反哲学入門 (新潮文庫)

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  • 新潮社
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  • Amazon.co.jp ・本 (302ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101320816

感想・レビュー・書評

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  • ついていきます、師匠。

  • 読み終わるのに一か月はかかったけど、ニーチェからハイデガーにかけての章は全く知識が無くともスラスラと読めた。もう一回じっくりと読んでみる価値はあると思った。

  • "哲学のわかりにくさ"ついて、こんなにわかりやすく説明してくれる木田元さん。一流の哲学者にわかりにくいのは当然だと言われると、哲学が随分と近くなる。

  • 西洋のもの
    ケイモウ
    ハイデガー

  • 帯にある「哲学はわからなくて当り前!」だから、この本も分からない。いや、この本は反哲学の本だからわかりやすく書かれているはず。解説で三浦雅士さんは本書のことをべたぼめされています。確かに前半はおもしろかったしわかりやすかったと思います。ソクラテス、プラトン、アリストテレスの関係はなんとなくわかってきたし、アウグスティヌスあたりまではなんとなくついていっていたと思うのですが、デカルトに入ったあたりから置いてきぼりをくらいました。カント・ヘーゲルあたりはさっぱり。ニーチェの人間像についてはおもしろそうなエピソード(兄妹の関係とか、梅毒のこととか、コジマ・ワーグナーの名が出てくることとか)もあって少しは残っていますが、その思想がふに落ちるには至っていません。そして、ハイデガーになると、ナチスに加担して、師匠のフッサールを見殺し?にしたようないやなやつだったということくらいしか頭には残っていないのです。なんとか、自然に対するものの見方が、プラトンの前後で大きく違うということ、ニーチェから後でまたそれが変わってきたということ、そして日本人の考え方と西洋とでは大きく違うということがわかったように思います。私の勘違いもあるかも知れませんが。さて、このあたりの話、最近読み始めた今西錦司先生の自然学の本とも絡んできてまたまた読書のおもしろさを感じています。

  • 哲学の流れと哲学の転換がとてもわかりやすくまとめられている、とても面白い哲学書。
    中島義道さんが「カントが神を半殺しにし、ニーチェがとどめを刺した」といった意味の一端が理解できた。
    神を戴いていた「哲学」と、神の概念から離れ人が人のみで自立することを示した「反哲学」。この分岐点を視点に据えることで、今まで理解できなかった西洋哲学の姿が朧げながらに見えた気がした。

  • 難解と思いきやスラスラ読めた。哲学の「思想史」を大まかに理解できるし、それが世の中にどのような影響を与えたのかも知ることも出来る。哲学者の著書を読んだ後に、もう一度じっくり読みたい。

  • 西洋哲学史を1から勉強したいと思って読んだ。古代ギリシャの自然観、キリスト教の影響とそこからの脱却、反哲学の誕生の流れが明快。

    仕事上(あるいは現代に生きる者として)、科学的に世界を見ることが常識的になっているが
    各時代の思想の変遷を学ぶことで、現在の常識自体にどれだけ意味があるのか。
    そしてそんな既存の枠組から一歩出たところから世界を見た先人の偉大さ。
    そんなことを考えた。

    ただし1回読んで全てを理解できるほど単純ではないので、反復が必要。

  • 『○○入門』ってのばかり読んでますが、
    門から入っては迷い、入っては迷いの繰り返しでございます。

    「反哲学」というのはニーチェ以降のことなんですね。
    それなら納得でした。
    その話は全6章中、5章から登場しますので、
    全体の2/3はそれ以前の哲学の歴史のお話でした。

    トリビアがいっぱい出て来るのはいいんですが、
    その分、話の筋が分かりにくくなってました。

    僕みたいな素人には、もうちょっと掻い摘んで要点をまとめてもらった方が
    分かりやすかったですかね。
    日本人が感じる西洋文明への違和感の一因とか、
    哲学史全体の流れは良く分かりました。

  • ソクラテスからハイデガーまでの哲学史を文庫本にまとめた本。
    300ページほどの本ですが内容が濃く、かなり読み応えがあった。
    自分の予備知識が無いせいかもしれないが、後半の近代哲学の部分から、内容を理解できない部分が多かった。

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著者プロフィール

中央大学文学部教授

「1993年 『哲学の探求』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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