狐笛のかなた (新潮文庫)

著者 :
  • 新潮社
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本棚登録 : 6728
感想 : 676
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  • Amazon.co.jp ・本 (392ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101302713

感想・レビュー・書評

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  • 上橋さんのファンタジーが大好きなので読んだけどやっぱり面白かった!
    一巻完結なので色々急ぎ足で進んだ感は少しあったけど、小夜と野火のお互いを想い合う様子をキュンとしながら読んでた。
    ファンタジーの世界での恋愛物語からしか得られない栄養がある。
    架空の世界であるからこそ登場人物の感情の動きに疑いが1ミリも生まれなくて素直に物語を楽しめるから好き。

  • 登場人物全員に感情移入しました!大好きな本です。

  • めでたしめでたしなファンタジー。

  • 久々の上橋菜穂子作品。

    懐かしさを感じるような作品と評されていたが、その通りだった。
    確かに異世界というより日本人が持つふるさとを強く出していたのかもしれないが、個人としては半分くらいは異世界もののような感覚を覚えた。

  • 中学生だか高校生だかの頃に読んだときは、話が複雑であまり良さが分からなかった。
    今改めて読んでみると、とてもおもしろく感じた。
    上橋菜穂子さんの他の作品も読みたい。

  • 存分に本読めましたぁ
    ずっと気になっていた文化人類学者
    科学者が作り出す非科学的な話
    でも不思議とそれはあり得ないでしょって感じはしなくて
    ただただ懐かしい感じと
    あぁ人として大切なことはこれだなぁという割と日本人的な感覚を覚える
    今はアメリカ、ヨーロッパと日本の比較ができる人間になった。カテゴライズは良くないなとも思っているけど
    このアボリジニの文化大類学者は一体どういう文化背景でこの本を書いたのか、と思わされる
    でも後書を読んでいる感じやはり故郷、日本への愛なのだろうなと
    これを外国人が読んで何を感じるのかとても気になる

  • 最初『狐笛のかなた』という題名と冒頭の登場人物の紹介から、きっと主人公の小夜という人物には力を持った狐を使役するような力や魅力があるのだろうなと思っていました。けれど読んでいくとそんなことはなくて、むしろ力を持った霊狐というものを従えていたのは小夜の敵方にあたる者の方でした。小夜は確かに能力を持つ家系の血筋ではあるけれど、持っているのは人の心の声が聞こえるという能力だけで、他者を圧倒するような強大な能力があるわけではない、襲ってくる困難に悩んだり苦しんだりしながらも、ただ精一杯に立ち向かっていこうとする一人の人間の少女でした。でも、だからこそこの物語には深みがあって静かな強さが感じられたのだと思います。敵方に使役されていた霊狐の野火が自分の命を失うとしても小夜を守ろうとし、同時に惹かれていくのですが、それは昔に自分の命を救ってくれたからだけではなく、小夜のありのままの全てが野火にとって愛おしく映っていったからなのかなと想像しました。そう考えると最後の二人の情景は短いながらもとても幸せな描写だったなと思います。その少し切なくて綺麗な引き際に微笑ましさを覚えました。

  • 昔買った本を読み返して、やはり上橋菜穂子さんの本は面白く、自分を知らない世界へと連れて行ってくれる。儚げな恋が熱く胸に刺さり、涙が出そうに何回もなった。とても心のあたたかい主人公たち。幸せになってほしい。

  • 野火が可愛いいねぇ。

  • 綺麗な情景が目に浮かぶ物語。

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著者プロフィール

作家、川村学園女子大学特任教授。1989年『精霊の木』でデビュー。著書に野間児童文芸新人賞、産経児童出版文化賞ニッポン放送賞を受賞した『精霊の守り人』をはじめとする「守り人」シリーズ、野間児童文芸賞を受賞した『狐笛のかなた』、「獣の奏者」シリーズなどがある。海外での評価も高く、2009年に英語版『精霊の守り人』で米国バチェルダー賞を受賞。14年には「小さなノーベル賞」ともいわれる国際アンデルセン賞〈作家賞〉を受賞。2015年『鹿の王』で本屋大賞、第四回日本医療小説大賞を受賞。

「2020年 『鹿の王 4』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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