から現在に至るまでギリシア神話を断片的に耳目に触れていても、奥深くは触れることができなかったのだと感じた。日本と同じ人間味あふれる多神教の世界に広がる物語の数々の中から著者が選び抜いた作品だけでも十分に楽しめる。単語や慣用句に残るギリシア神話の蘊蓄を他の人に語るには再読を重ねに重ねないと無理かも。

[pppさんの感想 · 2017年5月3日]

ソラにて教えてもらった

[Gold-Blue12さんの感想 · 2017年2月26日]

　魅力的だけど、読んでもいまいち頭に入ってこないギリシア神話。この本を読んでその理由がようやく分かった。神話は一人の著者が書いたものではなく、様々な伝聞が融合したであるから不自然だったり、冗長な部分がある。そこも真面目に読もうとして挫折してしまう。本書ではそういった退屈な部分はばっさりカットして面白いエピソードだけで構成されている。さらに著者の個人的な体験や近代、現代とのつながりなどを、読者の興味を引きながら紹介する構成力が光っている。このシリーズから敬遠していた他の古典作品も読んでみたい。

著者プロフィール

作家
1935年、東京生れ。早稲田大学文学部卒。国立国会図書館に勤務しながら執筆活動を続け、78年『冷蔵庫より愛をこめて』でデビュー。79年「来訪者」で日本推理作家協会賞、短編集『ナポレオン狂』で直木賞。95年『新トロイア物語』で吉川英治文学賞。日本ペンクラブ会長や文化庁文化審議会会長、山梨県立図書館長などを歴任。2018年、文化功労者。

「2019年 『私が作家になった理由』 で使われていた紹介文から引用しています。」