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楽園のカンヴァス (新潮文庫)

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著者 : 原田マハ
  • 新潮社 (2014年6月27日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (440ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101259611

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楽園のカンヴァス (新潮文庫)の感想・レビュー・書評

  • ・アンリ・ルソーの話し
    ・ピカソも普通に生活している人だった。

  • 岡山の大原美術館で監視員として働く、高校生の娘を持つ43歳のシングルマザー早川織絵が主人公。ところが経歴が明かされ只の監視員ではないことがわかるところから、これからの展開にワクワクしてくる。
    フランスのソルボンヌ大学で博士号を26歳最短で取得し、アンリ・ルソーの研究ではオリエ・ハヤカワの名前は有名だったことが明かされる。
    そして、ニューヨーク近代美術館(MOMA)のチーフキュレーター、ティム・ブラウンからの日本へのルソー作品貸し出し交渉の窓口に織絵指名がなされたことから、17年前のスイスのバーゼルでの織絵とティムの関わった物語が始まる。
    織絵とティムの関係やニューヨークでの再会の結末も興味深いが、20世紀初めのアンリ・ルソーとピカソとの関係やルソーの作品のモデルとなったヤドヴィガの物語等興味深く、是非作品絵画を観に行きたくなった。
    原田マハ氏の小説は10冊目で、どれも感動的な結末で幸せな気分になるのだが、この「楽園のカンヴァス」は氏の経歴ならではの絵画の物語の世界に引き込まれる新しい楽しさを経験し、幸せな気分になった。

  • とても、よかった。

  • アートに文学から触れたくて、この本を選んだ。想像以上に面白かった。引き込まれるように一気に読んだ。アンリ・ルソーはあまり関心がなかったが、この本を読んで俄然興味がわき、原画を鑑賞してみたくなった。MOMAのキュレーターのティム・ブラウンと元ルソーの研究家・早川織絵の二人が読み解く古書のくだりは、映像が浮かんでくるようだった。ラストシーンは泣かせる。

  • 美術ミステリー。よくできてる。二転三転も面白いし、絵に引き込まれる感じの描き方も上手い。他の作品も読んでみたい。

  • 初めての原田マハさん。読み始めてからすぐにその物語にのめり込んでしまった。友人に誘われて数年前にルソー展に行って初めて見たルソーの絵を思い出す。現代の話とルソーの時代の物語とを行ったりきたりする。ルソーの魅力はなるほど、そういうことだったのか?と小説から気がつかされることも多かった。ルソーの絵を改めて見たくなった。

  • 原田マハ作品2冊目読了。前回「飛ぶ少女」を読んで、原田作品は合わない、と敬遠していたがこの本はなかなか面白かった。ルソーやピカソ登場で壮大なストーリー性を感じていたが終盤からかなり小さく纏まった(話としてはよかったが)感があり少しがっかり。ルソーやピカソの絵をパソコンで映して世界観に浸りながら読んだ。
    真絵の扱いをもっと掘り下げて欲しかったかな。

  • 元キュレーターの知識と作家としての表現力が融合するとこんなに面白いのかと感激。

  • 絵画、ミステリー、海外。全て好きな内容でした。1日1日進む内容に先が読みたくなるような終えたくない様な心持ち。終わりも素敵でした。

  • 絵をじっくり見てみたくなった。
    アンリやピカソの時代を想像できて面白かった。
    恋愛的要素はちょっと謎。

  • 中学3年生のときに読んだダウィンチ・コードぶりに美術品にまつわる小説を読んだ。面白かった。すっかり原田マハファン!ぐいぐい引き込まれる。とにかく映像が頭に浮かぶ。空気も感じる。不思議。
    久しぶりに美術館に行きたいなあ。
    2017.06.15

  • 絵画をめぐるミステリー。フィクションとわかっていても、「もしかしたら・・・」と惹きつけられ、目の前に絵がなくても、絵の魅力を存分に堪能できた。面白くてあっという間に読んだ。バーゼル観光前にもう一度読み返したい。

  • 一人の画家 ルソーを取り巻くエピソードを元に絵画を愛する人々、に関わるビジネスが舞台となります。
    絵画を愛する人は、画家の人生そのものも受け入れながら、友人のように思いを馳せる。
    絵画に詳しくない私も、その世界に触れてみたいと思わせる力がありました。

  • 20170607 一気に読んだ。ティムが苦しみんだり心を動かされながら「夢をみた」を熟考し、最後、自分の心のまま講評するところがカッコよかった。ルソー作品をチェックしたり、まとめサイトで本に登場する絵を見たり、久しぶりに美術に触れた。
    美術の観方が変わる本だと思う。

  • 美術作品をめぐる本格的なミステリは初めて読んだので(『ダ・ヴィンチ・コード』を除く)、楽しめた。

    でも、すごく平たく言うと、伝説のコレクターが所持するルソーの未知の絵画は真作か贋作か、って話が、職権を濫用して好きな女に再会する話に飛躍しちゃったのが、結構残念。
    ルソーの絵にピカソが絡んできたあたりから俄然面白くなったのに、なんだよラブストーリーなのかよ、みたいな。

    めちゃ聡明な若き女性研究者が、不倫に走って妊娠して人生を棒に降りかけてた(何なの?秀才なんでしょ?なんでそゆとこだけ後先考えない馬鹿なの?)ところを、救世主が救ってくれる、的な、見事なまでのシンデレラストーリーも、何だかもやっとする。

    たぶん、ティムが小憎たらしい織絵にだんだん惹かれていく過程が、うまく読み取れなかったせいだと思う。
    織絵が美人であることは伝わったけど。結局見た目かい!(そして涙を使いすぎ)

    私の人生経験が浅いせいですかね……

    ……といろいろ突っ込みながら読みましたが、作品に関わる部分は豊富な知識を背景に説得力を持って書かれていて良かった。
    こういう物語を読んだことがきっかけで美術好きが増えるとすれば、ミステリとしての面白さ以上に意義ある作品だと思う。

  • アンリ.ルソーを深く慈しむキュレーターと研究員が幻の作品の品評を競う。芸術を愛するという意味を考えさせられる。美術館に行きたくなった。

  • 後味の良い作品だった。
    知識がなくてもとてもわかりやすかったが、スマホで画をみながら読み進んだ。
    1人の画家の一枚の作品でこれほどまでに作り込まれた物語が読めることにとても満足。

  • 美術館に行きたくなった。

  • 原田マハの作品の中で一番だと思う。
    元々、美術の世界で生きてきた著者らしく美術に関する知識が重厚であることに加え、作品や作者への愛がある。

    内容はかつて凄腕美術研究者であった女性と凄腕キュレーターの右腕であった青年が経験した不思議な一週間の回顧録。

    ある日、スイスの屋敷に二人は呼ばれ、あるはずがないルソーの絵画「夢を見た」に対する真贋を鑑定してほしいと依頼され、より良い講評を行った方に絵画を受け渡す。と宣告される。

    真贋を見極める方法はある物語を読むこと。

    そんな状況から始まる美術を巡るミステリー。
    正直、美術から発展するミステリーなんて面白くなるわけがないと思ってたけど、これがめちゃくちゃ面白い。
    久しぶりに読み終わるのが惜しくなる作品でした。

  • 面白かった!MOMAに行きたい‼︎

  • 初めての原田マハ
    他にはない初めての種類の筆運びスゴいよ!この作者!本の中に話、夢の中に夢、幾重にも連なる次元を旅をする感覚は、興奮に近い情熱を掻き立てる著者は本当に美術が好きでその素晴しさを伝えるため、展開は綿密に考えたのだろう小説でもあるし、著者の美術史論も入っていて論文の域にも達しているかもアンリルソーたぶん観に行くな。

  • ルソーというオシャレな題材を、時空を越えたラブストーリーに表現してしまうなんて、原田マハには脱帽する、、
    いい作品に巡り会わさせてくれてありがとう。

  • アンリ・ルソーをテーマにしたアート・サスペンス。芸術というのは、そもそもがミステリアスなものだし、取引の裏側では様々な思惑が錯綜している。そのあたりの人間模様はとても面白い。
    アートの知識は全くないし、どう観て、楽しんでいいのかはよくわからないが、でも、この本は楽しめた。アンリ・ルソーの絵をじっくりと観てみたいと思った。
    芸術は、画家がこの世界の瞬間だったり、いくつかの場面だったり、解釈されたものや感情を表現するもので、それを観て感じることは人間やこの世界を知る上でとても示唆に富むものなのだろうと思った。

    アートを理解する、ということは、この世界を理解する。ということ。
    アートを愛する、ということは、この世界を愛する、ということ。

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楽園のカンヴァス (新潮文庫)の作品紹介

ニューヨーク近代美術館のキュレーター、ティム・ブラウンはある日スイスの大邸宅に招かれる。そこで見たのは巨匠ルソーの名作「夢」に酷似した絵。持ち主は正しく真贋判定した者にこの絵を譲ると告げ、手がかりとなる謎の古書を読ませる。リミットは7日間。ライバルは日本人研究者・早川織絵。ルソーとピカソ、二人の天才がカンヴァスに籠めた想いとは――。山本周五郎賞受賞作。

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