きみのためのバラ (新潮文庫)

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  • 新潮社
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  • Amazon.co.jp ・本 (244ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101318202

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  • 様々な場所と、出会いをテーマにした短編集。小さな出会いが忘れがたいものとなる瞬間。どれも好き。

  • 氏の小説に触れるのは初めて。
    読みやすいし、旅のイメージがよく合う。

    表題作がいちばん気に入った。好き。

  • 都市生活/レギャンの花嫁/連夜/レシタションのはじまり/ヘルシンキ/人生の広場/20マイル四方で唯一のコーヒー豆/きみのためのバラ

    目には見えないけれどそこにあると感じられるものが
    さまざまな場面で語られる

    ンクンレ が 心の中だけにあるのではなくて
    外の世界に表現できる言葉として本当にあればいいのに

  • しばらく池澤夏樹にはまりそうだ。

  • 静かに物語られる美しさ。研かれた水晶の様。

  • うまくいかないコニュニケーションから始まる幾つかのおはなし。
    舞台や内容が神秘的であったり、現実感のないものであったりするが、語られる気持ちは経験したことのある類のものだ。

  • 色々な場所での、色々な人びとの短編集。
    その感情を、一つ一つ丁寧に、的確に、描き出しているから、読んだ後に余韻が残るのかな。
    荒涼とした雰囲気を持つ話でさえ、その余韻があるのだから、不思議と満たされた気持ちになる・・・。

    最後に・・・「レシタション」があれば、少なくとも人間界は平穏な世界になると思う。クリスマスプレゼントでほしいものは「レシタション」。

  • 【都市生活】
    旅先や、とても疲れたひとりの日に思い出すフレーズ。

    「そうだ、今、俺は会話が欲しいのだと気づいた。」

    ショップの定員、レジの係に話しかけても、会話として成立することはまずない。
    そう思いながらあたりを見渡して、本物の会話のできる相手を探す。
    こんな出会いがあれば理想的。

    そのは【連夜】【きみのためのバラ】もお気に入り。
    全体を通して、声に出して読んだときの響きも楽しめる美しいものがたり。

  • 初めて読む作家である。楽しみだ。

  • 初の池澤夏樹。
    ひとつが短めで、潔く終わる切れ味のよい短編集だが、
    登場人物が、読んでいるわたしから遠くにいて距離を縮めないまま終わる感じが、今のわたしの好みではなかったので、残念ながら。
    大人らしい味わいということかもしれないので、もう少し年をとってから読んだらまた感覚が違うかも。

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著者プロフィール

1945年生まれ。作家・詩人。88年『スティル・ライフ』で芥川賞、93年『マシアス・ギリの失脚』で谷崎潤一郎賞、2010年「池澤夏樹=個人編集 世界文学全集」で毎日出版文化賞、11年朝日賞、ほか多数受賞。他の著書に『カデナ』『砂浜に坐り込んだ船』『キトラ・ボックス』など。

「2020年 『【一括購入特典つき】池澤夏樹=個人編集 日本文学全集【全30巻】』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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