楽園のカンヴァス (新潮文庫)

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著者 : 原田マハ
  • 新潮社 (2014年6月27日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (440ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101259611

楽園のカンヴァス (新潮文庫)の感想・レビュー・書評

  • 美術館に行きたくなった。

  • 原田マハの作品の中で一番だと思う。
    元々、美術の世界で生きてきた著者らしく美術に関する知識が重厚であることに加え、作品や作者への愛がある。

    内容はかつて凄腕美術研究者であった女性と凄腕キュレーターの右腕であった青年が経験した不思議な一週間の回顧録。

    ある日、スイスの屋敷に二人は呼ばれ、あるはずがないルソーの絵画「夢を見た」に対する真贋を鑑定してほしいと依頼され、より良い講評を行った方に絵画を受け渡す。と宣告される。

    真贋を見極める方法はある物語を読むこと。

    そんな状況から始まる美術を巡るミステリー。
    正直、美術から発展するミステリーなんて面白くなるわけがないと思ってたけど、これがめちゃくちゃ面白い。
    久しぶりに読み終わるのが惜しくなる作品でした。

  • 面白かった!MOMAに行きたい‼︎

  • 初めての原田マハ
    他にはない初めての種類の筆運びスゴいよ!この作者!本の中に話、夢の中に夢、幾重にも連なる次元を旅をする感覚は、興奮に近い情熱を掻き立てる著者は本当に美術が好きでその素晴しさを伝えるため、展開は綿密に考えたのだろう小説でもあるし、著者の美術史論も入っていて論文の域にも達しているかもアンリルソーたぶん観に行くな。

  • ルソーというオシャレな題材を、時空を越えたラブストーリーに表現してしまうなんて、原田マハには脱帽する、、
    いい作品に巡り会わさせてくれてありがとう。

  • アンリ・ルソーをテーマにしたアート・サスペンス。芸術というのは、そもそもがミステリアスなものだし、取引の裏側では様々な思惑が錯綜している。そのあたりの人間模様はとても面白い。
    アートの知識は全くないし、どう観て、楽しんでいいのかはよくわからないが、でも、この本は楽しめた。アンリ・ルソーの絵をじっくりと観てみたいと思った。
    芸術は、画家がこの世界の瞬間だったり、いくつかの場面だったり、解釈されたものや感情を表現するもので、それを観て感じることは人間やこの世界を知る上でとても示唆に富むものなのだろうと思った。

    アートを理解する、ということは、この世界を理解する。ということ。
    アートを愛する、ということは、この世界を愛する、ということ。

  • 非常に単純なことに、こういう絵画の話を読むと実際に絵を見たくなる。で、実際に見てみる。便利な時代になったもので、見たくなったらすぐに見れるので、どういう絵か分かって、個の本を読んだ時の奥行きみたいのは全然違う気がする。
    ルソーという人の絵は、時代が追いついたのか、好みの問題か、ずいぶんしっくりくる。シンプルに、すごいな、って思える。が故に本の中でルソーの絵に愛情を注ぐ気持ちも分かる。
    って結局絵が好きになれたかって事だけだったわ。それでも良かったけど。

  • 美術史ミステリー。
    知識がなくても楽しめた。一気読み。

    ずっと昔に描かれた名画が現代で観れることが奇跡に等しいことなんだと感じた。

    一枚の絵画でここまで物語を膨らませる著者の想像力もすごい。他の作品にも注目したい。

  • ルソーの絵画を巡るミステリー。
    美術に関しての知識は多分並以下の私だけれど、楽しく読めた。

    しかし、期待が大きかった分、ストーリーの終わり方としては意外とあっさりかな。

    『楽園のカンヴァス』に出てくる絵画のまとめサイトもあるので、それらを見ながら2回目を読むのも楽しいかもしれない。

  • ある作品の真贋を巡る美術ミステリー。
    美術館に行きたくなってくる。一人でゆっくりじっくり絵をながめる時間が好きだ。
    主人公はオリエと、ティム。2人が謎に挑む。
    オリエの娘とのエピソードは必要だったかどうかは謎。
    直近で読んでたミステリーが本格だったため、ちょっと物足りなく感じてしまった。

  • 美術がテーマってだけでもわくわくが止まらないのに、内容もやっぱり面白かった!
    美術館に行って、この絵の背景にはどんなストーリーがあるんだろ?とか妄想しながら鑑賞したくなります!この話好きだなー。

  • 2017/4/22-27読了。

  • ティムと織絵が約束の鑑定の日以降どうなってしまうのかとハラハラしたり、画家のルソーが次第にその実力を認められていく様子などが面白くて、一気に読んでしまいました。ルソーやピカソの絵を見に行きたくなりました。
    織絵の母とか真絵の描写がそこそこ詳しかったので伏線なのかと思いきや割とほったらかしで、ちょっと物足りなかったです。

  • アンリ・ルソー「夢」についての美術ミステリー

  • 素敵な作品。
    引き込まれました。

  • 「夢を見た」
    この作品の真贋を研究者2人に判定してもらう、というのがこの物語の軸。
    でもそれだけじゃない。
    ルソー、ヤドヴィガ、ピカソ・・・といった物語の中の人物、ティム、織絵・・・といった本作の登場人物たち。
    いろんな人の情熱が込められていた。
    この物語の中で彼らは永遠を生きている。

  • ルソーの絵の真贋を巡る7日間と、約100年の物語。
    文字から絵を思い起こし、浸る、ちょっと贅沢な時間を楽しめました。
    劇中劇とも言うべき物語に出てくるルソーの純粋さが痛ましく、7日目のティムと織絵の気持ちを察すると切ない。

  • 平成29年4月

    ちょっと前から美術館に行くことが趣味になった。
    美術的な知識は、0。
    でも、何か楽しいんだよね。って中で、この本を読んだ。
    もっと美術館に行きたくなった。行かないといけない。

    一人の画家、アンリ・ルソーの描いたという絵の真偽を2人の研究者が7日間をかけて戦う。って戦うわけではないんだけどね。
    その中で、アンリ・ルソーという生きている間には認められなかった画家の絵にかける情熱が伝わってきました。
    実際、この隣にある絵です。これは?どうなんだろうね。実物を見ないと分かりません(-_-;)

    名画には、見る者の心を奪う決定的な何かが、絵の中にある。「目」「手」「心」この3つが揃っている。
    これが名画を名画たらしめる決定的な要素である。
    =最近、美術館めぐりしてるなかで、技法、構図等素人の自分には、分かりません。だけど、これなんだよね。心を奪われる何かがその絵にあるんだよね。だもんで行きたくなるんだよね。うんうん。

    アートを理解する、ということは、この世界を理解する。ということ。
    アートを愛する、ということは、この世界を愛する、ということ。
    芸術家は、絵をただ書きたい訳じゃないんですよね。絵の中にこの世界の奇跡を残したい。っていう情熱が絵を描かせ、その描いた絵には、見るものにいつまでも、その情熱を受け取らせてくれるんだった。すごいね。

    ルソーは、自然の神秘と人の営みの奇跡を見つめ続けたからこそ、あんなにも素直で美しい生命や風景の数々が、描けたのだ。唯一無二の楽園として。
    =そんなこと言われて、この隣の絵を見るとね。確かにいい絵だよね。本物を見てみたいなと思う。
    ま、日本には、来ないんだろうな…。この本のようには。

  • 内容(「BOOK」データベースより)
    ニューヨーク近代美術館のキュレーター、ティム・ブラウンはある日スイスの大邸宅に招かれる。そこで見たのは巨匠ルソーの名作「夢」に酷似した絵。持ち主は正しく真贋判定した者にこの絵を譲ると告げ、手がかりとなる謎の古書を読ませる。リミットは7日間。ライバルは日本人研究者・早川織絵。ルソーとピカソ、二人の天才がカンヴァスに篭めた想いとは―。山本周五郎賞受賞作。

  • とにかく美しい。プロットも登場する絵も、そして主人公のオリエ・ハヤカワの描写も。
    アンリ・ルソーに対する愛情がにじみ出てていて、淡々とした文章なのに熱い。

  • アンリ・ルソーって知らなかった。ルソーって聞いたときは、社会契約論の人かと思った。知識がない人にもわかりやすく、入り込めるように書かれていた。いつかMoMAに行きたいけど、まずは大原美術館に行こうかな。

  • 本屋大賞2013年3位、このミス2013年版6位。自分のベスト本にはいる傑作。始めから最後まで先の展開への興味が持続してずっとストレス無しに楽しめる。やっぱり小説は読んでる時間はずーとワクワク感が続くやつがいい。全体は重層構成になっており、作中作とともに話が進んで行くのだけど、現実の世界も作中作の世界もどちらもほんと素晴らしい。上品だけど心震える。とにかく平易な文章で、誰でも理解できる形でテンポ良くすすんでいる。周辺の登場人物についての話題があっさりしすぎで、少しもの足りない感じもするが、逆に自分はそこがこの本を際立たせてるところと思う。素晴らし着想で設計した世界をもっと説明したいところを我慢して、話を長大化、複雑化せず本筋に集中させているところが秀逸。最近はプロローグで現在のことを少し書いてから、過去の話が始まるって作りも良く見るけど、大体はプロローグのことなんか覚えてないから意味ないけど、この本はプロローグ(第一章)も良く効いてる。重層構造も含め、構造的な工夫が分かりやすい文書によって、全て作品の良さにつながってる。作家的には難解なもの書きたくなるのかも知れないけど、映像がない分文書だけで理解するのは大変なので、小説はやっぱりこれぐらい分かりやすい方が良いと思う。

  • ストーリーに引き込まれる作者。文体はさっぱりとわかりやすい。面白かった。

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