七つの怖い扉 (新潮文庫)

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  • Amazon.co.jp ・本 (236ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101255255

感想・レビュー・書評

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  • 本棚整理のため再読。
    七人の作家によるアンソロジー。

    人を殺して井戸に捨てたら数日すると消えていた。何度やっても消えてくれるので好都合。でも最後に年老いた母親を殺して井戸に捨ててみたら、いつまで経っても消えてくれない・・・という、ネットでも有名な話が元は何だったか、ずっと思い出せなかったんですが、阿刀田氏の『迷路』でした。

    宮部氏の『布団部屋』は、死んだ姉に代わって奉公に出た妹が、布団部屋に連れて行かれて遭遇する怖い話。これもかつて読んだ時に印象に残った記憶があります。

  • 【迷路:阿刀田高】
    これがいちばん標題に合ってると思う。
    井戸に捨てた死体がなくなる話。
    よく某掲示板に登場してたよね

    【布団部屋:宮部みゆき】らしい^^

    【母の死んだ家:高橋克彦】///

    【夕がすみ:乃南アサ】
    両親を失った従姉妹を養女としてやってきた。
    結局どうしなりたいの?尻切れとんぼ

    【空に浮かぶ棺:鈴木光司】
    目が覚めると箱に閉じ込められていた主人公。
    これ以前の話(リング)を知らんと、なんじゃそりゃ?

    【安義橋(あぎのはし)の鬼、人をくらふ語:夢枕獏】
    怪奇スポットにいくはめになったヘタレ主人公。
    周囲の人が鬼になりすまして驚かせようとするが・・・

    【康平の背中:小池真理子】
    薄気味悪いの一言につきる。怖さではこれが一番w

  • Uさんのお勧め。
    短編集は疲れる。
    一文も、一語も読み落とせないので、無呼吸で走り抜ける短距離走みたいなものだ。

    しかも、作者が異なるとあっては、
    短距離走に短距離泳、高飛び込みと次々と違う種目に挑戦しているような緊張感と疲労感がある。
    それも、作者がそれぞれ一流どころだからか。

    一番は、やはり宮部みゆき。
    以前に読んだことがあったが、ひきこまれる。

  • 有名作家さん7人による短編小説集。

    入ってるのはこの7つ。
    迷路  阿刀田高
    古井戸の話。

    布団部屋  宮部みゆき
    奉公先のある怖いしきたり。

    母の死んだ家  高橋克彦
    道に迷ってたどり着いた先は、以前、母が自殺した家だった。

    夕がすみ  乃南アサ
    妹を亡くし、両親を亡くした娘が伯母の家に住むことになり。。。

    空に浮かぶ柩  鈴木光司
    『リング』『らせん』の序章。山村貞子はどうやって生まれたか。。。

    安義橋の鬼、人を喰らふ語  夢枕獏
    妖怪が出るといわれる橋に纏わる度胸試し。

    康平の背中  小池真理子
    以前つきあってた彼が亡霊ででてきて。。。


    以上です。
    読んでるときは、背中とかちょっとゾゾーってするくらい怖かったけど、でも忘れやすい話って言うか心にずーっと残る程の怖い話じゃないわねぇ。
    私が好きな短編は最初の『迷路』かな~。
    よくあるような話なんだけど、やっぱりこういうのって怖い。
    今のご時世が背景だとそんなに怖くないけど、やっぱり昔の話になると、同じホラーでも奇妙さが先に出て何倍も怖くなってくるね。
    その点、『布団部屋』や『安義橋の鬼、人を喰らふ語』なんかは良い味出てたわ~。

  • 怖い・・・。
    ホラーはあんまり得意じゃないから★は4つ・・・。

    今朝は厭な夢見たし・・・。

  • 2012年9月12日読了。阿刀田高、宮部みゆきらによるホラーアンソロジー、ってこういうコンセプトの文庫本今までにも何冊か読んだことあるな。宮部みゆきなどはお得意の時代もので、「奉公娘が怪異に遭うが家族の助けで無事生還」というド定番、さすがに話運びはうまいが怖くはない。鈴木光司の短編は「バースデイ」で読んだことあり懐かしいがこれはホラーなのか?などなど、若干物足りなさの漂う短編集だった。ホラーと知らずに読んでヒヤッとして「え、これってホラーだったの!?先に言ってよそれー」みたいな小説の読み方をしてみたいものだ。ラストの小池真理子の短編は舞台設定・幕の下ろし方もよく、読み終わった後に色々勘ぐらせる深さもあり7編中では一番面白いか。

  • 正直、あんまりこわいなあって震えるほどではなかった…←

    「ゆうがすみ」がすきです。
    無邪気で悪意がなさそうだからこそ、こわいよね。

    ここから乃南アサさんの作品読むようになったなー。

  • 有名作家揃いでお得。

  • 阿刀田高「迷路」
    宮部みゆき「布団部屋」
    高橋克彦「母の死んだ家」
    乃南アサ「夕がすみ」
    鈴木光司「空に浮かぶ棺」
    夢枕獏「安義橋の鬼、人をらふ語」
    小池真理子「康平の背中」

  • 怖さの質が昭和の怖さ。かな。ホラーというより、人間怖い。的な怖さで、読んだ後の気持ち悪さが尾を引いた。のは、たぶん、ひとより怖がりな性質だかかもしれない。

    宮部みゆき・乃南アサがよかった。

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著者プロフィール

作家
1935年、東京生れ。早稲田大学文学部卒。国立国会図書館に勤務しながら執筆活動を続け、78年『冷蔵庫より愛をこめて』でデビュー。79年「来訪者」で日本推理作家協会賞、短編集『ナポレオン狂』で直木賞。95年『新トロイア物語』で吉川英治文学賞。日本ペンクラブ会長や文化庁文化審議会会長、山梨県立図書館長などを歴任。2018年、文化功労者。

「2019年 『私が作家になった理由』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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