- Amazon.co.jp ・本 (136ページ)
- / ISBN・EAN: 9784101339184
感想・レビュー・書評
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タイトルに惹かれて衝動読み。
白い羽にピンクのくちばしと足。そんな小鳥、想像しただけで愛おしい。
性格も文鳥らしくわがままで自由奔放、でも寂しがりやでとってもキュート
解説は角田光代。作品の舞台はどんな町をイメージするか、という問いかけもあったがわたしの中ではどこか欧米の田舎町だなあ。
わたしも小鳥ちゃんになって優しい人のおうちで暮らしたい、そんな気分になるお話。 -
「ぼく」の小鳥ちゃんへの感情って、何に近いのだろう。恋愛、父性......いや、やっぱり「小鳥ちゃんへの愛」としか言いようがない。ファンタジーだからこその、ずっと本物らしい感触をもって愛おしさが胸に広がる。優しい気持ちを思い出したくなったら、また読もう。
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優しい大人の絵本。
僕と小鳥と彼女の三角関係。
誰に感情移入するかで、きっと感想が違うんだろうな。
子どもに読み聞かせるような語り口で、大人にならないと分からないような嫉妬を語る。
小鳥ちゃんは、彼女に嫉妬しながらも、彼女を認めていて、僕も小鳥ちゃんの気持ちに気づいていながら、やっぱり彼女が好きで、そして小鳥ちゃんにも嫉妬をする。
小鳥ちゃんは現実を受け止めることで、少しだけ寂しい気持ちになる。
単純なようで複雑な、優しいようで残酷なお話。 -
発売当初からずっと大好き。
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江國香織5冊目くらい
図書館本、文庫本
3年前くらいに一瞬ハマって、やっぱりこの夢見心地は合わないかもと思って、今回は千夜千冊の影響で文学における少女性の立ち位置をもうちょいわかりたいと思って手に取った。
短い。
生活に余裕がある人々の生活…初版97年…現代の"大衆"?にはクロワッサンの香りがする夢の生活を爪先立ちで滑る主人公でなく、労働環境や税金や家族や未来にヘトヘトになる主人公が愛されるような印象を受けている。寝坊しちゃうボクを起しにきて朝食を作ってくれるカノジョ。もしかして異世界転生もの 春樹の「やれやれ」の感じ
あえてひらがなで書く表現。
挿絵がとても可愛い。