シェイクスピアを楽しむために (新潮文庫)

著者 :
  • 新潮社
3.49
  • (19)
  • (49)
  • (85)
  • (5)
  • (2)
本棚登録 : 599
感想 : 45
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (400ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101255262

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • シェイクスピアの戯曲は現代にも通じる点がたくさんある。その理由は、恋愛感情はもちろん、憎しみ、親子関係のもつれ、抗争、妬み、恨みなど、人間のごく普通の心理を描いているからなのだが、この本では、シェイクスピアの描いた人物の背負っているもの(たとえば、ある人種に対する当時の人々の一般的な「人種観」等)にまで目を向けて解説してくれており、よりシェイクスピアの戯曲を楽しむきっかけを与えてくれる。1作品の解説が1章にまとまっているので、知っている作品の解説から読み進めることができる。更に、シェイクスピア作品を下敷きにした映画(例「ウエストサイドストーリー」)についての言及も諸処にあり、「舞台でシェイクスピアは観たことがないが映画なら知っている」という方にも抵抗はないだろう。現在読書中。

全45件中 41 - 45件を表示

著者プロフィール

作家
1935年、東京生れ。早稲田大学文学部卒。国立国会図書館に勤務しながら執筆活動を続け、78年『冷蔵庫より愛をこめて』でデビュー。79年「来訪者」で日本推理作家協会賞、短編集『ナポレオン狂』で直木賞。95年『新トロイア物語』で吉川英治文学賞。日本ペンクラブ会長や文化庁文化審議会会長、山梨県立図書館長などを歴任。2018年、文化功労者。

「2019年 『私が作家になった理由』 で使われていた紹介文から引用しています。」

阿刀田高の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×