私たちが好きだったこと (新潮文庫)

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  • Amazon.co.jp ・本 (393ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101307121

感想・レビュー・書評

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  • 男女4人の共同生活。「人のために何かをするということ」の意味について考えさせられ、僕自身の考え方にも影響を受けた作品です。

    『シズカニ シノゲルト オモウ』 『金ってやつは金で買えないもののために真価を発揮する』などなど、深く印象に残る言葉が素敵です。 愛の形はイッパイあるけど、相手に何かをしてもらうより、何かをしてあげたい
    と思う僕には共感する部分が多く、何度も読み返しています☆
    基本的にはハッピーエンドではないですが、物語で一貫している「人のために何かをするということ」という考えが最後まで貫かれていて、好感の持てるラストでした。男ってホント馬鹿だなぁ・・・(笑)

  • 真剣で、まじめで、ときには投げやりで…宮本輝さんの書く登場人物が好きです。人の気持ちはままならない。

  • 都心の超人気高層公団マンションに当選した男が、学生時代の友人と一緒に暮らすことに・・

    これまたひょんなことから二人の女性が同居することに・・
    たちまち生まれた二つの恋の行方は・・ってのがお話のおおまかなあらすじ。



    時代背景は1982年、まだ携帯電話なんかない時代、私はこの年に結婚したけど、携帯電話のない時代に愛し合う男女はどんな恋愛してたっけかな・・

    思い出しても思い出せない・・だけど、なくたってまともに恋愛してたから、昔の恋人同士の結びつきは今の人たちに比べて、随分と辛抱強かったんじゃないの?とか思います。



    このお話、野沢 尚の脚本で映画化されていました。

    主演に岸谷五郎(私は彼の高校の先輩です!お互いに知りませんが(笑))学生時代からの友人で昆虫写真家ロバに同じ劇団出身の寺脇康文、女性陣は不安神経症を患っているが超頭のいい愛子役に夏川結衣(ぴったり)六本木の人気美容院の美容師曜子役に鷲尾いさ子(これまたぴったり)の面々が演じています。


    私は実家暮らしのまま結婚、人とルームシェアする生活は未知の領域・・
    ちょっと憧れます。
    毎日がクラブ活動みたいな暮らし、いいばかりじゃなく少しずつ亀裂が入っていきます。
    で、どうするか・・・


    随分前に書かれた恋愛小説ですが、今読んでもテンポも良く、読み終わるのが勿体無いなぁ・・と読み惜しみするような作品でした。

    映画のほうもいつかビデオを借りてきて読んでみようかな・・・

  • 俺は認めねぇ。
    女なんてと思い2日マジで寝れなくなった本

  • イヤな終わり方だけど好きです。この後宮本輝のほかの作品も読んだけれどそれらとは雰囲気が全然違いました。

  • 悲しくなるような切ない思いを描いた小説。全てが全てハッピーではないハッピーエンド。人と人がめぐり合うこと、そして別れていくことの不思議さが描かれている。生きるために得ること捨てること。そう言ったものを感じさせてくれた。

  • 始めて読んだのは大学4年の時だったと思う。すごく共感できた。読み直すたびに違和感を感じるのは自分が成長したからだろうか。
    男の視線から書かれた小説。

  • もっともつらい時期に出会った一冊。自分にとって大きな救いとなった作品です。

  • これは自分のことより人を優先してしまう、お人よしな人たちの話で、いろいろ考えさせられる作品です。
    「あ〜、人ってなんて愚かで滑稽で愛しいのだろう。」と思ってしまう、今人が好きになれない人にはお勧めのものですb

  • ★の数は小説としての評価ではなく、好みの問題。切なすぎる。

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著者プロフィール

1947年兵庫生まれ。追手門学院大学文学部卒。「泥の河」で第13回太宰治賞を受賞し、デビュー。「蛍川」で第78回芥川龍之介賞、「優俊」で吉川英治文学賞を、歴代最年少で受賞する。以後「花の降る午後」「草原の椅子」など、数々の作品を執筆する傍ら、芥川賞の選考委員も務める。2000年には紫綬勲章を受章。

「2018年 『螢川』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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