脳と仮想 (新潮文庫)

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感想 : 76
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  • Amazon.co.jp ・本 (264ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101299525

感想・レビュー・書評

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  • 小説、映画、音楽や著者の実体験を手掛かりに、「仮想」についての思索をまとめたもの。文章表現がいちいち凝っていて、すみずみまで意識して書いてるなと思わせられる。全体的に平易に書いているが、書いていることはなかなか難しく、一読しただけではあまり理解ができていない。
    「仮想」とはこれこれこういう性質があります、といった内容をいろいろな角度から取り上げて論じているからか、通読後、「仮想」なるものがぼんやりと浮かび上がってくるように思われた。

  • TVではよく拝見するが茂木先生の本を読むのは初めて。
    クオリアというキーワードが何の説明もなく行き成り出てくるのに閉口。
    少しばかり予備知識がないと読み難いのかもしれない。
    「私たちの命を支え、この世界のリアリティを支える、身体や外界といった現実自体も、その私の魂の中での現れにおいてはまた仮想であるとするならば、私たちは仮想を生きるしかないということになる」
    人間の思考、魂というのも脳の物理的な働きに過ぎないのかもしれないが、思考、魂というものがなければ物理的な世界というものも人間にとっては存在しないと同じである。

  • 仮想について知りたくて読書。

    私の理解度と知識不足が原因で読みづらい。まだまだ自分のレベルには合わないのだと思う。

    今見える現実が、万人にとって同じものでなく、個々の脳で異なるものとして感じている。脳は奥深い。ついでに著者の頭の中も見てみたい。

    読書時間:約40分
    (12月1日完読)

    • だいさん
      短時間で理解することは難しいと思いました。というより、感じる本だと思います。

      たぶん
      自分の選択では読まなかった本です。
      びあしん...
      短時間で理解することは難しいと思いました。というより、感じる本だと思います。

      たぶん
      自分の選択では読まなかった本です。
      びあしん慶次郎さんのレビューを見て読んでみようと思いました。
      出会いに感謝しています。
      2013/01/14
    • びあしん慶次郎さん
      だいさん、
      こちらこそ出会いに感謝です。そう言っていただけると、恥ずかしくも感じます。

      私は帰国時に書店へ立ち寄り、20、30分ほどで本を...
      だいさん、
      こちらこそ出会いに感謝です。そう言っていただけると、恥ずかしくも感じます。

      私は帰国時に書店へ立ち寄り、20、30分ほどで本を選んでいるので、著者名、発売日くらいしかチェックせずにまとめ買いしています。

      茂木さんの本は、非常にユニークな視点で刺激的ですが、僕の中では、まだ未消化部分が多く、修行不足だと感じますね。

      しかし、10年後に再読したらもう少し理解できるかもしれないと思うと楽しみになります。
      2013/01/15
  • 難い。。断念。自分の頭じゃ理解するの無理そう。挑戦する脳は分かりやすくて良かったのに!

  • はじめてモギケンの本読んだけど,なんだかつまらなかった。くどい表現がまとわりついてくる印象。論の本質がずばっと響いてこず。

  • 職場の読書サークルの今月の一冊です。心脳問題という、
    なかなかツカミドコロが難しいテーマに関する本であり、
    かつ、小林秀雄氏を意識してか、かなり高尚な文体風に
    綴られています。もともと雑誌の連載記事を本にまとめた
    もののようで、散文的な雰囲気もあり、読書サークル
    メンバーからは難しくて理解しにくいとの声がありま
    したが、私は結構楽しく読ませていただきました。
    普段自分が手にしない本を読む機会となるのが読書サークル
    の楽しいところ。テレビに出ている、あのモジャモジャ頭
    のヒトをイメージせずに、哲学入門だと思って接すると若干
    読後感のショックが薄れます。
    タイトルを「脳溶かそう(nou to kasou)」と読み替えて、
    ロジカルに理解するのでなく、感覚で捉えるくらいがいいかも
    しれませんね。

    「仮想する」ということはとても大事なことですね。
    仕事も生き様も、人間流されがち。
    中央集権・情報統制が進むとしても、現場が「仮想する」
    ことは大事。

    現場が「吾思う、故に吾有り」である姿勢を貫く。これが
    現場力の
    源泉だと「仮想」したります。

  • 仮想ということを深く考えさせられた

  • 相変わらずクオリア、クオリアよく分からない。途中でやめた

  • 何回か読まないと、むずかしいのだ。

  • 胡散臭さ満点であるが、考えさせられる内容である。

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著者プロフィール

脳科学者。ソニーコンピュータサイエンス研究所シニアリサーチャー。慶応義塾大学大学院システムデザイン・マネジメント研究科特別招聘教授。「クオリア」をキーワードに、脳と心の関係を探究しつづけている。1962年、東京生まれ。東京大学理学部、法学部卒業後、東京大学大学院理学系研究科物理学専攻博士課程修了。理学博士。
著書『脳と仮想』(新潮社、第4回小林秀雄賞受賞)『今、ここからすべての場所へ』(筑摩書房、第12回桑原武夫学芸賞受賞)『脳とクオリア』(日経サイエンス社)『脳内現象』(NHK出版)『感動する脳』(PHP研究所)『ひらめき脳』(新潮社)ほか多数。

「2013年 『おぎ・もぎ対談 「個」育て論』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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